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転職したいけどスキルがない?と悩む20代の方へ|強みの作り方

「転職したいけれど、アピールできるようなスキルが何もない」と、悩んで最初の一歩を踏み出せずにいる20代の方は少なくありません。

周囲が資格取得や昇進で成果を出しているのを見ると、自分だけが取り残されているような焦燥感に駆られることもあるかもしれません。

しかし、20代の転職において「専門スキルがないこと」は、決して決定的なマイナス要因ではありません。

多くの場合、「スキルがない」という悩みは、ご自身の経験を過小評価してしまっていたり、企業が求める要素を誤解していたりすることが原因です。

この記事では、20代が「ポテンシャル」と「隠れたスキル」を武器に、希望のキャリアを築くための戦略を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 「スキルがない」という不安の正体が、実は思い込みである理由
  • 20代前半・後半それぞれの強みを活かし、未経験から内定を勝ち取る戦略
  • 「ポータブルスキル」の発見方法や、国の支援制度を活用したスキルアップ方法など
目次

1.なぜ「スキルがない」と思っている20代でも転職できるのか?

なぜ「スキルがない」と思っている20代でも転職できるのか?

結論から申し上げますと、20代であれば、現時点で誇れるような専門スキルがなくても転職は十分に可能です。

その理由は主に2つ挙げられます。

理由①20代労働力の流動性の高さ

厚生労働省の調査によると、新規学卒就職者の約3割(大学卒で33.8%)が就職後3年以内に離職しているというデータがあります。

20代の労働力は非常に流動性が高く、企業側から見れば「若手人材が常に不足しており、補充のための採用ニーズが絶えない」ということを意味します。

参考:新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)

理由②企業の求人方針の方向転換

また、総務省の労働力調査が示す通り、多くの業界で人手が不足しています。

そのため、企業は「スキルのある即戦力」の獲得を諦め、「ポテンシャルのある若手を自社で育てる」という方針へ転換せざるを得ない実態があります。

スキルがないからといって悲観する必要はなく、市場の構造自体が20代の未経験者にチャンスを与えている状態です。

参考:総務省 労働力調査

2.企業が求めているものとは?本当の「スキル」とは?

企業が求めているものとは?本当の「スキル」とは?

自分には「スキルがない」と不安に感じている20代の方の思いと、企業が実際に求めていることとの間には、ギャップが生じているといえます。

ここでは、企業が本当に求職者に求めている「ポテンシャル」と「スキル」について解説します。

企業が20代に求めているのは「実績」よりも「ポテンシャル」

企業が中途採用を行う際、年代によって求める要素は大きく異なります。

30代以降では即戦力となる「専門性」や「マネジメント経験」が重視されますが、20代、特に20代前半から半ばにかけては「ポテンシャル(将来性)」が最優先の評価基準となります。

ここで言う「ポテンシャル」とは?

・新しい環境に適応する「柔軟性」
・未知の業務を吸収しようとする「学習意欲」
・組織に新しい風を吹き込む「素直さ」     などを指します。

企業は、今のスキルの有無よりも、「入社後にどれだけ成長してくれそうか」という未来の可能性に投資をして採用活動を行っています。

実は誰にでもある!「ポータブルスキル」という武器

「スキルがない」と悩む方の多くは、プログラミングや語学、特別な資格といった「テクニカルスキル(専門能力)」のみをスキルとして捉えている傾向があります。

しかし、ビジネスの現場でより汎用的に求められるのは、業種や職種が変わっても持ち運びができる「ポータブルスキル」です。

厚生労働省の定義においても、以下のような能力が重視されています。

  • 対人関係力:傾聴力、丁寧なコミュニケーション、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の徹底
  • 対課題力:期日を守る責任感、正確な事務処理、主体的に取り組む姿勢

例えば、アルバイトや前職で「お客様の要望を正確に聞き取り、クレームを防いだ」「チームが円滑に動くよう進んで雑務を引き受けた」といった経験があれば、それは立派なポータブルスキルです。

