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【飲食店の志望動機】例文12選|書き方を3ステップで解説

飲食店のアルバイトや正社員の面接で必ず聞かれる志望動機。

例文を探しているものの、以下のようなお悩みはありませんか?

どれも自分にはしっくりこない。

どう書けば採用担当者に響くのか分からない…

この記事では、単なる例文の紹介だけでなく、誰でも「自分の言葉」で説得力のある志望動機を作れる3ステップの方法を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 飲食店の採用担当者が志望動機のどこを評価しているか
  • 自分だけの志望動機を3ステップで作成する具体的な方法
  • 未経験、学生、正社員希望など状況・職種別の例文12選
目次

1.飲食店の採用担当者は志望動機の「ここ」を見ている

飲食店の採用担当者は志望動機の「ここ」を見ている

採用担当者は志望動機から、応募者が「どれだけお店に貢献してくれる人材か」を見極めようとしています。

具体的には以下の3つのポイントがチェックされています。

なぜ「数ある飲食店の中で、このお店」なのか?(熱意と企業理解)

「家から近い」「時給がいい」という理由だけでは、採用担当者に「うちでなくても良いのでは?」と思われてしまいます。

大切なのは、「このお店の料理が好き」「接客の雰囲気が素晴らしいと感じた」など、そのお店でなければならない理由を伝えることです。

お店のコンセプトやこだわりを事前に調べて、共感する点を具体的に伝えられると、働くことへの熱意が伝わります。

お店にどう「貢献」してくれるのか?(スキルと将来性)

飲食店はチームで仕事をする場所です。

これまでの経験で培ったスキル(例えば、コミュニケーション能力や丁寧な作業スキル)が、お店の仕事にどう活かせるのかを具体的に示しましょう。

未経験者であっても、「人の話を正確に聞くことができる」「常に笑顔を心がけている」といった長所は、立派なアピールポイントになります。自分の強みが入社後にどう役立つのかを伝えることが重要です。

人柄は「お店の雰囲気」に合うか?(協調性と人柄)

飲食店では、スタッフ同士の連携が不可欠です。

志望動機のエピソードから、応募者の人柄や価値観が、お店の雰囲気や他のスタッフと馴染めるかどうかを見ています。

例えば、部活動やサークル活動でチームに貢献した経験などを盛り込むと、協調性の高さをアピールできます。

2.3ステップで完成!誰でも「自分の言葉」で志望動機を作る方法

Will-Can-Must

「例文を読んでも、自分の言葉で書けない…」という方もご安心ください。

キャリアコンサルティングで使われる「Will-Can-Must」という考え方を使えば、誰でも簡単にオリジナルの志望動機を作成できます。

以下の3ステップに沿って、情報を整理してみましょう。

ステップ1:経験を棚卸しして「できること(Can)」を見つける

まずは、これまでの経験を振り返り、自分の得意なことや強み(=Can)を書き出します。

「飲食店での経験がない」という方も心配いりません。

例えば、「文化祭の模擬店で、仲間と協力して目標を達成した」「ゼミの発表で、分かりやすい資料作りを褒められた」など、どんな些細なことでも構いません。

自分の長所や得意なことをリストアップしましょう。

ステップ2:お店の理念や特徴を調べて「求められること(Must)」を理解する

次に応募先のお店のホームページや求人情報、SNSなどを詳しく見て、お店がどんな人材を求めているのか(=Must)を理解します。

「お客様との対話を大切にする」「チームワークを重視する」といったお店のコンセプトや方針から、求められている人物像を具体的にイメージしましょう。

ステップ3:「貢献したい気持ち(Will)」で2つを結びつけて文章にする

最後に、ステップ1で見つけた「Can(できること)」と、ステップ2で理解した「Must(求められること)」を、「ここで働きたい!」という自分の意志(=Will)で結びつけます。

  • Must:貴店はチームワークを重視されていると伺いました。
  • Can:私は学生時代の部活動で、常に仲間と声を掛け合いながら目標達成に貢献してきました。
  • Will:この経験を活かし、ホールスタッフの一員として、お店の円滑な運営に貢献したいと考えております。

