履歴書作成ツールの利用を検討しているものの、次のようなお悩みを抱えていませんか。
- 「種類が多すぎて選べない」
- 「スマホだけで作れる?」
- 「無料で使えるおすすめのツールは?」
手書きでの作成には時間と手間がかかり、ミスをした際の修正も大変です。
この記事では、無料で使える人気の履歴書作成ツールを、スマホアプリ・PC向けに分けて紹介します。
ツールの失敗しない選び方から、作成した書類で選考通過率を上げるためのポイントまで解説します。
- 無料で使えるおすすめの履歴書作成ツール(スマホ・PC別)
- 自身の状況に合った履歴書作成ツールの選び方の軸
- ツールの活用と合わせて行いたい、書類選考の通過率を高めるポイント
1.履歴書作成ツールが便利な理由と注意点

履歴書作成ツールは、時間や場所を選ばずに、効率良く見栄えの整った応募書類を作成できる非常に便利なサービスです。
ツール利用の3つの大きなメリット
一番のメリットは、入力ミスを簡単に修正でき、常にきれいな状態を保てる点です。
手書きのように、一文字の間違いで最初から書き直す必要がありません。
また、一度作成したデータを保存しておけば、複数の企業に応募する際に志望動機などを書き換えるだけで使い回せるため、応募にかかる時間を大幅に短縮できます。
多くのツールには、入力補助や例文機能が備わっており、作成に慣れていない方でも安心です。
ツール利用の注意点とデメリット
一方で、手軽さゆえの注意点もあります。
テンプレート化されているため、他の応募者と似たような見た目になりやすく、個性を出しにくい側面があります。
また、ツールで作成した履歴書を提出する際は、企業からファイル形式(PDFが一般的)を指定される場合があるため、事前に募集要項をよく確認することが大切です。
2.履歴書作成ツールの失敗しない「選び方の軸」5つ

数あるツールの中から、自分に合ったものを選ぶための5つの軸を紹介します。
【軸1】スマホ完結か、PCか(利用シーンで選ぶ)
移動時間や休憩中など、すきま時間で手軽に作成したい場合はスマホアプリが便利です。
一方、大きな画面でレイアウトを確認しながら、じっくりと内容を練りたい場合はPC(Webブラウザ)で利用できるツールが適しています。
【軸2】履歴書だけ? 職務経歴書も作る?(作成書類で選ぶ)
転職活動では、履歴書とあわせて職務経歴書の提出を求められることがほとんどです。
職務経歴書は、これまでの実績やスキルをアピールするための「自己PRのためのマーケティング資料」と位置づけられます。
両方の書類を同じツールで作成できれば、デザインに統一感が出て、管理も楽になります。
【軸3】豊富なテンプレートか、シンプルか(デザイン性で選ぶ)
JIS規格のシンプルなものから、経歴を効果的に見せる工夫が凝らされたものまで、ツールによって様々なテンプレートが用意されています。
かつてはJIS規格が一般的でしたが、現在は様式例の提供が終了しており、必ずしも固執する必要はありません。アピールしたい内容に合わせて、最適なフォーマットを選びましょう。
【軸4】PDF? Word?(提出形式で選ぶ)
完成した履歴書をどのような形式で出力できるかは重要なポイントです。
一般的には、改ざんされにくく、どの環境でも同じように表示されるPDF形式が推奨されます。
企業によってはWord形式を指定される場合もあるため、複数の形式で出力できるツールを選ぶと安心です。
【軸5】入力支援や例文はあるか(サポート機能で選ぶ)
自己PRや志望動機の作成に不安がある場合は、例文機能や入力ガイドが充実しているツールが役立ちます。
自動で入力候補を提案してくれる機能があれば、さらに効率的に作成を進められるでしょう。
【無料】今すぐ使える!目的別おすすめ履歴書作成ツール9選
ここでは、代表的なツールを目的別に紹介します。ご自身の状況に合わせて、最適なツールを見つけるための参考にしてください。
【大手転職サイト系】求人応募と連携できて安心
doda 履歴書作成ツール

URL:https://doda.jp/guide/rireki/builder/
リクナビNEXT 履歴書かんたん作成ツール

引用:リクナビNEXT|履歴書テンプレート8種|無料ダウンロード【Word・Excel・PDF対応】
サイトの登録情報を活かして手間なく作成でき、転職活動を効率化するリクナビNEXTの公式ツールです。
会員登録後、マイページのレジュメからダウンロードできます。
【登録不要・多機能】手軽に始めたい方向け
yagish(ヤギッシュ)

URL:https://rirekisho.yagish.jp/
会員登録不要ですぐに使える、手軽さとAIによるサポート機能が魅力のWebツールです。
履歴書メーカー

URL:resumemaker.jp
「とにかく今すぐシンプルな履歴書が欲しい」というニーズに応える、登録不要のWebツールです。
【デザイン性】クリエイティブ職におすすめ
Canva(キャンバ)

URL:https://www.canva.com/ja_jp/resumes/
クリエイティブ職に最適で、豊富でおしゃれなテンプレートから自分らしい一枚を作成できるデザインツールです。
【スマホアプリ】移動時間でサクッと作成
レジュメ〜面接に使える履歴書・作成アプリ〜by タウンワーク

URL:Google Play
写真撮影からコンビニ印刷まで、スマホ一台で履歴書作成の全てが完結する高機能アプリです。
履歴書作成(Indeed)

URL:Google Play
求人検索サイトIndeedが提供する、アルバイトから転職まで幅広く対応するシンプルな公式アプリです。
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こちらの記事では履歴書を作成できるアプリに特化し、ランキング形式で紹介しています。
採用担当者の本音も紹介していますので参考にしてください。
3.ツールだけでは不十分!選考通過率を上げるための重要ポイント

便利なツールも、あくまで書類を作成するための「道具」です。
採用担当者の心に響く書類を作成するには、その中身、つまり「何を伝えるか」が最も重要になります。
自身の「強み」を構造的に伝える
「アピールできる強みがない」と感じる場合、それは能力がないのではなく、経験を「強みとして言語化できていない」ことが原因かもしれません。
キャリアコンサルティングの理論に基づくと、自身の「やりたいこと(Will)」「できること(Can)」と、企業から「求められること(Must)」の3つの円が重なる領域を見つける自己分析が有効です。

具体的な実績を伝える際は、STARメソッドというフレームワークで情報を整理すると、格段に説得力が増します。
例
- (S)顧客のニーズが多様化する中で、
- (T)リピート率の低下が課題でした。
- (A)そこで顧客データを分析し、個別のニーズに合わせたメルマガ配信を実施した結果、
- (R)リピート率を前年比で15%向上させました」のように、行動と結果を数値で示すことが重要です。
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自己PRって何を書けばいいのだろう?とお悩みの方はこちらの記事が参考になります。自己PRを作る方法を4ステップで解説しています。
ツールで作成した履歴書を提出する際のマナー
作成した履歴書をメールで送る際は、ファイル名を「履歴書_氏名_20250916.pdf」のように、分かりやすく設定しましょう。
パスワードを設定することも丁寧な印象を与えます。その際は、パスワードを記載したメールとファイルを別送するのがビジネスマナーです。
4.自分に合ったツールを「戦略的パートナー」にして、自信の持てる履歴書を作成しよう
履歴書作成ツールは、自身のキャリアを振り返り、強みを効果的に伝えるものです。
今回紹介した選び方の軸を参考に、自身の目的やスタイルに合ったツールを見つけ、自信を持って選考に臨める応募書類を作成してください。