これらはどのような職場でも必要不可欠な能力であり、強力なアピール材料となります。

参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag) ポータブルスキル見える化ツール

深刻な人手不足による「未経験歓迎」求人の増加

労働市場の環境も、20代の転職を後押ししています。少子高齢化による生産年齢人口の減少に伴い、多くの業界で人手不足が深刻化しています。

そのため、企業は経験者採用だけでは人員を充足できず、「未経験でも意欲がある若手を採用し、自社で育成する」という方針に転換しています。

実際に求人サイトを確認すると、「未経験歓迎」「経歴不問」「人柄重視」といったキーワードを含む求人が多数見受けられます。

これは、スキルがない状態からのチャレンジが、社会的に広く受け入れられていることの現れです。

3.【年代別・面接回答例付き】20代前半と20代後半で変わる転職戦略

【年代別・面接回答例付き】20代前半と20代後半で変わる転職戦略

ひとくちに20代といっても、前半(第二新卒層)と後半では、企業からの見られ方が微妙に変化します。

それぞれの年代に合わせた戦略を立てることが、転職成功の鍵となります。

20代前半は「意欲」と「人柄」が最大の評価ポイント

20代前半の場合、社会人経験が浅いことは企業側も織り込み済みです。

そのため、実績不足を気にする必要はありません。重要視されるのは、「なぜその仕事をしたいのか」という熱意(Will)と、基本的なビジネスマナーや素直な人柄です。

面接では、前職を早期離職した理由を聞かれることがありますが、ネガティブな感情を吐露するのではなく、「御社で〇〇というスキルを身につけ、長く貢献したい」という未来志向の回答を準備しておくことが大切です。

【例文】営業職への転職を目指す場合

前職では事務職として正確な業務遂行を心がけておりましたが、社内でのサポート業務が中心で、直接お客様の反応が見えにくい環境でした。業務を通じて、もっとお客様の課題を直接聞き、提案によって解決したいという思いが強くなり、転職を決意いたしました。

御社の商品力と顧客に寄り添う姿勢に惹かれており、未経験ではありますが、持ち前の粘り強さを活かして営業スキルを身につけ、長く貢献していきたいと考えております。

【例文】ITエンジニアへの転職を目指す場合

前職は販売スタッフとして接客に従事しておりました。その中で、店舗の在庫管理システムの使いづらさを感じ、IT技術による業務効率化に関心を持つようになりました。独学でプログラミングに触れるうちに、『使う側』ではなく『仕組みを作る側』として社会に貢献したいという意欲が明確になり、転職を決意しました。

御社は未経験からの育成に力を入れていると伺いました。受け身にならず自ら学ぶ姿勢で技術を習得し、将来的にはエンジニアとして御社の開発プロジェクトに長く貢献したいです。

上司とのトラブルや、仕事に飽きたなどのネガティブな理由ではなく、前向きなキャリアチェンジのための早期退職であることが明らかになれば、採用する側も安心ができます。

20代後半は「社会人基礎力」と「業務プロセス」のアピールを

20代後半になると、ポテンシャルに加えて、社会人としての基礎的な実力が問われ始めます。とはいえ、華々しい実績が必須というわけではありません。

評価されるのは「仕事への取り組み方(プロセス)」です。たとえルーチンワークであったとしても、「ミスを減らすためにどのような工夫をしたか」「周囲と協力してどのように業務を進めたか」というプロセスを具体的に言語化することで、実務能力のある人材として評価されます。

自身の経験を棚卸しし、仕事の進め方における工夫を整理しておくことを推奨します。

【例文】営業職への転職を目指す場合(20代後半・経験アピール)

現職では5年間、ルート営業として既存顧客との信頼関係構築に尽力し、納期遵守や丁寧なヒアリングを徹底してまいりました(プロセス)。その中で、決まった商材だけでなく、お客様の課題に合わせて解決策を自ら提案する『ソリューション営業』に挑戦したいという思いが強くなりました。

