「履歴書の証明写真、スマホアプリで大丈夫?」そんな不安を抱えていませんか。結論から言えば、ルールさえ守れば全く問題ありません。
この記事では、採用担当者に好印象を与えるための履歴書の証明写真アプリを活用する方法を解説します。
アプリ選びから撮り方、加工、印刷まで、疑問と不安を解消していきます。
- スマホアプリで証明写真を作成する際の基本的なルールとマナー
- 採用担当者に評価される、好印象な証明写真の撮り方と加工のポイント
- アプリで作成した写真を手軽に印刷する方法とWeb履歴書への活用法
1.履歴書の証明写真はスマホアプリで作成しても問題ない?

結論からいえば、履歴書の証明写真をスマートフォンアプリで作成すること自体に、何ら問題はありません。
大切なのは、写真がどのように撮影されたかという「作成方法」ではなく、その写真から伝わる「人物像」です。
採用担当者は「作成方法」より「清潔感」を見ている
多くの採用担当者が証明写真から確認しているのは、応募者の人柄や清潔感です。
指定された規格を守り、きちんとした身だしなみで、真摯な表情で写っている写真であれば、それが写真館で撮影されたものか、アプリで作成されたものかを問題視することはほとんどありません。
むしろ、コストや時間を管理し、効率的に準備を進める能力の表れと好意的に受け取られる可能性すらあります。
ただし、守るべき最低限のルールとマナーがある
手軽なアプリだからといって、何でも許されるわけではありません。
証明写真は、自身の第一印象を左右する公的な書類の一部です。背景が無地であること、適切な服装であること、顔がはっきりと認識できることなど、基本的なルールとマナーが存在します。
これらの基準を満たしてはじめて、アプリ作成の証明写真は正式なものとして認められるのです。
アプリ選びで失敗しないための3つのポイント
いざアプリをダウンロードしたのに「必要な機能がない…」なんて事態は避けたいですよね。
そうした失敗を防ぎ、あなたの目的や状況に合った最適なアプリを効率よく見つけるために、必ずチェックすべき3つのポイントをご紹介します。
サイズのテンプレートが豊富か
履歴書用(縦40mm×横30mm)はもちろん、マイナンバーカードやパスポートなど、様々な用途のサイズがプリセットされていると、後々別の機会にも活用でき便利です。
肌補正やクマ消し機能の有無
顔色を明るく見せる肌補正や、気になるクマを自然に隠せる機能があると、より健康的で明るい印象の写真に仕上げることができます。ただし、過度な加工は不自然に見えるため注意が必要です。
印刷データの作成が簡単か
撮影した写真をコンビニのマルチコピー機で手軽に印刷できる形式(例:ネットワークプリントへの登録、L版写真へのレイアウト機能)に対応しているかは、非常に重要なポイントです。
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証明写真の準備と並行して、履歴書全体の書き方も確認しておきましょう。採用担当者の目に留まる履歴書には、基本的なルールから自己PRのコツまで、押さえるべきポイントがあります。以下の記事で完全ガイドしていますので、ぜひ参考にしてください。
2.履歴書の証明写真作成におすすめのアプリ10選

現在、多くの証明写真作成アプリがリリースされていますが、どれを選べばよいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、アプリ選びで失敗しないためのポイントと、具体的なおすすめアプリをご紹介します。
1. 履歴書カメラ

リクルート社のタウンワークが監修する、完全無料のアプリです。自然な範囲での肌補正やクマ消し機能が秀逸で、清潔感のある印象を簡単に演出できます。
操作ガイドが分かりやすく、初めてアプリを使う方でも安心。撮影した写真を使って、そのまま履歴書を作成・印刷できる点も非常に便利で、就職・転職活動を一貫してサポートしてくれます。
2. 美肌証明写真

その名の通り、美肌加工に特化したアプリです。肌のトーンアップや、気になるニキビ・シワなどを自然にカバーする機能が充実しており、健康的で明るい表情を作り出すことに長けています。
背景色も自動で変更してくれるため、自宅のどんな場所で撮影しても、規定に沿った美しい証明写真に仕上がります。第一印象をより良く見せたい方におすすめです。
3. Bizi ID – コンビニ証明写真

全国の主要コンビニ(ローソン、ファミリーマートなど)での印刷に特化したアプリです。
一度に6枚の証明写真が200円で印刷できるコストパフォーマンスの高さが魅力。また、家族や友人の写真を1枚のシートにまとめて印刷できる「ファミリーモード」も搭載しており、複数人の写真が必要な場合に非常に経済的です。
4. 証明写真ピクチャン

700万人以上の利用実績を誇る、コンビニ証明写真の定番サービスです。アプリの利用は無料で、全国58,000店舗以上のコンビニで24時間いつでも印刷可能。
履歴書サイズはもちろん、1mm単位で自由にサイズを設定できるため、各種資格試験や海外ビザなど、特殊なサイズの証明写真が必要になった際にも柔軟に対応できます。
5. パシャット – コンビニ証明写真

富士フイルムの技術が活かされた、高品質な仕上がりが特徴のアプリです。特に背景の切り抜き精度が高く、髪の毛一本一本まで繊細に認識して、非常に自然な背景合成を実現します。
顔を自然に細く見せる「スリム機能」や肌を明るく見せる「美肌機能」も搭載。画質にこだわりたい方や、プロ級の仕上がりを求める方に最適です。
6. 証明写真作成アプリ

余計な機能を削ぎ落とし、「証明写真を作る」という目的に特化したアプリです。
操作ステップが非常に少なく、アプリを起動してから数分でデータを作成することが可能。とにかく早く、簡単に規格に合った写真データだけ欲しい、という方に最適です。
シンプルながらも、細かいサイズ調整に対応しています。
7.Ki-Re-i Photo(証明写真&写真プリント-ピプリ)

