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【高校生の就職】志望動機の書き方とは?製造業向け例文5選

「高校生の就職活動って、何から始めればいいんだろう…」「製造業の仕事に就きたいけど、志望動機ってどう書けばいいの?」

高校生活も終盤に差し掛かり、初めての就職活動に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に、志望動機の書き方は製造業を目指す多くの高校生が悩むポイントです。

しかし、厚生労働省の調査によると、高校卒業者の就職先の実に約4割が「製造業」であり、求人数でもトップであり、目指している道は多くの先輩たちが選んできた前例の多いキャリアパスともいえます。

この記事では、単なる志望動機の書き方だけではなく、就活への不安を「自信」に変えるための具体的な方法を分かりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 採用担当者に響く、志望動機を考えるための4ステップ
  • 自分の個性に合った、具体的な志望動機の例文
  • 就職活動で本当に頼れる学校や公的機関の相談先

1.高校生は製造業に直結する「特別な経験」がなくても大丈夫!

「部活動で全国大会に行ったわけじゃないし、製造業に関係する特別な資格も持っていない…」

そんなふうに、アピールできる経験がないと思い込んでいませんか?しかし、まったく心配いりません。

企業の採用担当者は、高校生の方々にスーパーマンのような経験は求めていません。それよりも、「この人はうちの会社で、真面目にコツコツと頑張ってくれそうか」「ものづくりに興味を持って、前向きに取り組んでくれそうか」という、その方の個性や人柄、そして将来性を知りたいと思っています。

例えば、製造業を志望するなら次のような経験が参考になります。

プラモデル作りや機械いじりが好きで、気づくと何時間も集中してしまう

文化祭の準備で、みんなと協力して一つのものを作り上げた経験が楽しかった

技術の授業で、図面通りに作品が完成した時に大きな達成感があった

こうした身近な経験こそが、製造業の仕事に繋がる、あなただけの立派な「志望動機」になるのです。大切なのは、派手な経験ではなく、小さな「好き」や「楽しい」という気持ちを、仕事とどう結びつけるかです。

2.採用担当者に響く!志望動機の「4ステップ」作成術

「経験が大事なのは分かったけど、どう文章にすればいいの?」と思った方もいたかもしれません。

ここでは、過去の経験をもとに、製造業向けの説得力のある志望動機が作れる4ステップをご紹介していきます。

ステップ1.あなたの「好き」を「きっかけ」に繋げる

まず、皆さんが「なぜ製造業に興味を持ったのか?」という最初のきっかけを思い出してみましょう。

「貴社の製品である〇〇を幼い頃から使っており、その仕組みに興味を持ちました」

「父が製造業で働いており、日本のものづくりを支える仕事に魅力を感じました」

このように、あなた個人の具体的なエピソード(原体験)から始めると、志望動機にグッとリアリティが生まれます。

ステップ2.「なぜ製造業?」と「なぜこの会社?」を明確にする

次に、皆さんの興味をもう少し深掘りします。企業の採用担当者からは、面接で次のようなことを質問されます。

「なぜ、サービス業やIT業界ではなく、製造業がいいのですか?」

「なぜ、他にもたくさんある製造会社の中で、この会社で働きたいのですか?」

この2つの「なぜ?」に答えることが、志望動機の「核となります。

なぜ製造業がいいのかは、ステップ1を参考に深堀りできます。そして、なぜ応募した会社がいいのかは、会社のホームページなどをよく確認してください

「この会社の〇〇という技術に惹かれた」「地域社会に貢献する姿勢に共感した」など、その会社だけの魅力を自分の言葉で説明できるようにしましょう

のちほど、深堀りする方法を詳しく解説します。

ステップ3.あなたの「強み」を仕事に活かす方法を伝える

ここでは、自身の長所をアピールします。

「私は、3年間続けた部活動で、集中力忍耐力を培いました」

「文化祭の実行委員として、仲間と協力して目標を達成する協調性があります」

大切なのは、ただ長所を言うだけでなく、その強みを、入社後どのように仕事で活かせるかをセットで伝えることです。「私のこの強みは、貴社の〇〇という業務で役立てると考えています」と、具体的に結びつけましょう。

ステップ4.「将来の目標」で熱意と成長意欲を示す

最後に、あなたのやる気と将来性を見せましょう。

「まずは一日も早く仕事を覚え、将来的には製品の品質管理にも携われるような専門的な知識を身につけたいです」


このように、入社後の自分の成長したい姿を具体的に語ることで、「この人は長く会社に貢献してくれそうだ」というポジティブな印象を与えることができます

3.「なぜこの会社?」を言語化する!高校生のための企業研究テクニック

先述した4ステップの中でも、特に難しいのが「なぜこの会社なのか?」を見つけることです。

企業のホームページにある、以下の3つのポイントをチェックするだけで、ヒントがたくさん見つかります。

企業研究のポイント

企業理念・社長のメッセージ
会社がどんな「想い」を大切にしているかが分かります。皆さんの価値観と合う部分を探してみましょう。

製品・サービス紹介
どんなものを、どんな技術で作っているのかを知ることができます。「この製品の〇〇なところがすごい!」と感じた点をメモしておきましょう。

採用情報・先輩社員の声
会社がどんな人材を求めているか、実際にどんな人が働いているかが分かります。自分が入社して働く姿をイメージするのに役立ちます。

これらの情報を参考に、「この会社のこんなところに惹かれた!」という、あなただけの理由を見つけてください。

4.高校生が就職活動で使える!製造業向け志望動機の例文5選

ここでは、皆さんのタイプ別に合わせた志望動機の例文を5つご紹介します。

ぜひ、自分らしいエピソードに書き換えて活用してみてください。

【例文1】コツコツ作業が得意なあなたへ

私が貴社を志望したのは、精密な作業が求められる部品製造を通して、日本の産業を支えたいと考えたからです。

幼い頃からプラモデル作りが好きで、小さな部品を一つひとつ丁寧に組み立てる作業に何時間でも没頭できました。貴社が業界トップクラスの微細加工技術を持っていると知り、私の「コツコツと正確に作業する力」が活かせるのではないかと感じました。

