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新卒の履歴書の書き方完全ガイド|全項目の見本&NG例を解説

初めての履歴書作成で「書き方が合っているかな」「何をアピールすればいいんだろう」と不安に感じてはいませんか?

履歴書は決してあなたを試すための書類ではありません。企業の方々とお話しするための、最初の大切なコミュニケーションツールなのです。

この記事では、履歴書作成の基本的なルールから各項目の具体的な書き方、採用担当者の方がどのような点を見ているかまで、分かりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 履歴書の全項目(基本情報から自己PRまで)の具体的な書き方と、すぐ使える見本
  • 採用担当者が特に注目する学歴欄や自己PR欄で、好印象を与えるポイント
  • 留学・浪人・中退といった、一人ひとりの状況に応じた履歴書の書き方や悩みの解決策
目次

1.まずは基本をチェック!新卒の履歴書作成で守るべき4つのルール

1.まずは基本をチェック!新卒の履歴書作成で守るべき4つのルール

本格的に各項目を書き始める前に、まずは履歴書全体に関わる基本ルールを4つ解説します。

これらのルールは、社会人としての基礎的なビジネスマナーや丁寧さを示すものです。ここをしっかり押さえるだけで、採用担当者に「この人は基本がしっかりしているな」という安心感を与えることがでるでしょう。

逆に、どんなに素晴らしい内容が書かれていても、基本が守られていないと、それだけでマイナスの印象を与えかねません。一つひとつは難しいことではありません。

誤字脱字、空欄は絶対に避ける

基本中の基本ですが、最も大切なことです。誤字脱字があると「注意力が散漫な人」「仕事でもミスが多そう」という印象を与えてしまう可能性があります。

書き終えたら、声に出して読んだり、友人や家族、キャリアセンターの職員など、第三者にチェックしてもらうとよいでしょう。

書くことがない場合でも空欄のまま提出するのは避けましょう。「特になし」と記入するなど、すべての欄を埋めるのがマナーです。

正式名称で正確に記入する

学校名や資格名、企業名などを省略せず、必ず正式名称で書きましょう。例えば「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」、「(株)」ではなく「株式会社」と書きます。

普段使っている略称や通称ではなく、証明書などに書かれている正式な名前を書くことで、正確性や誠実さが伝わります

修正テープや修正ペンは使用しない

もし書き間違えてしまった場合、修正テープや修正ペンは使用しません。

履歴書は、経歴を証明する「公的な性格を持つ書類」と見なされるため、修正されたものは正式な書類として認められません

間違えてしまったら、新しい用紙に書き直しましょう。手間を惜しまない姿勢が、丁寧な仕事ぶりとして評価されます。

書き損じた時用に予備の用紙を少し多めに用意しておくと安心です。

和暦(令和、平成)か西暦(2025年)かを統一する

日付や学歴などを記入する際、和暦と西暦のどちらを使っても構いませんが、履歴書全体で必ずどちらか一方に統一しましょう。両方が混在していると、読みにくいだけでなく、注意力が足りないという印象を与えてしまいます。

一般的には、外資系企業やIT企業では西暦が、官公庁や歴史のある企業では和暦が好まれる傾向がありますが、指定がなければどちらでも問題ありません。ちなみに、履歴書のフォーマットは、大学指定のものでも、市販のものでも構いません。

近年は、厚生労働省も性別欄を任意にするなど、個人のプライバシーに配慮した新しい様式を公開しています。これは公正な採用選考を目指す国の指針を示すもので、こうした様式を選ぶのも一つの良い方法です。

参考:厚生労働省履歴書様式(pdf)

2.【項目別】新卒向け履歴書の書き方完全マニュアル

【項目別】新卒向け履歴書の書き方完全マニュアル

それでは、いよいよ履歴書の各項目について、具体的な書き方を一つひとつ見ていきましょう。ここでは「何を書くべきか」という基本だけでなく、「どう書けばより魅力的に伝わるか」という点も交えながら、見本とともに解説していきます。