このように組み立てることで、具体的で説得力のある、自分だけの志望動機が完成します。

こちらの記事では志望動機が作成できるツールを紹介しています。

AIを活用し、たたき台を作ることで効率的に志望動機が作成できますよ。

志望動機作成ツール比較10選|AIで人事に響く文章を作る戦略
志望動機作成ツール比較10選|AIで人事に響く文章を作る戦略
この記事では、単なるツール紹介に終わらず、AIを自己分析を深める「思考のパートナー」として戦略的に活用する方法を解説します。
https://riretsuku.jp/media/contents/choice-motive-making-tool/

3.【未経験・学生・正社員】状況別の志望動機 例文8選

【未経験・学生・正社員】状況別の志望動機 例文8選

ここからは、上記の3ステップを基に作成した志望動機の例文を、状況別にご紹介します。

未経験者の場合

以前、友人と貴店を利用した際、スタッフの皆様の明るく丁寧な接客に感動し、私もこのような温かい空間を作る一員になりたいと強く思いました。

飲食店での勤務は未経験ですが、前職の事務では正確さとスピードを意識して業務に取り組んでまいりました。この強みを活かし、一日も早く仕事を覚えてお店に貢献したいです。

アルバイト経験者の場合

以前勤務していたカフェでは、お客様に合わせた商品説明を心がけ、リピート率向上に貢献しました。

貴店の「お客様一人ひとりに寄り添う」という理念に深く共感しており、私の経験を活かして、常連のお客様をさらに増やすお手伝いができると考えております。

学生(大学生・高校生)の場合

歴史とこだわりのある貴店の料理に魅力を感じ、応募いたしました。

学業と両立しながら、社会人として必要なコミュニケーション能力やマナーを身につけたいです。

何事にも真面目に取り組む姿勢には自信がありますので、まずは笑顔で元気な挨拶から、お店の力になれるよう頑張ります。

フリーターの場合

これまで複数の飲食店で接客と調理補助の経験を積んできました。

特に、お客様の要望を先読みして動くことには自信があります。

今後は、より裁量のある環境で店舗運営にも関わりたいと考えており、実力次第で様々な業務を任せていただける貴店の環境に魅力を感じています。

主婦・主夫の場合

子育てが一段落したため、以前から好きで利用していた貴店で働きたいと考えております。

家庭で培った段取りの良さや、臨機応変な対応力は、忙しいランチタイムの業務にも活かせると自負しております。限られた時間ではありますが、責任感を持って仕事に取り組みます。

正社員希望(異業種から)の場合

前職の営業職では、顧客のニーズを的確に把握し、信頼関係を築くことを大切にしてきました。

食を通じて人を笑顔にしたいという長年の夢を諦めきれず、質の高いサービスで多くのファンを持つ貴社でキャリアを再スタートしたいと考えております。

営業で培った傾聴力を活かし、お客様に愛されるお店作りに貢献したいです。

正社員希望(同業種から)の場合

5年間、イタリアンレストランで接客と店舗管理を経験しました。

お客様の満足度を追求する中で、食材からこだわる本格的な料理を提供したいという想いが強くなり、素材の質を何よりも大切にされる貴社を志望いたしました。

これまでの経験を活かし、将来的には店長として店舗の発展に貢献したいです。

ブランクがある場合

出産を機に2年間仕事から離れておりましたが、もう一度飲食業界で働く意欲があり、研修制度が充実している貴店を志望いたしました。

ブランクはありますが、以前ファミリーレストランで3年間勤務した経験がございます。まずは調理補助として、正確かつ迅速に業務を遂行し、お店に貢献したいです。

4.【業態別】飲食店の志望動機 例文4選

【業態別】飲食店の志望動機 例文4選

お店の業態が持つ特徴を理解し、それに合わせたアピールをすることで、志望動機はより具体的で説得力のあるものになります。

カフェの場合

一杯のコーヒーと心地よい空間で、お客様の日常にささやかな幸せを提供するカフェの仕事に魅力を感じています。特に貴店は、豆の種類や淹れ方へのこだわりが深く、訪れるたびに新しい発見があります。