御社の営業スタイルは、顧客のビジネスに深く入り込めると伺っています。これまでの対人折衝経験(ポータブルスキル)を活かしつつ、専門知識を貪欲に吸収し、早期に数字で貢献したいと考えています。

【例文】ITエンジニアへの転職を目指す場合(20代後半・異業種からの挑戦)

これまで6年間、物流管理の業務に携わり、業務フローの見直しによるコスト削減に取り組んできました(実績・プロセス)。その際、システム導入によって現場の課題が劇的に解決した経験から、ITの可能性に強く魅力を感じ、半年ほど前からプログラミング学習を継続しています。

技術力はこれからですが、前職で培った『課題発見力』と『論理的思考力』はエンジニア業務にも通じると考えております。ユーザー視点を持った開発者として貢献したいです。

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4.スキルに自信がない20代におすすめの職種・業界

スキルに自信がない20代におすすめの職種・業界

未経験からの挑戦がしやすく、かつ入社後に専門スキルを身につけやすい職種や業界を選ぶことも一つの戦略です。

営業職

多くの企業で求人数が多く、未経験からの採用が最も活発な職種です。

コミュニケーション能力や提案力といったポータブルスキルが直接的な成果に結びつきやすく、成果を出せばキャリアアップの機会も豊富にあります。

【こんな人におすすめ】

  • 自分の頑張りが「数字」や「給与」として明確に評価されたい方
  • 人と話すことや、相手の懐に入るのが得意な方
  • 将来的に独立や起業を考えており、ビジネスの基礎体力をつけたい方

ITエンジニア・技術職

IT業界は慢性的な人材不足にあり、文系・未経験者を対象とした研修制度を充実させている企業が増えています。

入社後にプログラミングやインフラ構築などの専門スキル(テクニカルスキル)を習得できるため、「手に職をつけたい」と考える方には最適な選択肢です。

【こんな人におすすめ】

  • 専門スキルを身につけて、自身の市場価値を確実に高めたい方
  • 新しい技術や知識を学ぶことに抵抗がなく、コツコツと学習を継続できる方
  • 「ものづくり」や「効率的な仕組みづくり」に関心がある方

販売・サービス職

お客様と直接接する仕事であり、接客スキルやホスピタリティが磨かれます。

現場での経験を積んだ後、店長やエリアマネージャー、あるいは本部の企画職へとキャリアパスを広げていくことも可能です。

【こんな人におすすめ】

  • お客様からの「ありがとう」を直接受け取ることにやりがいを感じる方
  • チームワークを大切にし、周囲と協力しながら働きたい方
  • まずは現場を知り、将来的には店舗運営やマネジメントにも挑戦してみたい方

5.失敗しないために、スキル不足を補う具体的なアクションプラン

失敗しないために、スキル不足を補う具体的なアクションプラン

「スキルがない」という不安を解消し、自信を持って転職活動を進めるためには、具体的な行動を起こすことが効果的です。

ここでは3つのアクションプランを提案します。

①徹底的な自己分析で「隠れた強み」を言語化する

まずは、ご自身の経験を振り返り、ポータブルスキルを発掘する作業から始めます。

おすすめなのは「Will-Can-Must」のフレームワークを用いた整理です。

キャリアの3要素:Will・Can・Must

自分と企業の接点を見つけるフレームワーク

Will

将来どのような自分になりたいか、どのような働き方が理想か。自身の価値観や情熱の源泉となる部分。

Can

些細なことでも構わないので、これまで工夫したこと、褒められたこと。今の自分が持っているスキルや実体験。

Must

志望する企業が求めている人物像や能力。市場や会社から期待されている役割やミッション。

これらを書き出し、重なる部分を見つけることで、自分だけの強みや進むべき方向性が明確になります。

頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出すことで客観視しやすくなります。

②プロの視点を借りる(転職エージェントの活用)