それぞれの項目が、採用担当者にとってどのような意味を持つのかを理解することで、ただ欄を埋めるのではなく、意図を持った「自己PR」として履歴書を作成できるようになります。あなたのこれまでの経験や学びを、適切な言葉で表現していきましょう。

①基本情報(氏名・住所・連絡先・写真)欄:正確さが信頼の第一歩

あなたと企業が連絡を取り合うための最も基礎的な情報です。ミスがないように、慎重に記入しましょう。

①基本情報(氏名・住所・連絡先・写真)欄:正確さが信頼の第一歩

氏名・日付

氏名は、姓と名の間を少し空けると読みやすくなります。ふりがなは、履歴書の表記に合わせて「ふりがな」なら平仮名で、「フリガナ」なら片仮名で書きましょう。日付は、郵送なら投函日、持参なら提出日を記入します。

住所・連絡先

住所は都道府県から書き始め、マンション名やアパート名、部屋番号まで省略せずに正確に記入します。連絡先は、日中最も連絡がつきやすい電話番号(携帯電話でOK)と、いつでも確認できるメールアドレスを記載します。

メールアドレスは、学校で支給されたものが、信頼性が高くおすすめです。

写真

写真

履歴書の写真は、あなたの第一印象を決める非常に重要な要素です。3ヶ月以内に撮影した、清潔感のある服装(スーツが基本)の写真を使用しましょう。スナップ写真やプリクラなどは使用しません。

写真の裏には、剥がれてしまった場合に備えて、学校名と氏名を書いておくと親切です。

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②学歴・職歴欄:あなたの学びの歴史を伝える最重要項目

採用担当者が特に注目する項目の一つです。あなたの基礎的な能力や、これまで何を学んできたかを示す重要な部分なので、ルールに沿って正確に書きましょう。

学歴

学歴は、一般的に中学校の卒業から書きます。小学校は省略して構いません。学校名は「〇〇市立〇〇中学校」のように、必ず正式名称で記入します。

高校以降は「入学」と「卒業」の両方を書きましょう。大学は、学部・学科・専攻まで詳しく書きます。

卒業見込みの場合は「卒業」ではなく「卒業見込み」と記入します。

【学歴 記入例】
平成〇〇年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
平成〇〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
平成〇〇年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業
令和〇〇年 4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
令和〇〇年 3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業見込み

職歴

新卒の場合、正社員としての職歴はないのが普通なので、学歴を書き終えた後、一行下に「職歴」と中央に書き、その下の行に「なし」と左詰めで記入すればOKです。最後に、右詰めで「以上」と書くのを忘れないようにしましょう。

③免許・資格欄:スキルを客観的に証明する

持っている免許や資格は、能力や努力を客観的に示す強力な武器になります。応募する仕事に関連するものから優先的に、正式名称で取得年月順に書きましょう。

書き方のポイント

例えば「英検2級」ではなく「実用英語技能検定2級」、「漢検準2級」ではなく「日本漢字能力検定準2級」と書きます。取得に向けて勉強中のものがあれば、「〇〇資格取得に向け勉強中」と書いて、意欲をアピールすることもできます。

特にアピールできる資格がない場合は「特になし」と記入します。

【免許・資格 記入例】
令和〇年〇月 実用英語技能検定2級 取得
令和〇年〇月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和〇年〇月 TOEIC Listening & Reading Test 750点 取得

④自己PR欄:経験と強みを企業の未来に繋げる

ここは、「人となり」や「ポテンシャル」をアピールできる大切な項目です。単に長所を並べるだけでなく、具体的なエピソードを交えて書くことで、より説得力のある内容になります。

採用担当者の方は、どのような経験から何を学び、それを入社後にどう活かしてもらえるかを知りたいと考えています。

強みを見つけるヒント

「自分にはアピールできるような強みがない…」と感じる方もいるかもしれません。そんな時は、これまでのアルバイトやサークル活動、ゼミでの経験を振り返ってみましょう。

「〇〇という課題を解決するために、〇〇のように工夫して行動し、結果として〇〇という成果を出した」というストーリーを組み立てるのがポイントです。この時、「STARメソッド」というフレームワークを使うと、考えを整理しやすくなります。