私も専門知識を学び、お客様一人ひとりの好みに合わせた最高の一杯を提供できるようになりたいです。

これまで培ってきた、相手の意図を汲み取って丁寧に対応する力を活かし、お客様が心からリラックスできる時間と空間作りに貢献したいと考えております。

居酒屋の場合

お客様とスタッフの方々の活気あふれる雰囲気に惹かれ、貴店を志望いたしました。

私は大学のサークル活動で、イベントの企画を通じてチームを盛り上げ、目標を達成することにやりがいを感じてきました。

この経験は、スタッフ間の連携が重要となる貴店のホール業務で必ず活かせると考えております。

持ち前の明るさと体力には自信がありますので、お店の活気ある雰囲気作りに貢献し、お客様に「また来たい」と思っていただけるような接客を目指します。

ファミリーレストランの場合

老若男女を問わず、幅広いお客様が楽しそうに食事をされている姿を拝見し、地域の皆様に愛される貴店の一員として働きたいと思いました。

私は以前、学習塾のチューターとして、生徒一人ひとりの状況に合わせて、素早くかつ丁寧に対応することを心がけてきました。

この経験は、様々なお客様がいらっしゃる貴店のランチタイムなど、忙しい時間帯の業務でも必ず役立つと確信しております。

お子様からご年配の方まで、すべてのお客様が安心して快適に過ごせるような、心配りのあるサービスを提供したいです。

高級レストランの場合

お客様にとっての「特別な一日」を、最高の料理とサービスで演出する貴店の仕事に、プロフェッショナルとしての強い憧れを抱いております。

前職のホテルスタッフとして、お客様の期待を超えるための細やかな気配りと、美しい所作を常に意識してまいりました。

これまでの経験で培った高いレベルの接客スキルを活かし、貴店の名に恥じない、最高のおもてなしを提供したいと考えております。

料理に関する知識も積極的に学び、お客様の素晴らしい食体験に貢献できる人材になることが目標です。

5.【職種別】飲食店の志望動機 例文4選

【職種別】飲食店の志望動機 例文4選

希望する職種に合わせたアピールも重要です。

ホールスタッフ

人と接することが好きで、お客様が食事を楽しむ空間を演出する仕事に魅力を感じています。

貴店は、スタッフの方々がお客様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。私もその一員として、心配りの行き届いたサービスでお客様に最高の時間を提供したいです。

キッチンスタッフ

調理専門学校で学んだ知識と技術を活かし、お客様に美味しい料理を提供したいと考えております。

特に、旬の食材を活かしたメニュー開発に積極的な貴店のスタイルに惹かれました。

まずは調理補助として、正確な仕込みや盛り付けを徹底し、厨房を支える存在になりたいです。

店長・マネージャー候補

前職のカフェで5年間、副店長として売上管理やスタッフ育成に携わってまいりました。

スタッフの主体性を引き出し、チームとして目標を達成することに大きなやりがいを感じています。

今後はより大きな裁量権を持って、店舗全体のマネジメントに挑戦したいと考え、実力主義の貴社を志望いたしました。

6.これは避けたい…評価を下げてしまう志望動機のNG例

これはNG!避けるべき志望動機と注意点

最後に、せっかくの熱意が伝わらなくなってしまう可能性のある、注意すべき表現も確認しておきましょう。

どの企業でも言えるような抽象的な内容

「お客様を笑顔にしたい」「コミュニケーション能力を活かしたい」といった内容は、それ自体は悪くありません。

しかし、それだけでは「なぜこのお店でなければならないのか」が伝わりません。必ず、そのお店の具体的な特徴と結びつけて話すようにしましょう。

「家が近いから」など条件面だけを伝える

通勤のしやすさも大切な要素ですが、それを志望動機の中心にしてしまうと、仕事への意欲が低いと判断されかねません。

「通いやすいので、急なシフト変更にも柔軟に対応できます」のように、お店への貢献意欲とセットで伝えるのがポイントです。

「成長したい」といった受け身な姿勢を強調しすぎる

「学ばせていただきたい」「成長したい」という向上心は素晴らしいですが、そればかりを強調すると、「お店に貢献する」という視点が欠けている印象を与えてしまいます。

「貴店で〇〇を学び、その力で△△のように貢献したい」というように、成長の先にある貢献の意志まで示すことが大切です。

7.「自分の言葉」で、飲食店の志望動機を作成しよう

飲食店の志望動機で大切なのは、例文をそのまま使うことではなく、自分自身の経験や想いを、お店の特徴と結びつけて「自分の言葉」で伝えることです。

今回ご紹介した3ステップの作成方法を参考に、ぜひオリジナルの志望動機を完成させ、自信を持って面接に臨んでください。

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