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美容業界の志望動機【例文付】|「好き」から一歩進む3ステップ

美容業界への就職・転職活動で、多くの方が悩むのが「志望動機」の作成です。

「美容が好き」「人に喜んでもらうのが好き」という気持ちは非常に大切ですが、それだけを採用担当者に伝えても、数多くの応募者の中に埋もれてしまう可能性があります。

美容業界は競争が激しく、厚生労働省の統計によれば美容師の数も過去最多を更新し続けている状況です。

この記事では、採用担当者の視点を踏まえ、「美容が好き」という気持ちから一歩進んで、論理的で熱意の伝わる志望動機を作成するための3つのステップを、具体的な例文とともに解説します。

この記事を読んでわかること
  • 美容業界の志望動機で「美容が好き」だけでは不十分な理由
  • 自己分析と企業研究に基づく、採用担当者に響く志望動機の3ステップ
  • 【状況別・職種別】美容業界の志望動機 例文とNG例

1.美容業界の志望動機、「美容が好き」だけではNGな理由

美容業界の志望動機、「美容が好き」だけではNGな理由

「美容が好き」という理由は、美容業界を志すほとんどの人が持っている共通の動機です。

採用担当者は、その「好き」という気持ちに加えて、以下の2点を知りたいと考えています。

  1. なぜ、他の業界ではなく「美容業界」なのか
  2. なぜ、他の企業(サロン)ではなく「自社」なのか

厚生労働省の「衛生行政報告例」によれば、令和5年度末時点での美容師数は約58万人と過去最多を更新しました。

これは美容師に限らず、美容部員やエステティシャン、ネイリストなど他の職種にも共通する傾向です。

競争が激化する中で、採用担当者は「自社で長く活躍し、貢献してくれる人材」を見極めようとしています。

そのためには、「好き」という感情論だけでなく、「自分のこの強みを活かして、このように貢献できる」という具体的な根拠が必要になるのです。

参考:厚生労働省|「衛生行政報告例」美容業概要

2.採用担当者に響く志望動機の基本構成(PREP法)

P (Point)

結論: 「私が貴社を志望する理由は〇〇です」

R (Reason)

理由: 「なぜなら、〇〇という理由があるからです」

E (Example)

具体例: 「具体的には、〇〇という経験で〇〇を学びました」

P (Point)

結論: 「以上の理由から、貴社で〇〇として貢献したいです」

志望動機を論理的に構成する手法として「PREP法」があります。

これは「結論」「理由」「具体例」「結論」の順で話を進める方法で、説得力が増すため応募書類や面接で有効です。

  • Point(結論): 「私が貴社を志望する理由は〇〇です」
  • Reason(理由): 「なぜなら、〇〇という経験から〇〇と考えるようになったからです」
  • Example(具体例): 「前職(学生時代)では〇〇に取り組み、〇〇という成果を出しました」
  • Point(結論): 「この経験を活かし、〇〇の点で貴社に貢献したいと考えております」

この構成に沿って内容を組み立てることで、要点が明確に伝わります。

3.志望動機作成の3ステップ

PREP法に当てはめる「中身」を作るには、事前の準備が不可欠です。自己分析と企業研究を以下の3ステップで進めることが推奨されます。

ステップ1:自己分析で「Will(やりたいこと)」と「Can(できること)」を明確にする

Will (やりたいこと)

  • 自分が将来どうなりたいか、何を大切にしたいか。

Can (できること)

  • これまでの経験や学習で得たスキル、自分の強み。

まずは自分自身の棚卸しを行います。

ここで役立つのが「Will-Can-Must」というフレームワークですが、まずは「Will」と「Can」を明確にします。

  • Will(やりたいこと): 自分が将来どうなりたいか、何を大切にしたいか。(例:「お客様一人ひとりに深く寄り添う接客がしたい」「最新の技術を学び続けたい」)
  • Can(できること): これまでの経験や学習で得たスキル、自分の強み。(例:「傾聴力がある」「細かい作業が得意」「SNSでの発信力がある」)

過去の経験を振り返り、「なぜ楽しかったのか(Will)」、「どう乗り越えたのか(Can)」を書き出してみましょう。

ステップ2:企業研究で「Must(求められること)」と「なぜこの企業か」を言語化する

次に応募先企業を調べ、求められること(Must)を把握します。

Must (求められること)

  • 募集要項や企業理念から読み取れる、企業が候補者に求めている人物像やスキル。

その上で、「なぜこの企業か」を深掘りします。

Why? (なぜこの企業か)