自己PR

この順番でエピソードを語ることで、あなたの強みに説得力が生まれます。

⑤志望動機欄:なぜ「この会社」なのかを伝える

採用担当者が最も知りたいことの一つが「なぜ、数ある企業の中からうちの会社を選んだのか?」という点です。どの企業にも当てはまるような一般的な理由ではなく、「この会社だからこそ働きたい」という熱意を伝えることが重要です。

説得力のある志望動機の作り方

まずは、企業のホームページや採用サイトを徹底的に読み込み、その企業の理念や事業内容、社風などを深く理解しましょう。その上で、自分の経験や価値観、将来やりたいこと(Will)と、その企業が求めていること(Must)を結びつけて、

「私の〇〇という強みは、貴社の〇〇という事業でこのように活かせると考えています」

と、具体的に説明します。自分の言葉で語ることで、本気度が伝わります。

⑥趣味・特技欄:あなたの人柄を伝える大切なスペース

「ただの趣味だし…」と侮ってはいけません。趣味や特技は、あなたの人柄や価値観ストレス解消法などを伝えることができる貴重なスペースです。面接でのアイスブレイクのきっかけになることもよくあります。

「読書」「映画鑑賞」と一言で終わらせるのではなく、「〇〇(ジャンル)の読書(月5冊)」「〇〇監督の映画鑑賞を通じて、多様な価値観に触れることが好きです」のように、少し具体的に書くと、あなたの人柄がより伝わりやすくなります。

【趣味・特技】人柄が伝わる書き方例文集

ランニング・筋トレ
→「特技はランニングです。健康管理のため、毎週末に10km走ることを1年間継続しています。目標を設定し、地道に努力を続ける継続力には自信があります。」

ヨガ・ストレッチ
→「趣味はヨガです。毎日30分、心と体を整える時間を作ることで、集中力を高く保つことを意識しています。」

音楽鑑賞
→「趣味は様々なジャンルの音楽を聴くことです。特にライブ音源を聴き、各楽器の役割や全体の構成を分析して楽しんでいます。」

国内旅行
→「趣味は計画を立てて旅行することです。訪れる土地の歴史や文化を事前にリサーチし、予算内で最大限楽しめるよう計画するプロセスを通じて、情報収集力を培いました。」

語学学習
→「特技は英語学習です。毎日30分オンライン英会話を続けることで、TOEICの点数を1年で200点向上させました。継続的な学習が得意です。」

継続していることであれば、継続力のアピールにも繋がります。ただし、ギャンブルなど、人によって好みが分かれる内容は避けるのが無難です。

⑦本人希望記入欄:「貴社の規定に従います」が基本

新卒採用の場合、ここは「貴社の規定に従います。」と書くのが一般的です。給与や勤務地など、具体的な希望を書くと「条件が合わないと働かないのかも」と、自己中心的な印象を与えてしまう可能性があります。

どうしても譲れない条件(例:介護のため特定の勤務地を希望するなど)がある場合のみ、簡潔に理由を添えて記入しましょう。特に希望がなければ、この一文を書いておけば問題ありません。

3.【徹底比較】履歴書は手書き?パソコン作成?それぞれのメリット・デメリット

就職活動を進める中で、多くの学生が一度は悩むのが「履歴書は手書きとパソコン、どっちがいいの?」という問題ではないでしょうか。企業からの指定があればそれに従うのが大前提ですが、指定がない場合は迷ってしまいますよね。

実は、これには唯一の正解はなく、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

企業の文化や業界の特性、そして何をアピールしたいかによって、最適な方法は変わってきます。ここでは両者の特徴を客観的に比較します。

手書きのメリットデメリット

手書き作成のメリット・デメリット

  • メリット
    なんといっても「熱意」や「人柄」が伝わりやすい点です。丁寧で読みやすい文字で書かれた履歴書は、それだけで「真剣に入社を考えてくれている」というポジティブな印象を与えます。
    特に、古くからの伝統を重んじる企業や、地方の企業などでは、手書きを好意的に受け取る傾向があります。
  • デメリット
    作成に時間がかかり、書き損じた場合に一からやり直さなければならない点です。また、字に自信がない人にとっては、それ自体がストレスになる可能性もあります。
    何枚も履歴書を提出する必要がある就活では、非効率に感じるかもしれません。
パソコン作成のメリットデメリット

