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面接で「最近読んだ本」を聞かれたら?答え方を4ステップで解説

面接で「最近読んだ本はありますか?」と聞かれたとき、多くの人は本の知名度や難易度で答えを選ぼうとします。

しかし面接官が実際に見ているのは、本の内容そのものではなく、そこから何を学び、それを仕事や生活にどう活かせるかを自分の言葉で説明できるかという点です。

この記事では、質問の意図から好印象を与える回答の型、ジャンル別の例文、避けたい本の選び方までを整理して解説します。

この記事を読んでわかること
  • 面接官が「最近読んだ本」で確認しているポイント
  • 好印象を与える回答の作り方(4ステップの型)とジャンル別の例文
  • 面接で本を選ぶときの目安と、避けたい本の特徴

1.面接で「最近読んだ本」を聞かれる理由

面接で「最近読んだ本」を聞かれる理由

「最近読んだ本」という質問は雑談のように見えて、実際には複数の観点から候補者を見極めるために使われることが多い質問です。

読書という自発的な行動を通じて、知的好奇心や学ぶ姿勢、日頃どのようなことに関心を持っているかといった人柄が伝わりやすいためです。

また、本の内容を要約して伝える過程では、要点を整理する力や、初対面の相手にもわかりやすく説明するプレゼンテーション力も自然と見えてきます。

回答内容そのものだけでなく、話し方や構成の組み立て方まで含めて評価されている点は、押さえておきたいポイントです。

2.なぜ「愛読書」ではなく「最近読んだ本」と聞かれるのか

なぜ「愛読書」ではなく「最近読んだ本」と聞かれるのか

面接での質問には、公正な採用選考の観点から配慮が必要なものがあります。

厚生労働省が示す指針では、思想・信条にかかわる可能性がある「購読新聞」「愛読書」「支持政党」といった質問は、就職差別につながるおそれのある不適切な質問例として挙げられています。

この背景を踏まえると、企業側が「愛読書」ではなく「最近読んだ本」という聞き方をするのは、思想信条ではなく、直近のインプット姿勢や学ぶ習慣を客観的に確認するための言い換えと捉えることができます。

求職者としては、この違いを理解したうえで、安心して回答を準備しておくとよいでしょう。

出典:公正な採用選考を行っていただくために(厚生労働省)

3.4ステップ!面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの答え方

面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの答え方(4ステップ)

回答をその場の思いつきで組み立てると、話が散らかりやすくなります。

次の4ステップに沿って準備しておくと、1分前後で簡潔に伝えることができ、深掘り質問にも対応しやすくなります。

【ステップ1】結論(書名と著者)を伝える

まず、読んだ本のタイトルと著者名をはっきりと伝えます。

書き出しをあいまいにすると、以降の説明も要点がぼやけやすくなるため、最初に結論を提示する形にします。

【ステップ2】動機(読もうと思ったきっかけ)を話す

次に、その本を手に取った理由を伝えます。

自身が感じていた課題意識や関心と結びつけて説明すると、単なる感想ではなく、目的を持って本を選んでいる姿勢が伝わりやすくなります。

【ステップ3】気づきと学びを伝える

本の内容を要約する時間は短く(30秒程度を目安に)とどめ、そこから何を学び、どのような気づきを得たかに重点を置きます。

印象に残った一節に触れる場合も、要約は簡潔にすることを意識します。

【ステップ4】仕事やキャリアへの活かし方を話す

最後に、その学びを入社後の業務や今後の成長にどうつなげたいかを述べます。

本の内容を読んだこと自体で終わらせず、行動や考え方がどう変わったかまで伝えることが、面接官が最も重視するポイントだとされています。

最近読んだ本に関する質問は一度の回答で終わらず、「他に印象に残った本は?」「その本のどこが一番刺さった?」といった深掘りをされることも珍しくありません。

事前に紹介した本の内容を自分の言葉で説明できるよう整理しておくと、質問が広がっても落ち着いて対応しやすくなります。

4.面接「最近読んだ本」の回答例文|ジャンル別

面接「最近読んだ本」の回答例文|ジャンル別

回答例はあくまで型の参考として、自分自身の経験や言葉に置き換えて活用してください。

ビジネス書の例文

最近読んだ本は、〇〇という本です。業務の進め方に課題を感じていたことがきっかけで手に取りました。

計画と検証を小さく繰り返す考え方が印象に残り、目の前のタスクを大きく捉えすぎず、まず一歩を動かすことの大切さに気づきました。

入社後も、まず小さく試してから改善する姿勢を意識して業務に取り組みたいと考えています。

自己啓発書の例文

最近読んだ本は、〇〇です。

自分の考え方の癖を見直したいと思い読みました。

物事の受け止め方次第で行動が変わるという内容が印象的で、うまくいかない場面でも視点を変えて対処できるようになりました。

この考え方は、慣れない環境での仕事にも活かせると考えています。

小説・文芸書の例文

最近読んだ本は、〇〇という小説です。

登場人物が困難な状況でも諦めずに可能性を探す話だと聞き、手に取りました。

物事を一つの側面だけで判断せず、粘り強く向き合う姿勢の大切さを感じ、今後仕事で壁にぶつかったときも同じ姿勢で取り組みたいと思っています。

読書から得た気づきは、志望動機や転職理由と矛盾なくつながっていると、より説得力が増します。
【例文付】退職理由(本音)と志望動機に一貫性を持たせる方法」の記事では、複数の回答に一貫性を持たせる考え方について解説します。

【例文付】退職理由(本音)と志望動機に一貫性を持たせる方法
【例文付】退職理由(本音)と志望動機に一貫性を持たせる方法
面接での志望動機と退職理由の伝え方を解説。2つの話を「一貫性」で繋ぐ3ステップと、円満退職のための上司への伝え方も解説。
https://riretsuku.jp/media/contents/reason-for-applying-reason-for-leaving/

