面接の服装を決めるとき、何を着ていけばいいのか迷ってしまうことは多いものです。特に「服装自由」や「私服でお越しください」と指定されると、かえって何を着ればいいのか困ってしまうかもしれません。
現役の採用面接官を対象にした調査では、第一印象に影響する要素として「身だしなみ(服装・持ち物・髪型など)」を挙げた割合が4割を超えており、話し方や表情に次ぐ重要な評価ポイントとされています。
この記事では、面接での服装の基本マナーや、スーツと私服指定のときの選び方を解説します。
- 面接にふさわしい服装の基本マナーとスーツの選び方
- 服装自由や私服と言われたときのオフィスカジュアルの選び方
- 靴やバッグ、髪型など全身の身だしなみで気をつけるポイント
1.面接の服装・身だしなみで第一印象が決まる理由

面接の場において、最初に目に入る服装や身だしなみは、第一印象を大きく左右します。
身だしなみを整えることが「相手への敬意」や「仕事に対する真面目な姿勢」の表れと受け止められます。特に対面での面接では、オンライン面接と比べて相手の服装への関心が高まる傾向がみられるという調査結果もあり、対面選考ほど身だしなみへの配慮が重要になるといえます。
面接の服装を整えるときに、最も意識したいポイントは以下の3つです。
- 清潔感があること(服にシワや汚れがない、靴が磨かれているなど)
- 時間や場所、場合に合っていること
- サイズが自分の体にぴったり合っていること
特にサイズ感は重要です。大きすぎる服はだらしなく見え、小さすぎる服は窮屈な印象を与えてしまいます。
ある調査では、直近でスーツを購入した時期が「10年以上前」と回答した人が3割を超え、着用頻度が「1年に1回以下」という人も半数以上にのぼるという結果が出ています。体型の変化に気づかないまま当日を迎えることのないよう、面接の前に一度着てみて、鏡で動きやすさなどを確認しておくのがおすすめです。
きちんとした服装を身につけることで、気持ちが引き締まり、自分に自信を持って話しやすくなる効果もあるとされています。
面接での緊張を和らげるためにも、安心できる服装を準備しましょう。
引用:面接や入社式にはやっぱり「スーツで」 普段着る頻度は「1年に1回以下」が半数|株式会社クロス・マーケティング
2.【状況別】面接の服装の選び方|スーツ・私服対応
面接での服装は、企業からの指定に合わせて選ぶのが基本です。
それぞれの状況に応じた選び方を整理しました。
面接の服装に指定がない場合・スーツ指定の場合
企業から特に服装について指定がない場合や、スーツを指定された場合は、スーツを着ていくのが無難です。
ここで気をつけたいのが、新卒の就職活動と転職活動(中途採用)の違いです。
新卒の就職活動

リクルートスーツが基本です。
無地の黒や濃いネイビーなどが選ばれます。
中途採用の転職活動

ビジネススーツがおすすめです。
中途採用の面接でリクルートスーツを着てしまうと、学生のような印象を与えてしまい、実務経験がある頼もしさが伝わりにくくなることがあります。
落ち着いたネイビーやグレーのビジネススーツを選ぶと良いでしょう。
面接で服装自由・私服を指定された場合
私服と言われた場合でも、普段着のTシャツやジーンズで行くのは避けましょう。
このような場合は「オフィスカジュアル(ビジネスカジュアル)」を選ぶのが基本です。

オフィスカジュアルとは、スーツほど堅苦しくなく、仕事着としてふさわしい、きちんとした服装を指します。
企業が服装自由にする目的には、以下の3つがあります。
- リラックスして本来の姿を見せてほしいため
- 仕事の内容に合わせたセンスや表現力を見るため(アパレルや美容業界など)
- 時間や場所、場合に合わせた社会人としての常識があるかを確認するため
どうしても服装に迷ったときは、スーツを着ていっても減点されることは少ないです。
しかし、センスが問われる企業や職種では、オフィスカジュアルのほうが好まれる傾向がみられます。
3.【男女別】面接にふさわしい服装(オフィスカジュアル)の具体例

