履歴書を作成する際、意外と迷ってしまうのが電話番号の書き方です。
「携帯電話の番号だけで失礼にならないか」「欄にかっこや複数の行がある場合はどこに書けばいいのか」など、細かな疑問が出てくることも少なくありません。
結論からお伝えすると、固定電話がない場合は携帯電話の番号だけで問題ありません。大切なのは、採用担当者と確実に連絡が取れる番号を、読みやすい形式で記載することです。
この記事では、携帯電話のみで問題ない理由から、ハイフン・かっこ・3行欄の書き方、本人希望欄や緊急連絡先の記載マナーまで、わかりやすく紹介していきます。
- 携帯電話番号だけで問題ない理由と、社用携帯を使ってはいけない理由
- ハイフンの入れ方やかっこ・3行の記入欄がある場合の正しい配置
- 電話に出られない時間帯の伝え方や、緊急連絡先・書き間違えたときの対処法
1.履歴書の電話番号の書き方|携帯のみで「つながりやすさ」を最優先に

履歴書に記載する電話番号において、最も重視されるのは「確実に連絡が取れること」です。
【1】 固定電話がなくても携帯電話だけで問題ない
かつては固定電話の保有が社会的な信用の指標とされた時代もありましたが、モバイル技術が普及した現代の採用現場では、固定電話の有無が採否に影響を与えることはほとんどありません。人事労務管理の実務では、居住の安定性よりも、面接日程の調整や合否連絡をスムーズに行える「即時性」が優先されるためです。
自宅に固定電話がない場合は、携帯電話の番号のみを記載しても全く問題ありません。
【2】 社用携帯の番号は記載しない
ただし、現在勤務している会社から貸与されている社用携帯の番号を記載することは厳禁です。就業時間外であっても、会社の資産を私的な転職活動に利用することは職務専念義務に反する恐れがあり、採用担当者に「資産管理にも不誠実なのではないか」という疑念を抱かせる原因にもなります。
必ず個人で契約している私用の電話番号を記載するようにしましょう。
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電話番号の書き方だけでなく、履歴書全体の完成度を高めることも大切です。
「履歴書・職務経歴書の作成、もう悩まない!書き方を徹底解説」の記事では、履歴書全体の作成マナーや採用担当者に誠実さを伝えるためのポイントについて解説します。
2.電話番号をきれいに書くコツ|ハイフンを使った基本フォーマット

数字の羅列である電話番号を、読み手にストレスなく伝えるためには、情報の構造化が欠かせません。
履歴書に電話番号を書く際は、必ず「ハイフン(-)」を入れて数字を区切ることがマナーです。
数字をそのまま羅列してしまうと、桁数の把握が難しくなり、採用担当者が電話をかける際の転記ミスやかけ間違いを誘発する可能性が高まります。
ハイフンによって数字を適切な塊(チャンク)に分割することは、情報の視認性を高め、通信の信頼性を向上させるための技術的な配慮といえます。
具体的な書き方としては、市外局番、市内局番、加入者番号を区切るのが一般的です。
- 携帯電話の例:090-0000-0000
- 固定電話の例:03-0000-0000
読みやすさを意識して、一文字ずつ丁寧に記入することを心がけましょう。
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電話番号の形式を整えたら、第一印象を左右する写真のルールも再確認しておきましょう。
「履歴書写真の完全ガイド:撮り方・ルール・データ作成の全知識」の記事では、好印象を与える写真の撮り方や貼り方のルールについて解説します。
3.履歴書の形式別|電話番号欄のかっこの書き方

使用する履歴書の様式によっては、あらかじめ記入欄にかっこ( )が印刷されている場合があります。この場合、かっこの位置によって書き方が変わるため注意が必要です。
【1】 電話番号欄の左端にかっこがある場合の書き方
かっこの中に市外局番、または携帯電話の最初の3桁(090など)を記入します。かっこに続く数字はハイフンで繋ぎます。
例:(090)0000-0000
【2】 電話番号欄の中央にかっこがある場合の書き方
かっこ内には市内局番、または携帯電話の中間の4桁を記入します。この形式ではかっこ自体が区切り記号の役割を果たすため、ハイフンを書き足す必要はありません。
例:090(0000)0000
このように、形式に合わせて柔軟に対応することは、環境適応能力を間接的に示すことにもつながります。
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形式へのこだわりは、履歴書全体の基本マナーを徹底することから始まります。
「【例文・テンプレ付き】『選ばれる1枚』になる履歴書の作成方法」の記事では、筆記用具の選び方や正式名称での記載ルールなど、履歴書作成の基本マナーについて解説します。
4.3行の電話番号欄がある履歴書の書き方とコツ
古い書式の履歴書などで、電話番号の記入欄が3行に分かれているタイプを見かけることがあります。
この場合、全ての行を埋める必要はありません。

基本的には、中央の「2行目」に1行でまとめて記入するのが最も見栄えが良いとされています。
上下に適切な余白を設けることで、情報の独立性が高まり、採用担当者が番号を確認しやすくなるためです。
もし、1行に収めようとして文字が極端に小さくなってしまう場合は、無理をせず3行に分けて記入しても問題ありません。
その際は、ハイフンで区切る位置で行を分けると、読みやすさが保たれます。
5.電話番号が「つながらない」を防ぐ!履歴書の本人希望欄の書き方