パソコン作成のメリット・デメリット

  • メリット
    作成効率が非常に高いことです。一度データを作成すれば、簡単に複製・修正ができ、多くの企業にスピーディーに応募できます。読みやすく、整然とした印象を与えられるのも利点です。
    特にIT業界外資系企業ベンチャー企業などでは、PCスキルの証明にもなり、パソコン作成が一般的です。
  • デメリット
    手書きに比べて「熱意が伝わりにくい」と感じる採用担当者も一部にいます。
    また、使い回しが簡単な分、誤字や企業名の変換ミスなどが起こりやすく、それが発覚すると「注意力が低い」「志望度が低い」と判断されるリスクがあります。
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履歴書もパソコンではなくスマホで作るという人も増えてきています。スマートフォンアプリを使った履歴書の作成方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

スマホで完結|履歴書作成の全手順!無料サイトやコンビニ印刷も
この記事は「スマホ履歴書作成・完全マニュアル」です。今の時代に合った正しい履歴書の書き方や作成サイトの選び方、コンビニでの印刷方法まで、すべての手順を一つひとつ丁寧に解説していきます。
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結論:どう使い分ける?

企業の特性を見極めるのが一番です。企業のウェブサイトの雰囲気や、説明会での社員の方の様子から、その会社の文化を感じ取ってみましょう。

もし迷ったら、応募する企業の業界で働くOB・OGに聞いてみるのも良い方法です。最終的には、どちらを選んでもマナー違反ではありません。

大切なのは、手書きなら丁寧に、パソコンならミスなく、心を込めて作成することです。

4.【こんなときどうする?】新卒が悩む履歴書のケース別Q&A

【こんなときどうする?】新卒が悩む履歴書のケース別Q&A

履歴書の基本的な書き方は分かったけれど、いざ自分の経歴を当てはめようとすると、「この場合はどう書けばいいんだろう?」と、個別の疑問や不安が出てくるものですよね。

特に、留学や浪人、アルバイト経験など、他の人とは少し違う経験を持つ方は、どう表現すれば不利にならないか、むしろアピールに繋がるのか、悩むことも多いでしょう。

ここでは、多くの就活生から寄せられる、そうした「よくある悩み」について、一つひとつ具体的にお答えしていきます。

Q. 留学や浪人、留年、休学経験はどう書けばいい?

A. 正直に、そして前向きな理由を添えて書きましょう。

これらの経験は、決して隠す必要はありません。学歴欄に事実を正直に記載することが大前提です。

例えば、1年間の留学なら、その期間と留学先の学校名、学部などを明記します。大切なのは、その経験から何を得たのかを自己PRや志望動機でポジティブに語ることです。

「多様な文化に触れて視野が広がった」「語学力を向上させた」「目標達成のために1年間努力を続けた」など、その経験があなたをどう成長させたのかを伝えられれば、むしろ強力なアピールポイントになります。

Q. 中退歴は書かないとダメ?

A. 必ず正直に書きましょう。

大学や専門学校を中途退学した経歴も、必ず学歴欄に記載する必要があります。これを隠してしまうと「学歴詐称」にあたり、もし入社後に発覚した場合、懲戒解雇などの重い処分を受ける可能性があります。

書き方は「〇〇大学 〇〇学部 中途退学」とします。面接で理由を聞かれる可能性が高いので、「別の分野に興味が移り、その目標のために新たな道を選んだ」など、前向きな理由と今後の目標を説明できるよう準備しておくことが重要です。

