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警備員の志望動機とは?「選ばれる」書き方のコツと例文10選

「警備員の仕事に興味があるけれど、志望動機に何を書けば良いか分からない…」
「自分の経験を、警備員の仕事でどうアピールすれば良いのか自信がない…」

警備員の仕事を目指すにあたり、多くの方がこのような悩みを抱えています。

しかし、警備員の業界の有効求人倍率は5倍を超えており、求職者にとって極めて有利な「売り手市場」になっています。

この記事では、警備員の仕事において、数ある選択肢の中から自身に最適な企業から内定を得るための「戦略的な志望動機」の作り方を、データと具体的な例文を交えて徹底的に解説します。

この記事を読んでわかること
  • 警備業界が人手不足で、自分が「選ばれる」立場にある理由
  • 採用担当者に響く志望動機に必須の4つの要素とNG例
  • 未経験・経験者・シニアなど状況別にすぐ使える志望動機の例文

1.なぜ今、警備員の需要が高いのか?データで見る業界の傾向

先述したように、警備業界が深刻な人手不足にあり、求職者にとって「売り手市場となっています。

厚生労働省が発表した職業別の有効求人倍率に関するデータによると、令和6年度の警備員を含む保安業の有効求人倍率は5.29倍となっています。

これは、1人の求職者に対して5社以上の求人があるという状況を意味します。全職種の平均有効求人倍率が約1.19倍であることを考えると、いかに警備員の需要が高いかがお分かりいただけるでしょう。

この数字は、あなたが「選ばれる側」であると同時に、多くの選択肢の中から自分に合った職場を「選ぶ側」でもあることを示しています。

自信を持って、あなたの価値を伝える準備を始めましょう。

参考:職業別<中分類>常用計 有効求人・求職・求人倍率 (令和6年12月)|厚生労働省

2.警備員の採用担当者は志望動機の「どこ」を見ているのか?

高い需要があるからといって、誰でも採用されるわけではありません。

人々の安全と財産を守る警備の仕事では、採用担当者は志望動機の中から特に以下の2つのポイントを厳しくチェックしています。

警備員として信頼できる人物か(責任感)

警備の仕事は、信頼がなければ成り立ちません。

真面目に、誠実に、責任感を持って仕事に取り組める人物かどうかを、志望動機のエピソードから判断しています。

人々の安全や財産を預かる重責を担うため、些細なことでも手を抜かない誠実さが求められます

警備員の仕事をすぐに辞めてしまわないか(定着率)