採用担当者が最も気を配っていることの一つに「迅速な連絡」があります。
実際に、採用担当者を対象としたアンケート調査では、電話やメールでの応募対応において最も気をつけている点の第1位に「スピーディーな対応」が挙げられ、8割を超える担当者がこれを重視していると回答しています。
応募した側としても、仕事中などで電話に出られないタイミングがあるのは当然ですが、あらかじめ配慮をしておくとスムーズです。
もし、在職中で平日の日中に電話対応が難しい場合は、履歴書の「本人希望欄」を活用しましょう。
例:「平日は就業中のため、17時以降であれば電話に出ることが可能です。それ以前の時間帯は留守番電話にメッセージを残していただければ、折り返し連絡いたします」
採用担当者が迅速な対応を重視している以上、在職中などの事情で電話に出られない時間帯がある場合は、その旨をあらかじめ伝えておくことが双方にとって有益です。
厚生労働省が公開している応募書類作成ガイドでも、本人希望欄の記載例として「在職中のため、勤務中は電話に出られない場合もあります。その場合は留守番電話に伝言いただければ、折り返しご連絡差し上げます。」という文言が紹介されています。
このように、具体的な曜日や時間帯を添えておけば、採用担当者も連絡するタイミングを計りやすくなります。こうした他者への配慮は、円滑なコミュニケーション能力の証明にもなります。
参考:【調査】採用担当者260名に聞いた「応募・面接に関する実態」|ヒトクル
参考:応募書類の作り方|厚生労働省・愛知労働局・ハローワーク
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本人希望欄には、連絡可能な時間を伝える以外にも様々な活用方法があります。
「履歴書の本人希望欄はどう書く?貴社規定に従います以外もアリ!」の記事では、在職中で時間に制約がある場合の書き方や、視認性の高い記述例について解説します。
6.履歴書の緊急連絡先(電話番号)の書き方と同上のルール

履歴書には「緊急連絡先」の欄が設けられていることが一般的です。
これは、不測の事故や災害などが発生した際、企業が本人に代わって家族等へ連絡を取るために必要な情報です。
【1】 「連絡先」欄の基本ルール
厚生労働省の応募書類作成ガイドによると、JIS規格履歴書の「連絡先」欄は、現住所以外で常時すみやかに連絡が取れる人や場所がある場合にのみ、その氏名(場所)と電話番号を記載する補足的な欄とされています。特に他に連絡を希望する先がなければ、記載しなくても問題ありません。
また、在職中の場合は、現在の勤務先をこの欄に記載することは適当ではないとされています。
参考:応募書類の作り方|厚生労働省・愛知労働局・ハローワーク
【2】 現住所と同じ場合は「同上」でよい
現住所と緊急連絡先が同じ場合(同居家族がいる場合など)は、住所欄に「同上」と記載して差し支えありません。
【3】 電話番号は同じ番号か家族の番号を記載する
ただし、電話番号については、利便性を考慮して再度同じ番号を記入するか、自分以外の家族の携帯番号などを記載するのが一般的です。
【4】 一人暮らしの場合は実家の連絡先を記載する
一人暮らしの場合などは、実家の連絡先を具体的に記載しておくことが推奨されます。
労働契約法では、企業に労働者の安全への配慮義務(安全配慮義務)が定められています。確実な緊急連絡先を提示しておくことは、不測の事態が生じた際の対応をスムーズにし、労務管理上の安心感を与えることにもつながります。
7.履歴書の電話番号を書き間違えたら?提出後の訂正マナー

履歴書を提出した後に電話番号の間違いに気づいた場合、焦ってしまうかもしれませんが、迅速かつ誠実な対応が求められます。気づいた時点ですぐに、電話またはメールで正しい番号を伝えましょう。
ミスそのものは評価にマイナスとなりますが、自ら気づいて速やかに報告する姿勢は、むしろ「責任感」や「危機管理能力」として前向きに捉え直される場合もあります。
逆に、連絡が取れない状態を放置してしまうと、せっかくの選考チャンスを逃してしまうだけでなく、社会人としての信頼を損なうことになりかねません。
提出前には、職務経歴書など他の書類との整合性も含め、指差し確認などのダブルチェックを徹底することが大切です。
8.履歴書の電話番号に関するよくある質問
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固定電話と携帯電話の両方の番号を持っている場合、両方書く必要がありますか?
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厚生労働省の応募書類作成ガイドでは、固定電話と携帯電話の両方を持っている場合は、両方の番号を記載するのが基本とされています。ただし、様式上どちらか一方しか記載欄がない場合や、記載する番号があらかじめ指定されている場合は、その指示に従ってください。
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履歴書の「電話」欄と「連絡先」欄は何が違いますか?
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「電話」欄は現住所に関する電話番号を記載する欄です。一方「連絡先」欄は、現住所以外で常時すぐに連絡が取れる人や場所がある場合にのみ記載する補足的な欄であり、特に該当する人や場所がなければ空欄のままで問題ありません。在職中の場合、現在の勤務先をこの欄に記載することは適当ではないとされています。
9.採用担当者に確実に連絡が届く電話番号を書こう
履歴書の電話番号は、固定電話の有無にかかわらず、携帯電話の番号のみで記載して問題ありません。最も重要なのは、採用担当者と確実に連絡が取れる番号を、ハイフンで区切って読みやすく記載することです。
履歴書の様式にかっこや複数の記入欄がある場合は、形式に合わせて柔軟に対応し、在職中で電話に出られない時間帯がある場合は本人希望欄を活用して事前に伝えておくと、選考をスムーズに進めやすくなります。提出後に記載ミスに気づいた場合は、できるだけ早く正しい番号を伝え、誠実に対応することが大切です。
ここで紹介したポイントを押さえれば、電話番号の書き方で不安になる必要はありません。落ち着いて見直しを済ませ、自信を持って履歴書を提出しましょう。