自分一人では強みを見つけるのが難しい場合、転職エージェントを活用するのも有効な手段です。

キャリアアドバイザーは数多くの転職支援を行ってきたプロフェッショナルであり、第三者の視点から「自分の経験の中で、ここが評価される」というポイントを教えてくれます。

また、応募書類の添削や面接対策を通じて、自信を持ってアピールできるようサポートを受けられるため、心理的な安心感にもつながります。

③働きながら「リスキリング」に挑戦する

もし、どうしても特定のスキルがないと不安な場合や、目指したい職種に必須の資格がある場合は、働きながら学習(リスキリング)を始めるのも良いでしょう。

国としても、労働人口が減少する今、企業と労働者個人が継続的に成長するために、一人ひとりが新たなスキルや知識を身につけていくことの重要性を認識し、施策に盛り込み始めています。

そこで、公的に個人のスキルアップを強力に支援する「教育訓練給付制度」などの利用がおすすめです。

これは、厚生労働大臣が指定した講座を受講・修了した場合に、費用の一部が支給される制度です。

こうした制度を賢く活用し、経済的な負担を抑えながら市場価値を高めていくことも、賢明なキャリア戦略の一つです。

参考:厚生労働省 職業訓練や助成金などを活用 全世代リ・スキリングのすすめ
   厚生労働省 教育訓練給付金

6.スキルに自信がない20代の方からのよくある質問(Q&A)

スキルに自信がない20代の方からのよくある質問(Q&A)

転職活動を始めるにあたり、スキルに自信がない20代の方からよく寄せられる質問に対して回答します。

Q. 面接で「強みは何ですか?」と聞かれたら、答えられる自信がありません。

A. 「すごい実績」ではなく「仕事への姿勢」を伝えてください。

面接官は、必ずしも売上などの数値実績だけを見ているわけではありません。「遅刻をしない」「明るい挨拶を心がけて職場の雰囲気を良くした」「報告・連絡・相談を徹底した」といった当たり前の行動も、立派な「ポータブルスキル(対人・対課題能力)」です。

これらはどの企業でも通用する重要な強みですので、自信を持って具体的なエピソードと共に伝えてください。

Q. 資格を取ってから転職したほうが有利ですか?

A. 20代の場合は、資格取得を待つよりも「若さ」を活かして早く動くほうが有利なケースが多いです。

難関資格が必須の専門職を除き、多くの企業は資格そのものよりも「実務経験」や「ポテンシャル」を重視します。資格取得に半年かけるなら、その半年で実務経験を積んだほうがキャリアのプラスになることもあります。

ただし、現在離職中などで時間がある場合は、学習意欲のアピールとして資格勉強に取り組むのは良いことです。

Q. 「未経験歓迎」の求人は、ブラック企業が多いのではないかと心配です。

A. 「未経験歓迎=ブラック」とは限りませんが、求人票の条件は法的な視点で慎重に確認しましょう。

人手不足の現在は、教育体制を整えて未経験者を採用するホワイト企業も増えています。ただし、見極める際は求人票の「固定残業代(みなし残業代)」の項目に注意してください。

基本給に対して固定残業代の割合が極端に高い場合や、月45時間を超える(36協定の原則的上限)ような設定がされている場合は、恒常的な長時間労働が前提となっている可能性があります。条件面を冷静に見ることで、リスクを回避できます。

7.今の自分を過小評価せず、第一歩を踏み出そう

今の自分を過小評価せず、第一歩を踏み出そう

「スキルがない」という悩みは、多くの場合、ご自身の可能性にまだ気づいていないだけなのです。

20代という時期には、ポテンシャルというかけがえのない価値があり、これまでの経験の中には必ずポータブルスキルが眠っています。

完璧な準備ができるのを待つのではなく、まずは自己分析や情報収集といった小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

その行動自体が、今後の新たなキャリア形成のための確かなスキルとなっていきます。

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