オフィスカジュアルを選ぶときの、具体的なコーディネートを男女別に紹介します。
男性の面接服装(オフィスカジュアル)
男性の基本スタイルは、ジャケットに襟付きのシャツ、そしてスラックスやチノパンを組み合わせる形です。
- アウター:ネイビー、グレー、黒などのシンプルなジャケット
- インナー:白や淡いブルーの長袖ワイシャツ(夏場は清潔感のあるポロシャツでも可能です)
- ボトムス:スラックスや、細身でシンプルなチノパン(ベージュやネイビー、グレーなど)
- 足元:黒や茶色の革靴(スニーカーは避けるのが無難です)
女性の面接服装(オフィスカジュアル)
女性の基本スタイルは、ジャケットやカーディガンにブラウス、そしてスカートやパンツを組み合わせる形です。
- アウター:ネイビー、ベージュ、グレーなどのジャケット、または落ち着いた色のカーディガン
- インナー:白や淡いピンクなどのブラウス、またはシンプルなカットソー
- ボトムス:膝が隠れる長さのスカート、またはきれいめのパンツ
- 足元:黒やベージュのパンプス(ヒールは3〜5センチメートル程度が歩きやすく、上品に見えます)
- ストッキング:肌になじむベージュのものを着用します(素足は避けるのがマナーです)
4.服装以外の身だしなみチェックポイント|靴・カバン・髪型
服装が整っていても、細かい部分の手入れが行き届いていないと、だらしない印象を与えてしまうことがあります。
以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
面接の靴の手入れ・身だしなみ

面接官は足元をよく見ています。靴が汚れていると、それだけで清潔感が損なわれてしまいます。
- 靴の汚れを落とし、前日までに磨いてきれいにしておく
- かかとがすり減っていないか確認し、必要があれば直しておく
- 靴下は、無地の黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いた色を選ぶ(白い靴下や短いアンクルソックスは避ける)
面接用カバンの選び方

カバンは、普段使っているカジュアルなリュックやトートバッグではなく、ビジネス用のものを用意します。
- A4サイズの資料や履歴書が折らずにきれいに入る大きさのもの
- 床に置いたときに倒れず、しっかりと自立するもの(面接中に椅子の横に置くため)
- ブランドのロゴが大きく入ったものや、派手な装飾がついたものは避ける
- 中身が丸見えにならないよう、チャックなどで口が閉まるものを選ぶ
面接の髪型とアクセサリーのマナー

顔周りをすっきりと見せ、明るい表情が伝わるようにします。
- 髪型:前髪が目にかからないようにし、長い髪は後ろで結ぶ(ヘアゴムやヘアピンは黒や茶色を選ぶ)
- ヒゲや爪:ヒゲをきれいに剃り、爪は短く清潔に整えておく
- アクセサリー:結婚指輪やシンプルな腕時計以外のアクセサリー(ピアスやネックレスなど)は外しておくのが無難です
参考:面接前の準備 面接に必要な持ち物 面接時の服装|厚生労働省
▼あわせて読みたい
面接の服装を整えたら、応募書類に貼る証明写真の身だしなみも同様に見直しておきましょう。
「履歴書写真の完全ガイド:撮り方・ルール・データ作成の全知識」の記事では、写真撮影時の適切な服装や髪型、撮り方のルールについて解説します。
5.面接の服装でよくある疑問と回答
面接に向けて、多くの人が疑問に思うポイントをまとめました。
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最終面接でもオフィスカジュアルでいいですか?
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「服装自由」と指定されている場合、基本的にはオフィスカジュアルで問題ありません。しかし、最終面接は役員や社長が面接官になることが多く、厳格な雰囲気になることがあります。そのため、少しでも迷う場合は、スーツを着用して臨むほうが安心です。
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夏場のクールビズはどうすればいいですか?
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夏場の暑い時期でも、面接ではジャケットを持参するのがマナーとされています。ビルに入るまではシャツ姿でも構いませんが、受付を通る前にジャケットを着用するようにしましょう。また、シャツの下には無地の白やベージュのインナーを着て、素肌が透けないようにしておくと安心です。
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面接にコートを着て行ってもいいですか?
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面接会場までの移動時にコートを着用すること自体は問題ありません。ただし、建物に入る前に脱ぎ、たたんでから受付に向かうのがマナーとされています。面接中は、コートを脱いだ状態で椅子の背もたれにかけるか、たたんでカバンの上に置くようにしましょう。色はスーツと同系色の落ち着いたものを選ぶと、全体の印象に統一感が出ます。
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面接を突破するためには、服装だけでなく質問への受け答えの準備も欠かせません。
「転職面接で聞かれること50選|質問の意図と回答例文も紹介」の記事では、よく聞かれる定番の質問や好印象を与える回答例について解説します。
6.面接の服装は「清潔感」と「TPO」がすべて
面接の服装は、企業からの指定に合わせて選ぶのが基本です。指定がなければスーツ、服装自由や私服と言われた場合はオフィスカジュアルを選び、清潔感とサイズ感を重視することがポイントです。
あわせて、靴やカバン、髪型といった細部の身だしなみまで整えることで、面接官に信頼できる人物であるという印象を与えやすくなります。
この記事で紹介したポイントを事前にチェックし、自信を持って面接に臨みましょう。