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【例文付】看護師の職務経歴書の作り方|項目ごとに解説

看護師の転職活動で重要となる「職務経歴書」。

いざ書こうと思っても、「何から手をつければいいかわからない」「自分の経験をどうアピールすればいいか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。

看護師の職務経歴書作成は、これまで培ってきた専門性や経験を「言語化」し、ご自身の価値を再発見する「キャリアの棚卸し」そのものです。

この記事では、「強みの見つけ方」や具体的な「伝わる書き方」について、順を追って解説します。

初めての作成で不安を感じるかもしれませんが、一つひとつ整理しながら準備をしていきましょう。

この記事を読んでわかること
  • 職務経歴書の基本的なルール
  • 職務要約や職務経歴、自己PRなど項目別の書き方と例文
  • 転職回数が多い、ブランクがあるといった悩み別の対処法

1.職務経歴書は「自分の価値」を伝える大切な資料

職務経歴書は「自分の価値」を伝える大切な資料

職務経歴書は、これまでの業務経験やスキルを、採用担当者に具体的に伝えるための書類です。

特に看護師のような専門職の転職では、履歴書以上に重視されるケースが多くあります。

職務経歴書と履歴書の違いとは?

履歴書が「氏名・学歴・資格」などの基本情報を証明するための公的な書類であるのに対し、職務経歴書は「これまでに何をしてきて、何ができるのか(=即戦力性)」をアピールするためのプレゼンテーション資料です。

履歴書は「事実」を簡潔に、職務経歴書は「経験と強み」を具体的に記載するのが役割です。

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履歴書と職務経歴書、それぞれの役割や記載すべき内容の違いを正しく理解できていますか?こちらの記事では採用担当者の視点に基づいた書き分けのコツと、そのまま使えるテンプレートを詳しく解説しています。

履歴書と職務経歴書の書き分け術|テンプレートで簡単作成
履歴書と職務経歴書の違いと書き方を解説。役割の違いを理解し、自己PRやテンプレートの活用で、あなたの価値が伝わる書類を完成させよう。
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看護師の転職でなぜ職務経歴書が重要視されるのか

中途採用において、病院や施設が知りたいのは「入職後に活躍してくれるか」という点です。

看護師の経験は、その人ごとに大きく異なります。

  • 配属先(病棟、外来、オペ室など)
  • 病院の規模(急性期、療養型など)
  • 担当した役割(リーダー、教育担当など)

採用担当者は、職務経歴書を通じて「応募者が自院の求めるスキルや経験を持っているか」「どのような人柄か」「チームに貢献してくれそうか」を見極めています。

2.書き始める前に確認!職務経歴書の3つの基本ルール

書き始める前に確認!職務経歴書の3つの基本ルール

まずは、作成する上での基本的な形式やルールを押さえましょう。

職務経歴書の3つの基本ルール

ルール1:手書きよりパソコン(PC)作成をおすすめ

ルール2:サイズはA4、枚数は1〜2枚が基本

ルール3:「編年体式」と「キャリア式」どちらを選ぶ?

ルール1:手書きよりパソコン(PC)作成をおすすめ

履歴書とは異なり、職務経歴書はパソコンでの作成が一般的です。

看護師の業務でも電子カルテの入力などでPCスキルは必要とされてきているため、PCで作成する方がアピールにもなります

修正や加筆が容易である点も、PC作成のメリットです。

ルール2:サイズはA4、枚数は1〜2枚が基本

用紙サイズはA4が基本です。経歴にもよりますが、A4用紙1枚から、多くても2枚までにまとめるのが理想です。

採用担当者は多くの応募書類に目を通します。要点がまとまっておらず、長すぎる書類は敬遠される可能性があります。

簡潔に、分かりやすくまとめることを心がけましょう。

ルール3:「編年体式」と「キャリア式」どちらを選ぶ?