Q. アルバイト経験は「職歴」になる?

A. 原則として、職歴には書きません。

新卒の場合、職歴欄にアルバイト経験を書く必要はありません。職歴とは、一般的に正社員や契約社員など、企業と直接雇用契約を結んで働いた経歴を指します。

ただし、応募する企業の業務内容と非常に親和性が高いアルバイト経験(例:IT企業に応募する際のプログラミングのアルバイトなど)で、自分のスキルを強くアピールしたい場合は、職歴欄ではなく「自己PR欄」などで具体的に触れるのが効果的です。

Q. 空欄ができてしまうのはNG?

A. 「特になし」と記入するのがマナーです。

免許・資格欄や本人希望欄などで、特に書くことがない場合でも、空欄のまま提出するのは避けましょう。採用担当者は「書き忘れだろうか?」と不安に思ってしまいます。

書くことがない場合は、はっきりと「特になし」と記入してください。そうすることで、「書くことがない、ということを確認して記入した」という意思が伝わり、丁寧な印象を与えます。

5.専門家の視点:採用担当者は履歴書の「どこ」を見ているのか?

専門家の視点:採用担当者は履歴書の「どこ」を見ているのか?

これまで書き方のテクニックを解説してきましたが、ここで少し視点を変えて、「受け取る側」である採用担当者が、無数の履歴書の中から「この学生に会ってみたい」と感じるのは、一体どんな時なのでしょうか。

採用担当者は、単に文字を追っているわけではありません。行間からあなたのポテンシャル、人柄、そして自社との相性(マッチ度)を読み取ろうとしています。

この「採用担当者の視点」を理解することで、単なる情報の羅列から、意図を持った戦略的なアピール文書へと進化します。

ここでは、評価される履歴書の裏側にある3つの視点を解説します。

基本的なビジネスマナーと誠実さ

まず大前提として、誤字脱字がなく、丁寧な言葉遣いで、ルールに沿って書かれているかを見ています。これは、あなたの社会人としての基礎体力や、仕事に対する誠実な姿勢を判断するためです。

どんなに優れた経験も、雑に書かれた書類の上では価値が下がってしまいます。逆に言えば、当たり前のことを当たり前にできる、というだけで、信頼の土台は築かれていきます。

自社への興味・関心の深さ(志望度の高さ)

採用担当者は、「なぜうちの会社なのか?」を非常に知りたがっています。志望動機欄で、企業の事業内容や理念を深く理解した上で、自分の言葉で熱意が語られているかを見ています。

マイナビの調査によれば、現代の学生は「安定」や「給料」を重視する傾向にありますが、それだけでなく、その企業で「何がしたいのか」「どう貢献できるのか」まで踏み込んで書かれていると、志望度の高さが伝わり、心を動かされます

3. 将来性(ポテンシャル)と人柄

新卒採用は、即戦力採用とは異なり、将来の成長可能性(ポテンシャル)を重視します。自己PR欄に書かれたエピソードから、あなたがどんな課題に対して、どう考え、どう乗り越えてきたのかを読み取り、学習能力や課題解決能力、主体性などを見ています。

また、趣味やサークル活動などの記述から、あなたの人柄や価値観が、会社の文化やチームに合うかどうかを想像しています。

リクルートの調査では、採用活動の早期化が進んでおり、企業はより深く学生の人柄を理解しようとしています。履歴書は、その最初の判断材料となるのです。

6.新卒の履歴書作成は完璧でなくても大丈夫!

新卒の履歴書作成では、基本的なマナーを守り、誤字脱字なく正確に記入することが大切です。自己PR欄では具体的なエピソードを交えてあなたらしさを伝え、志望動機では企業研究をもとに「なぜその会社で働きたいのか」を明確に示しましょう。

手書きかパソコン作成かは企業の文化に合わせて選択し、どちらを選んでも心を込めて丁寧に作成することが重要です。留学や浪人などの経験も、前向きに表現することで強力なアピールポイントになります。

完璧である必要はありませんが、誠実に自分と向き合い、企業への想いを込めて作成した履歴書は、きっとあなたの魅力を伝えてくれるでしょう。

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