慢性的な人手不足に悩む警備業界だからこそ、採用担当者は「長く働き続けてくれる人材」を切実に求めています。

一人前の警備員を育てる研修コストは決して安くありません。

そのため、志望動機に書かれているその会社で働きたいという熱意や、警備の仕事に対する前向きな姿勢を通して、長く貢献してくれる人材かを見極めています。

3.警備員への応募で志望動機に盛り込むべき4つのポイント

警備員 志望動機の4つのポイント
01

責任感と貢献意欲

02

心身の健康と体力

03

円滑なコミュニケーション能力

04

長期的なキャリアプランと学習意欲

警備員の採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせる志望動機には、共通する要素があります。

以下の4つのポイントを意識して、あなただけのエピソードを組み立てていきましょう。

1.警備員として社会の安全を守る責任感と貢献意欲

人々の安全な暮らしを守りたい」「社会の役に立ちたい」という貢献意欲は、警備員という仕事の根幹をなす最も重要な要素です。

なぜそう思うようになったのか、志望動機で具体的なエピソードを交えて語ることで、あなたの言葉に説得力が生まれます。

2.警備業務に必要な心身の健康と体力

警備員の仕事は、時に長時間の立ち仕事や夜勤も伴います。心身ともに健康であり、業務を遂行する上で体力に問題がないことをアピールするのも有効です。

志望動機では日常的に行っている健康管理や体力維持の取り組みなどを具体的に伝えましょう。

3.警備業務に必要な円滑なコミュニケーション能力

警備員は、一人で黙々と行う仕事というイメージがあるかもしれませんが、実際にはチームのメンバーや施設の関係者、一般の方々との連携が不可欠です。

志望動機に前職での経験などを書いて、円滑な人間関係を築けるコミュニケーション能力があることを示しましょう。

4.警備員としての長期的なキャリアプランと学習意欲

「長く働きたい」という意欲を伝える上で、キャリアプランは非常に効果的です。警備業界には「警備業務検定」という国家資格があり、キャリアアップの道筋が明確です。

志望動機で資格取得への意欲を示すことで、学習意欲の高さと長期的な貢献への期待感をアピールできます。

参考:一般社団法人 警備員特別講習事業センター

4.【状況別】そのまま使える!警備員の志望動機の例文10選

それでは、これまでに解説したポイントを踏まえ、警備員を目指す志望動機の具体的な例文を状況別にご紹介します。

ぜひ、ご自身の言葉やエピソードに置き換えて活用してください。

警備員として未経験者向けの例文

【例文1】社会貢献への意欲をアピール

「人々の安全な日常を守る仕事に強い魅力を感じ、警備員を志望しました。前職では飲食店のスタッフとして、お客様が快適に過ごせる空間づくりを心がけていました。ある日、店舗近くで発生した小さなトラブルに警備員の方が迅速かつ冷静に対応している姿を目にし、安全の最前線で社会に貢献する仕事の重要性を再認識しました。未経験ではありますが、前職で培った状況判断力と丁寧な対応力を活かし、一日も早く貴社に貢献できるよう努めてまいります。」

【例文2】体力や健康面をアピール

「学生時代から続けているランニングで培った体力と、健康への高い意識を活かせると考え、警備員の職務を志望しました。これまで〇年間、週に3日のランニングを欠かさず続けており、体力と集中力には自信があります。常に万全の体調で仕事に臨むことが、人々の安全を守る上で不可欠であると考えております。未経験の分野ではありますが、持ち前の体力と真面目さを活かし、粘り強く業務に取り組んでまいります。」

【例文3】高い学習意欲をアピール

「社会のインフラを支える警備の仕事に強く惹かれ、志望いたしました。貴社のホームページを拝見し、特に〇〇(特定の事業や施設名など)の警備実績や、資格取得支援制度が充実している点に魅力を感じております。まずは一日も早く独り立ちできるよう業務に励み、将来的には施設警備業務検定2級の取得を目標に、専門性を高めて貴社に貢献していきたいと考えております。」

警備員経験者向けの例文

【例文4】スキルアップをアピール

「これまで3年間、商業施設での施設警備業務に従事してきました。その中で、より大規模で多くの人々が行き交う施設での警備に挑戦し、自身のスキルを高めたいという思いが強くなりました。特に、貴社が誇る最新のセキュリティシステムと、徹底した研修制度に強い魅力を感じております。前職で培った巡回や監視業務の経験を活かすとともに、交通誘導警備業務検定2級の資格取得を目指し、より幅広い場面で貢献できるよう専門性を高めていきたいと考えております。」

【例文5】マネジメント経験をアピール

「5年間の警備員経験の中で、3年間はチームリーダーとして後輩の指導・育成にも携わってきました。私が最も重視してきたのは、チーム全体の警戒レベルを維持するための円滑なコミュニケーションです。貴社が若手育成に力を入れている点に深く共感しており、これまでの経験を活かして、質の高い警備サービスを提供できる人材の育成に貢献したいと考えております。」

ミドル・シニア層向けの例文

【例文6】人生経験の豊富さをアピール

「40年間の社会人経験で培った、多様な人々との折衝経験と冷静な判断力は、警備業務において必ず活かせると確信しております。前職の営業では、数々のクレーム対応も経験し、お客様の意図を汲み取り、粘り強く対話するスキルを磨きました。これまでの人生経験を活かし、安心と安全を提供することで、地域社会に貢献したいという思いから、この度の募集に応募いたしました。年齢に関わらず、常に学び続ける姿勢を持ち、職務に誠心誠意取り組む所存です。」