職務経歴書の書き方には、主に「編年体式(時系列順)」と「キャリア式(職務内容別)」の2種類があります。

職務経歴書の書き方

  • 編年体式:経験した職歴を古い順、または新しい順に時系列で記載する方法。キャリアの変遷が分かりやすいのが特徴です。
  • キャリア式:経験した職務内容や分野ごとにまとめて記載する方法。特定のスキルや専門性を強調したい場合に有効です。

看護師の転職においては、キャリアの積み重ねが分かりやすい「編年体式(時系列が新しい順)」が一般的でおすすめです。

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自分に合ったフォーマットを選ぶことは、経歴を魅力的に見せる第一歩です。こちらの記事では編年体式やキャリア式など、代表的な9つのフォーマットの特徴と選び方を、採用担当者の視点で徹底解説します。

職務経歴書のフォーマット9選|採用担当に響く書き方を徹底解説
職務経歴書のフォーマット9選|採用担当に響く書き方を徹底解説
本記事では、フォーマット選びの基本から、採用担当者に響く書き方のコツ、お悩み別の具体的な対処法までを丁寧に解説します。
https://riretsuku.jp/media/contents/format-of-the-curriculum-vitae/

3.【項目別】看護師の職務経歴書の書き方と例文

【シーン別】これで完璧!具体的な使い方と例文

ここからは、具体的な項目別に書き方と例文を紹介します。

(1)日付・氏名・標題

書類の一番上に「職務経歴書」と大きく記載します。

その下に、提出日(または作成日)と氏名を右寄せで記載します。

(2)職務要約(3〜5行で経験をまとめる)

職務要約は、採用担当者が最初に目を通す「つかみ」の部分です。

これまでの看護師経験の概要を3〜5行程度で簡潔にまとめます。

例文:病棟経験5年の場合

看護師として5年間、急性期総合病院の消化器内科・外科病棟にて臨床経験を積んでまいりました。

リーダー業務や新人看護師のプリセプターも担当し、チーム医療の推進と後輩育成に貢献しました。また、患者様に寄り添った丁寧な看護ケアを強みとしています。

(3)職務経歴(病床数や配属先、役割を明記)

職務経歴は、職務経歴書の中で最も重要な部分です。以下の情報を具体的に記載しましょう。

  • 在籍期間
  • 病院・施設名(正式名称)
  • 事業内容(例:総合病院、クリニック、介護老人保健施設など)
  • 病床数、職員数
  • 配属先(例:〇〇科病棟、オペ室、ICUなど)
  • 主な業務内容(看護技術、担当した役割など)

例文:〇〇病院

在籍期間:2019年4月~2024年3月 病院名:医療法人〇〇会 〇〇総合病院 事業内容:総合病院(病床数:300床 / 職員数:約400名) 【職務内容】1. 消化器内科・外科混合病棟(2019年4月~2024年3月)

  • 主な業務:バイタルサイン測定、点滴・採血、術前術後管理、化学療法補助、終末期ケア、入退院支援
  • 役割:チームリーダー(2022年~)、新人看護師プリセプター(2021年)
  • 実績:業務改善委員として、ヒヤリハット事例の分析とマニュアル改訂に従事。

(4)活かせる経験・スキル(看護技術、PCスキルなど)

ここでは、職務経歴欄では書ききれなかった専門スキルや、応募先で活かせる経験をまとめます。

活かせる経験・スキル

  • PCスキル:電子カルテ(〇〇社製)の使用経験、Word(文書作成)、Excel(集計)
  • 看護技術:採血、静脈注射、BLS、急変時対応、〇〇(特定の医療機器)の操作など
  • その他:リーダー経験、委員会活動(医療安全、感染対策など)、後輩指導

(5)保有資格・免許

取得した順に、正式名称で記載します。

保有資格・免許

  • 2019年3月 看護師免許 取得
  • 2021年5月 BLSヘルスケアプロバイダー

資格の正式名称については、厚生労働省の資格・試験情報などで確認できます。

4.採用担当者に伝わる「自己PR」の作り方と例文

高校生向け|履歴書提出前の最終チェックリスト

自己PRは、自身の「強み」と「入職への意欲」を伝える重要な項目です。

「強み」は日常業務の中にあります

自己PRで悩む方の多くが、「自分にはアピールできるような特別な経験がない」と思い込んでいます。

しかし、採用担当者が知りたいのは、華々しい経歴ではありません。日々、どのような課題意識を持ち、どう考え、行動してきたかです。

日常業務の中の「強み」

  • 新人教育を担当した
  • 多職種連携を心がけた
  • 患者家族とのコミュニケーションを工夫した

こうした日常業務こそが、キャリアの棚卸しで見つかる「強み」です。

経験を強みに変える「STARメソッド」とは?