  • 他社との違いを明確にする。
  • 方針や制度、顧客層などを調べ、共感点を見つける。

次に応募先企業を徹底的に調べ、企業側が求めていること(Must)を把握します。

  • Must(求められること): 募集要項や企業理念から読み取れる、企業が候補者に求めている人物像やスキル。(例:「チームワークを重視する人」「新規顧客開拓に意欲的な人」)

同時に、「なぜ、他の似た企業(サロン)ではダメなのか」を明確にします。

その企業の施術方針、商品ラインナップ、教育制度、顧客層、代表の考え方などを深く調べ、共感できる点を見つけ出します。

ステップ3:「Will-Can-Must」を論理的に結びつける

やりたいこと
Will
Can
できること
Must
求められること

「私は〇〇がしたい(Will)。そのために〇〇という強み(Can)を持っている。貴社の〇〇という方針(Must)は、私のWillとCanを最も活かせる場所だと確信した。」

最後に、ステップ1と2で見つけた3つの要素を結びつけます。

「私は〇〇がしたい(Will)。そのために〇〇という強み(Can)を持っている。貴社の〇〇という方針(Must)は、私のWillとCanを最も活かせる場所だと確信し、志望した」

このように3つの円が重なる部分を志望動機とすることで、「この人なら自社で活躍してくれそうだ」という納得感を相手に与えることができます。

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4.【状況別】美容業界の志望動機 例文集

【状況別】美容業界の志望動機 例文集

応募者の状況によって、アピールすべき「強み(Can)」や「貢献の仕方」は大きく異なります。

ここでは、先ほどの3ステップを踏まえつつ、それぞれの状況別に最適なアピールのポイントを例文とともに解説します。

【新卒・学生向け】例文とポイント(成長意欲・将来性)

実務経験がない新卒・学生の場合は、「Can(できること)」の代わりに「将来性」や「学ぶ意欲」をアピールします 。

【例文ポイント】
(P) :貴社の〇〇という教育制度と、お客様の層の広さに惹かれ志望いたしました。
(R) :私は学生時代、美容に関する情報発信ブログを運営し、読者の悩みに応えることにやりがいを感じてきました(Will)。
(E) :その中で、表面的なテクニックだけでなく、お客様の生活背景まで理解するカウンセリング力の重要性を痛感しました。貴社の徹底した新人研修(Must)と、幅広い年齢層のお客様から支持される技術力は、私が目指す「〇〇な美容師」になるために不可欠な環境だと考えます。
(P):一日も早く技術を吸収し、将来的には貴社の強みである「〇〇」の分野で貢献したいです。

【転職・未経験者向け】例文とポイント(ポータブルスキル・貢献意欲)

未経験からの転職の場合、美容業界での経験(Can)はありません。

その代わり、前職で培った「持ち運び可能なスキル(ポータブルスキル)」が、美容業界でどう活かせるかを具体的に伝えます。

【例文ポイント】
(P) :異業種で培った課題解決力(Can)を活かし、貴店の〇〇というコンセプト(Must)の実現に貢献したく志望いたしました。
(R) :私は前職の販売員として、単に商品を売るのではなく、顧客の潜在的なニーズを引き出し、リピート率向上(前年比15%増)に貢献しました。
(E) :その経験から、お客様の「なりたい姿」を叶える美容の仕事に強い関心を持ちました(Will)。特に貴店は、他店にはない「〇〇」という独自のサービスを展開しており、私の強みである「課題を引き出す傾聴力」(Can)を活かせると感じています。
(P) :未経験の分野ですが、前職の経験を活かし、お客様の満足度向上に貢献いたします。

【経験者・キャリアアップ向け】例文とポイント(即戦力・専門性)

経験者の場合は、即戦力となる具体的なスキル(Can)と、なぜ前の職場ではなく「応募先企業」を選んだのか(Must)を明確にします。

【例文ポイント】
(P):〇〇(特定の技術や役職)のスペシャリストとして、貴社の〇〇事業の拡大(Must)に貢献したく志望いたしました。
(R) :私は現職で5年間、店長として〇〇(得意分野)の施術を担当し、指名数トップを維持してきました(Can)。
(E) :しかし、より専門性を高め、〇〇の分野でお客様の悩みを根本から解決したいという思いが強くなりました(Will)。貴社が新たに立ち上げる〇〇事業(Must)は、まさに私が挑戦したい分野であり、これまでの経験を即戦力として活かせると確信しております。
(P) :自身の〇〇の技術(Can)とマネジメント経験を活かし、新事業の成功に貢献します。

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【4ステップ】採用担当者の心をつかむ自己PRの書き方ガイド!
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5.【職種別】志望動機のヒントとアピールポイント