アピールポイント別の例文

【例文7】「真面目さ」をアピール

私の強みは、決められたルールを遵守し、何事にも真摯に取り組む真面目さです。前職の工場勤務では、5年間にわたり一度の遅刻や無断欠勤もなく、常に安全確認を徹底することで、無事故記録の達成に貢献いたしました。この真面目さは、人々の安全を預かる警備の仕事において不可欠な素養であると考えております。」

【例文8】「責任感」をアピール

一度任された仕事は、必ず最後までやり遂げる責任感の強さが私の信条です。学生時代のアルバイトでは、売上金の管理を任されておりました。1円の誤差も出さないという強い責任感を持ち、日々の業務に取り組んだ経験は、警備員として施設の安全を守るという重責を全うする上で、必ず活かせると考えております。」

【例文9】「コミュニケーション能力」をアピール

「前職のホテルスタッフとして、国内外の様々なお客様と接する中で培った、丁寧なコミュニケーション能力を活かせると考え、警備員を志望いたしました。お客様の要望を正確に聞き取り、時には毅然とした態度でご案内するなど、状況に応じた柔軟な対応には自信があります。警備業務においても、施設利用者の方々やチームの仲間と円滑な連携を図り、安心感のある環境づくりに貢献したいです。」

【例文10】「冷静な判断力」をアピール

「私の強みは、予期せぬ事態においても冷静に状況を判断し、優先順位をつけて行動できる点です。前職の運送業では、急な交通渋滞や車両トラブルにも落ち着いて対処し、遅延を最小限に抑えるよう努めてまいりました。この冷静さは、警備業務において万が一の事態が発生した際に、的確な初期対応を行う上で必ず役立つものと考えております。」

5.これはNG!評価を下げてしまう警備員の志望動機とは?

一方で、どんなに素晴らしい経歴があっても、志望動機の内容次第で評価を大きく下げてしまうケースもあります。

以下の点には十分に注意しましょう。

  • 「楽そうだから」「給料が良いから」といった本音が見える内容
    仕事への意欲が感じられず、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいます。
  • どこの会社にも当てはまるような抽象的な内容:
    「なぜこの会社なのか」という熱意が伝わらず、入社意欲が低いと判断されがちです。
  • 受け身で、学ぶ姿勢が見られない内容:
    「教えてもらう」という姿勢ではなく、「自ら学んで貢献する」という主体的な意欲を示すことが重要です。

6.警備員を目指す人からのよくある質問 (FAQ)

最後に、警備員の仕事を目指す上で多くの方が抱く疑問にお答えします。

不安を解消し、自信を持って応募に臨みましょう。

Q1.警備員に資格は必要ですか?

応募時点では、必須の資格は特にない場合がほとんどです。未経験からでも安心してスタートできます。

ただし、入社後に「警備業務検定(1級・2級)」などの国家資格を取得することで、キャリアアップや収入アップに繋がります。資格取得支援制度が充実している会社も多くあります。

Q2.警備員の面接ではどのようなことを聞かれますか?

志望動機に加えて、「体力に自信はあるか」「夜勤は可能か」「クレーム対応の経験はあるか」といった質問をされることが多いです。

この記事で準備した志望動機を軸に、正直かつ前向きに回答できるよう準備しておきましょう。

Q3.女性でも警備員として活躍できますか?

はい、多くの女性が活躍しています

特に商業施設やオフィスビルなどでは、女性ならではのきめ細やかな対応や柔らかな物腰が求められる場面も多く、女性警備員の需要は年々高まっています。

自信を持って、警備員を目指すあなたらしい志望動機を伝えよう

本記事では、警備員の志望動機について、データに基づく業界の現状から具体的な書き方、そして豊富な例文までを解説しました。

大切なのは、警備業界が高い需要に支えられていることを理解し、自信を持ってご自身の強みを伝えることです。今回ご紹介したポイントと例文を参考に、あなただけの言葉で熱意を伝えれば、道は必ず拓けます。

この記事が、納得のいくキャリア選択の一助となれば幸いです。

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