5.避けたい本の選び方とNG例

避けたい本の選び方とNG例

本選びで評価を下げやすいジャンルもあらかじめ把握しておくと安心です。

一般的に、漫画・ライトノベル・雑誌のように娯楽性の強いジャンルは、ビジネスシーンでの学びに結びつけにくく、回答が浅く聞こえてしまうことがあります。また、過度に政治的・宗教的な内容の書籍は、価値観の押しつけと受け取られるリスクがあるため注意したい点です。

もっとも避けたいのは、実際には読んでいない本を、知名度だけで挙げてしまうことです。深掘り質問を受けた際に説明が破綻しやすく、かえって信頼を損ねる結果につながりかねません。

難解な本に無理に背伸びする必要はなく、実際に読んで自分の言葉で語れる一冊を選ぶことが基本です。

6.回答を磨く練習法と準備

回答を磨く練習法と準備

準備した回答は、一度声に出して話してみることをおすすめします。文章として読むと自然でも、口に出すと長すぎたり、言い回しが硬すぎたりすることがあるためです。

1分前後で話しきれるか、スマートフォンなどで時間を計りながら確認しておくと、当日も落ち着いて話しやすくなります。あわせて、話す内容だけでなく言葉遣いも見直しておきたいポイントです。

内容がどれだけ整理されていても、敬語の使い方が崩れていると印象を損ねてしまうので気をつけましょう。

内容がどれだけ良くても、話し方や言葉遣いが崩れていると印象は下がってしまいます。
【保存版】敬語一覧と正しい使い分け|すぐに使える実践リスト」の記事では、面接でそのまま使える敬語表現について解説します。

【保存版】敬語一覧と正しい使い分け|すぐに使える実践リスト
【保存版】敬語一覧と正しい使い分け|すぐに使える実践リスト
敬語一覧と文化庁5分類で正しい使い分けを解説。面接・メールでそのまま使える動詞変換リストと、間違いやすいNG例でマナーの不安を解消。
https://riretsuku.jp/media/contents/list-of-honorifics-and-their-correct-usage/

7.読書離れが進む今だからこそ、「最近読んだ本」に答えられる価値

読書離れが進む今だからこそ、「最近読んだ本」に答えられる価値

文化庁の調査では、1ヶ月に本をまったく読まないと回答した人が全体の6割を超え、「読書量が減っている」と感じている人も約7割にのぼるという結果が示されています。また別の調査では、1日あたりの読書時間についても1970年以降で最も短い水準まで落ち込んでいるとする分析が紹介されています。

面接官が「愛読書」ではなく「最近読んだ本」と尋ねる背景には、思想・信条にかかわる質問を避けるという法的な配慮に加え、読書離れが進む時代だからこそ、実際に読んでいる人の存在がより際立ちやすいという文脈もあると考えられます。

こうした状況をふまえると、日常的に本を読み、そこから得た気づきを自分の言葉で語れること自体が、一定の希少性を持つ行動だと捉えることができます。週に1〜2冊程度であっても、目的を持って読書を続けている姿勢を具体的に伝えられれば、自律的に学ぶ習慣がある候補者として受け止められやすくなるでしょう。

出典:国語に関する世論調査(文化庁)
出典:NHK「国民生活時間調査」からみる読書の変遷|田中裕士(note)

8.面接「最近読んだ本」に関するよくある質問

よくある質問

普段本を読む習慣がない場合はどう答えればいいですか?

無理に読書家を装う必要はありません。就職活動や転職活動をきっかけに手に取った1冊でも問題ないとされています。

大切なのは知名度ではなく、なぜその本を選び、何を得たかを自分の言葉で説明できることです。

紹介した本についてさらに質問されたらどうすればいいですか?

あわてず、本から得た気づきをもう少し具体的に説明する形で対応すれば問題ありません。

事前に「印象に残った場面」や「特に共感した一文」を1〜2つ整理しておくと、深掘りされても答えやすくなります。

漫画やウェブ記事のまとめを「最近読んだ本」として紹介してもいいですか?

絶対的な禁止ではありませんが、一般的な選考の場では避けたほうが無難とされています。

娯楽性が強いジャンルは学びに結びつけにくく、回答が浅く聞こえてしまうことがあるためです。書籍として1冊読み切ったものを選ぶことをおすすめします。

「他に印象に残った本はありますか?」と聞かれた場合に備えて、2冊目も用意しておくべきですか?

一般的には、余裕があれば2冊目を簡単に説明できるよう準備しておくと安心とされています。

1冊目ほど詳細に語れなくても構いませんが、ジャンルや切り口を変えておくと人物像に厚みを持たせやすくなります。ただし無理に数を増やす必要はなく、1冊目を丁寧に語れることを優先してください。

9.自分の言葉で語れる「最近読んだ本」が、面接での強みになる

面接での「最近読んだ本」への答え方は、4ステップの型を軸にしながら、次の3つのポイントを押さえておくと安心です。

  • ①知名度より「自分の言葉で語れるか」が重視される
    なぜその本を選び、何を学び、それをどう活かすかを、自分の言葉で説明できているかが評価のポイントです。
  • ②丸暗記ではなく「4ステップの骨組み」で準備する
    結論・動機・気づきと学び・活かし方という4つの骨組みだけを整理しておけば、本番で言葉に詰まっても道筋を見失わずに話し続けられます。
  • ③深掘りされても、事前の備えがあれば大丈夫
    印象に残った場面や一文をあらかじめ1〜2つ整理しておけば、あわてず落ち着いて答えられます。

今回紹介した4ステップと回答例を参考に、自分の言葉で話せる一冊を準備して、面接本番に臨んでみてください。

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