強みを見つけるには、「STARメソッド」というフレームワークが役立ちます。

STARメソッド

  • S (Situation):どのような状況で
  • T (Target/Task):どのような課題・役割があり
  • A (Action):どのように行動し
  • R (Result):どのような結果になったか

この順番で経験を整理することで、行動と成果が明確になり、説得力のある自己PRが作成できます。

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自己PRが「書けない」と悩んでいませんか?こちらの記事では自己分析から文章構成の黄金法則、そしてNG例までを網羅。豊富な例文とテンプレートを使って、採用担当者の心をつかむ自己PRを完成させましょう。

職務経歴書の自己PRの書き方|真似できる例文&テンプレート
【例文付】職務経歴書の自己PRの書き方。自己分析からNG例まで網羅し「書けない」悩みを解決!例文多数掲載
https://riretsuku.jp/media/contents/how-to-write-self-pr-curriculum-vitae/

【例文集】アピールしたい経験別(リーダー経験、新人教育、協調性など)

【リーダー経験をアピールしたい場合】

リーダー業務において、チーム全体の状況把握と円滑な情報共有を徹底しました。

特に、多忙な時間帯でもスタッフ間で声かけを励行し、業務の偏りがないよう調整することで、チームの残業時間を月平均〇時間削減することに貢献しました。

【新人教育をアピールしたい場合】

新人指導では、技術面だけでなく精神面のサポートを重視しました。

週1回の面談で不安や疑問を早期に解消できる環境づくりに努めた結果、担当した新人が〇ヶ月で夜勤業務を独り立ちできるようサポートできました。

【協調性・多職種連携をアピールしたい場合】

患者様の早期退院支援のため、医師やリハビリスタッフ、MSW(医療ソーシャルワーカー)とのカンファレンスを積極的に実施しました。

看護師の視点から患者様のADLや在宅での懸念点を共有し、最適な退院計画の立案に貢献しました。

5.【ケース別】看護師の職務経歴書 Q&A

【ケース別】看護師の職務経歴書 Q&A

転職活動では、職歴に関する個別の悩みも出てきます。具体的な対処法を4つお伝えします。

転職回数が多い場合、どう書けばいい?

転職回数が多いこと自体が、不利になるわけではありません。大切なのは「一貫性のある理由」を説明できるかです。

「スキルアップのため」「〇〇分野の専門性を高めるため」といった前向きな転職理由を、職務要約や自己PR欄で補足しましょう。面接でも質問されることが多いため、しっかり回答を準備しておくことが重要です。

職歴にブランク(空白期間)がある場合は?

出産・育児、介護、療養、留学など、ブランクの理由は正直に記載して構いません。

可能であれば、ブランク期間中に「何をしていたか」を補足するとよいでしょう。
(例:「育児の傍ら、最新の看護知識習得のためオンラインセミナーを受講していた」など)
就業支援に関しては以下を参考にしてください。

参考:日本看護協会 就業支援

在籍期間が短い職歴も書くべき?

原則として、すべての職歴を記載するのが基本です。ただし、数ヶ月程度の短期間で退職した職歴については、無理に詳細を書く必要はありません。

転職回数が多い場合と同様に、面接で質問された際に、体調不良や家庭の事情など、やむを得ない理由を説明できれば問題ないケースが多いです。

志望動機は職務経歴書にも書く?

志望動機は、履歴書に記載欄があるため、職務経歴書に無理に含める必要はありません

ただし、自己PRの最後で「これまでの経験を活かし、〇〇の点で貴院に貢献したい」といった形で、応募先への意欲を簡潔に示すのは効果的です

6.看護師としての職務経歴を自信を持って伝えよう

職務経歴書の作成は、ご自身のキャリアを振り返り、その価値を再発見する良い機会となります。

「当たり前」と思ってやってきた日々の業務の一つひとつが、次の職場で活かせる大切なスキルです。

この記事で紹介したポイントを参考に、ご自身の経験を整理しながら、職務経歴書を作成してください。

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