入社後は、まず製造ラインで基本を徹底的に学び、将来的には不良品ゼロを実現できるような、信頼される技術者になることが目標です。

【例文2】チームワークを大切にするあなたへ

私が貴社を志望したのは、「チームで一つの製品を作り上げる」という働き方に強い魅力を感じたからです。

高校では3年間サッカー部に所属し、仲間と連携して勝利を目指すことの喜びと大切さを学びました。貴社の工場見学に参加した際、社員の方々が互いに声を掛け合い、協力しながら作業を進めている姿が印象的でした。私もこのチームの一員として、高品質な製品づくりに貢献したいと強く思いました。

持ち前のコミュニケーション能力を活かして、先輩や同僚と積極的に連携し、チーム全体の生産性を高められる人材になりたいです。

【例文3】ものづくりの探求が好きなあなたへ

暮らしに欠かせない食品パッケージの製造を通して、人々の生活を豊かにしたいと思い、貴社を志望いたしました。

私は日頃から、様々な商品のパッケージがどのような工夫で作られているのかを調べるのが好きです。特に貴社が開発した、鮮度を長く保つ特殊なフィルム技術に感銘を受けました。常に新しい技術を追求し、社会の課題を解決しようとする貴社の姿勢に強く惹かれています。

私の強みである探求心と学習意欲を活かし、一日も早く専門知識を吸収したいです。将来的には、私も新しい価値を生み出す製品開発に携わりたいと考えています。

【例文4】体力に自信があるあなたへ

体を動かす仕事を通して社会に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

高校ではバスケットボール部に所属し、3年間で体力と最後までやり遂げる精神力を鍛えました。貴社の工場を見学した際、社員の方々が活気よく働かれている姿を見て、私もここで汗を流しながらものづくりに貢献したいと強く感じました。

自慢の体力を活かして、誰よりも早く仕事を覚え、常に全力で業務にあたることで、生産ラインの中心となれるよう努力します。

【例文5】真面目さ・責任感をアピールしたいあなたへ

人々の生活の安全を支える、品質管理の徹底された製品づくりに携わりたいと思い、貴社を志望いたしました。

コンビニでのアルバイト経験を通じて、商品の品質管理や丁寧な作業がいかにお客様の信頼に繋がるかを学びました。貴社が業界で最も厳しい品質基準を設けていると知り、私の強みである「責任感の強さ」と「真面目さ」を最も活かせる場所だと確信しました。

入社後は、どんな小さな作業でも決して手を抜かず、貴社の高い品質と信頼を守る一員となりたいです。

5.これだけは避けよう!高校生が就職活動でやりがちなNG志望動機

一生懸命考えても、伝え方一つでマイナスの印象を与えてしまうことがあります。

以下の3つのポイントに注意しましょう。

志望動機のNG例

給料や休日など待遇のことだけ
「給料がいい」「土日休みだから」「家から近い」といった理由だけでは、「他の条件がいい会社が見つかったら、すぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまいます。

どの会社でも言える内容
「ものづくりに興味があります」だけでは、熱意が伝わりません。「なぜこの会社の、この製品なのか」まで具体的に話すことが重要です。

受け身な姿勢
「学ばせていただきたい」「教えていただきたい」という言葉ばかりだと、自主性がないように聞こえてしまいます。「学んだ知識を活かして、〇〇で貢献したい」という前向きな姿勢を示しましょう。

さきほどお伝えした4つのステップと例文を参考に、採用担当者に好印象を与えられる志望動機を考えてください。

6.一人で悩まないで!高校生が就職活動の相談をできる場所

ここまで読んでも、「やっぱり一人で考えるのは不安…」「書いた志望動機を誰かに見てほしい」と感じるかもしれません。

そんな時は、一人で抱え込まずに専門家を頼るのが一番です。

高校生の方にとって、最も身近で頼りになる相談相手は、学校の進路指導の先生です。まずは先生に、今皆さんが悩んでいることを素直に話してみましょう。

そして、先生方は国の就職支援機関であるハローワークと密接に連携しています。ハローワークには、高校生の就職を専門にサポートする担当者がいて、皆さんのためにたくさんの求人情報を集めたり、応募書類のチェックや面接の練習を無料で手伝ってくれたりします

在学中の皆さんがハローワークのサポートを受けるには、まず学校を通すのが基本的なルールです。「ハローワークの求人を見てみたいです」「専門の方と面接の練習がしたいです」と先生に相談すれば、きっと皆さんのためのサポートに繋いでくれますよ。

7.自分の「好き」を自信に変え、社会への一歩を踏み出そう

この記事では、製造業を目指す高校生のために、志望動機の作り方を4つのステップで解説しました。

志望動機作りは、決して難しい「作文」ではありません。それは、皆さんの高校生活を振り返り、自分自身の「好き」や「得意」を再発見し、社会とどう繋がれるかを探す自己分析の旅です。

この記事が、皆さんの不安を少しでも和らげ、自信を持って就職活動への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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