【職種別】志望動機のヒントとアピールポイント

美容業界と一口に言っても、職種により仕事内容も求められるスキルも異なります。

ここでは、それぞれの職種特有の「志望動機のヒント」と「アピールすべきポイント」を整理して解説します。

美容師

  • 志望動機のヒント
    技術を通じてお客様の人生の節目に関われることへの魅力、自身が美容室でコンプレックスを解消してもらった原体験、スタイルを追求する職人(技術者)への憧れなど。サロンのコンセプト(例:ヘアケア重視、デザインカラー特化など)と、自分が目指す美容師像が一致しているかが鍵となります。
  • アピールポイント
    技術力はもちろん、お客様の要望を引き出すカウンセリング力、流行を踏まえた提案力、そして長期間のアシスタント業務をやり抜く忍耐力や向上心が重視されます。

美容部員(BA)

  • 志望動機のヒント
    特定ブランドの「顔」となるため、そのブランドの理念や商品への深い共感・愛着が最も重要です。メイクによって人が自信を持ち、表情が輝く瞬間に立ち会いたい、という動機も説得力を持ちます。
  • アピールポイント
    メイク技術以上に、お客様の肌の悩みや「なりたい姿」を丁寧に聞き出す傾聴力、そして商品の魅力を伝え、納得して購入していただく接客・販売スキルが求められます。

エステティシャン

  • 志望動機のヒント
    自身がエステや美容医療でコンプレックスを克服した経験、外面的な美しさだけでなく、リラクゼーションや内面からの健康(インナービューティー)まで含めてサポートしたいという思いなどが挙げられます。
  • アピールポイント
    お客様のデリケートなコンプレックスに寄り添う、高い共感力とホスピタリティが不可欠です。また、高額なコースや化粧品を扱うことも多いため、お客様と長期的な信頼関係を築く力と、目標達成意欲(販売力)も重要視されます。

ネイリスト

  • 志望動機のヒント
    「指先」という小さなキャンバスでアートを表現することや、細かい作業が好きという嗜好。また、施術中の1対1の会話を通じて、お客様の気分転換や癒しを提供できることへのやりがいなどが、具体的な動機となります。
  • アピールポイント
    手先の器用さやデザインセンスはもちろんですが、お客様と1〜2時間対面し続けるため、会話の引き出しの多さや、相手を疲れさせない高いコミュニケーション能力が求められます。また、新しいデザインや商材を学び続ける探究心もアピールポイントになります。

6.これは避けたい!美容業界のNG志望動機例

これは避けたい!美容業界のNG志望動機 例

多くの応募書類で見受けられる、かえって評価を下げてしまう可能性のあるNG例を紹介します。

  • 待遇面や条件のみを理由にする
    例:「給与が高いから」「家から近いから」「福利厚生が充実しているから」
    (企業研究が不足していると見なされ、熱意が伝わりません)
  • 抽象的で、どの企業にも言える内容
    例:「美容が好きだから」「人を笑顔にしたいから」「貴社の理念に共感したから」
    (「なぜ自社なのか」という具体的な理由が欠けています)
  • 受け身な姿勢・学ぶことだけが目的
    例:「高い技術を学びたいから」「研修制度で成長したいから」
    (企業は「貢献してくれる人」を求めています。「学んだ上で、どう貢献したいか」まで伝える必要があります)

7.志望動機と自己PRの違いと連動させるコツ

志望動機と自己PRの違いと連動させるコツ

「志望動機」と「自己PR」は役割が異なりますが、混同されがちです。

この二つを明確に区別し、内容を連動させることで、応募書類全体の一貫性と説得力が高まります。その違いと連動のコツを解説します。

  • 自己PR: 自分の「強み」や「できること(Can)」をアピールする項目。
    (例:「私の強みは傾聴力です。前職では…」)
  • 志望動機: 企業への「入社意欲」や「なぜその企業か(Will/Must)」を伝える項目。
    (例:「貴社を志望する理由は、〇〇という点に魅力を感じ…」)

この二つを連動させることが重要です。

【連動のコツ】
自己PRで「私の強みは〇〇です(Can)」と提示し、志望動機で「その強み(Can)を、貴社の〇〇という事業(Must)で活かし、〇〇を実現したい(Will)と考えています」と結びつけます。

これにより、応募書類全体に一貫性が生まれ、説得力が格段に高まります。

8.自分だけの志望動機で熱意を伝えよう

美容業界の志望動機は、単に例文を参考にするだけでは完成しません。

大切なのは、Will-Can-Mustのフレームワークを使って、「自己分析」と「企業研究」を徹底的に行い、自分だけの言葉で「なぜ、ここで働きたいのか」を論理的に構築することです。

競争が激しい業界だからこそ、手間をかけた自己分析と企業研究が、採用担当者の心に響く志望動機につながります。

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