スマホ撮影の画質に不安がある方に最適な、証明写真機「Ki-Re-i」連携アプリです。
全国のブースで撮影した高品質な写真を、QRコードでスマホに直接ダウンロード。保存したデータはWebエントリー用に活用でき、背景色の変更や安価な再プリントも自在です。
品質と手軽さを両立した、納得の一枚が手に入ります。
8.BeautyPlus

普段着のままでOK。世界8億人が使うカメラアプリ「BeautyPlus」なら、AIが自動でスーツ姿に変更してくれます。
証明写真モードでは、高精度な背景除去や、得意のナチュラルな美肌補正も自由自在。急いでいる時でも、スマホ一つで清潔感あふれる本格的な証明写真が完成します。就職・転職活動の強い味方になるアプリです。
9. Canva

豊富なテンプレートでお馴染みのデザインツール「Canva」は、証明写真の作成から履歴書デザインまでを一貫して行えるのが最大の強みです。
撮影した写真をアップロードし、背景除去や明るさ調整などの機能で手軽に補正。完成した写真を、プロがデザインした無数の履歴書テンプレートに直接配置できるため、書類全体の統一感が格段に向上します。
応募書類のデザイン性にもこだわりたい方や、写真と履歴書を効率よく作成したい方に最適なツールです。
10. AI証明写真

最新のAI技術を活用し、背景の自動削除や服装の自動変更(スーツへの着せ替え)といったユニークな機能を搭載しています。
急いでいてスーツに着替える時間がない場合でも、普段着の写真からフォーマルな証明写真を作成することが可能です。
3.自宅で実践!採用担当者に好印象を与える証明写真の撮り方5ステップ

アプリを使えば、自宅でもスタジオで撮影したかのような質の高い証明写真を作成することが可能です。
以下の5つのステップを意識して、ご自身の魅力を最大限に引き出しましょう。
4.やりすぎは逆効果!証明写真の適切な加工と注意点

アプリには便利な加工機能がありますが、その使い方を間違えると、かえってマイナスの印象を与えかねません。
ここでは、許される補正とNGな改変の境界線について解説します。
どこまでOK?許される「補正」とNGな「改変」の境界線
ある程度の「補正」は、清潔感を高める上で有効です。
しかし、本人の特徴を変えてしまう「改変」は絶対にやめましょう。面接で会った際に「写真と印象が違う」と思われては、信頼を損なう原因になります。
やりすぎな「改変」は、面接時に「写真と印象が違う」と思われ、信頼を損なう原因になります。
あくまでも、本来の自分をより良く見せるための「補正」に留めましょう。
公的機関が示す写真の規格とは
証明写真には、パスポート申請などで用いられる国際的な規格が存在します。
例えば、外務省はパスポート写真について「平常の顔貌と著しく異ならないもの」「顔の向きや傾きがないもの」「背景に影がないもの」などを定めています。
これらの公的な基準を参考にすることで、どのような写真が「適切」とされるのかを客観的に判断することができます。
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写真の加工だけでなく、服装や表情、髪型といった基本ルールも万全ですか?こちらの記事では、証明写真に関するあらゆるマナーを網羅的に解説しています。Web履歴書での使い方にも触れているので、どんな場面でも自信を持って提出できるようになりますよ。
5.アプリで作成した証明写真の印刷方法

アプリで完成したデータは、コンビニエンスストアのマルチコピー機を利用して手軽に印刷することができます。
最も手軽なコンビニでの印刷手順(写真用紙L版)
多くの証明写真アプリには、作成した写真をL版サイズ(一般的な写真プリントのサイズ)の用紙に複数枚レイアウトする機能が搭載されています。
以下の手順で切り分けまでできます。

Web履歴書用のデータとして活用する場合
近年増えているWeb履歴書やオンラインでの応募フォームでは、写真データのアップロードを求められることがほとんどです。
アプリで作成したデータは、そのままデジタルデータとして活用できるため、非常に便利です。
ファイルサイズやピクセル数に指定がある場合も、アプリや他のツールで簡単に調整することができます。
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Web履歴書用のデータが手に入ったら、次は提出方法のマナーが重要です。こちらの記事ではPDF形式での作成方法から、パスワードの設定、採用担当者へ送付する際のメール文面まで、Web履歴書ならではの注意点を網羅的に解説しています。ぜひご一読ください。
6.証明写真に関するよくある質問(FAQ)

最後に、証明写真に関して多くの方が疑問に思う点についてお答えします。
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履歴書の写真サイズは?
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一般的に、履歴書に貼付する証明写真のサイズは「縦40mm×横30mm」です。アプリで作成する際は、必ずこのサイズのテンプレートを選択してください。
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背景の色は何がいい?
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白、水色(ライトブルー)、薄いグレーのいずれかが基本です。これらの色は清潔感があり、表情を明るく見せる効果があります。特別な指定がない限り、この3色から選べば間違いありません。
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写真の有効期限は?
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一般的に、証明写真は「撮影後3ヶ月以内」のものがマナーとされています。髪型や体型が大きく変わっていない場合でも、長期間経過した写真は避け、応募するタイミングで新たに撮影し直すことをお勧めします。
7.まとめ
本記事では、証明写真アプリを戦略的な自己PRツールとして活用する方法を解説しました。
大切なのは作成方法よりも「清潔感」と「信頼感」です。ご紹介した撮影の5ステップや加工の注意点を守れば、費用を抑えつつ自信を持って提出できる一枚が完成します。
この記事が、あなたの転職・就職活動の一助となれば幸いです。