自己PR作成に悩んでいませんか?本記事では、無料の自己PR作成ツールをキャリアの専門家の視点で紹介します。
便利なツールの紹介はもちろん、AI活用によるAI作成の文章を「自分だけの武器」に変える具体的な3ステップと、採用担当者に響かせるための注意点を徹底解説します。
ツールを賢く使いこなし、自信を持って選考に臨みましょう。
- あなたに合った無料自己PR作成ツールの選び方
- ツールで作った文章を「自分らしく」仕上げるコツ
- 採用担当者に評価される、論理的で魅力的な自己PRの構成術
1.【目的別】無料の自己PR作成ツールおすすめ10選

自己PR作成ツールは、大きく分けて「AI活用ツール」「テンプレート式ツール」「登録不要ツール」の3種類があります。
それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況や目的に合わせて最適なツールを選ぶことが、効率的な自己PR作成の第一歩です。
ここでは、専門家の視点で厳選したおすすめのツールを目的別にご紹介します。
サクッと骨子を作りたい人向け:AI(ChatGPT等)活用ツール
最新のAI技術を活用したツールは、簡単なキーワードを入力するだけで、自然で論理的な文章のたたき台をスピーディーに作成してくれます。
アイデア出しや構成の参考に最適です。
就活AI byジェイック

「就活AI byジェイック」は、あなたが一生懸命書いた自己PRやガクチカを、AIが客観的な視点から瞬時に添削してくれる非常に便利なツールです 。
「これで本当に伝わるだろうか…」と一人で悩んでいる時に、まるで専属のキャリアコンサルタントのように、自分では気づきにくい改善点や、より採用担当者に響く表現を具体的にアドバイスしてくれます。
何より、登録不要ですぐに使える手軽さが魅力 。完成した文章を提出する前の「最終チェック」として活用することで、自信を持って選考に臨むための一押しを得られるでしょう。

自己PRの文章に自信がなかったのですが、このツールに入力するとAIが的確な改善点を教えてくれました。おかげで説得力が格段に上がり、面接でも自信を持って話せるように。登録不要なのも助かります。
【サイトURL】https://sai.jaic-g.com/
ChatGPT

生成AIといえば「ChatGPT」を想起される方は多いと思いますが、ChatGPTも自己PR作成における非常に優秀な壁打ち相手となります。
あなたが伝えたい経験やスキル、そして企業の特色などを箇条書きで伝えるだけで、驚くほど自然で論理的な文章のたたき台を、複数のパターンで提案してくれます。
「新卒として」「3年の実務経験を持つ社会人として」といった役割を与えることで、アウトプットの精度は格段に向上します。
あくまで思考を深めるパートナーと位置づけ、あなたらしい言葉で磨き上げましょう。

アピールしたい実績はあったのですが、どう文章にすれば良いか悩んでいました。ChatGPTに箇条書きで経験を伝えたら、論理的で分かりやすい文章の骨子を複数提案してくれて、思考が整理できました。
【サイトURL】https://chatgpt.com/
Gemini (旧Bard)

Googleが開発した生成AI「Gemini」も、自己PR作成における強力なブレインストーミングパートナーです。特に最新のWeb情報まで加味した、企業の特色に合わせた柔軟な文章作成を得意とします。
複数の下書きを同時に提案してくれる機能は、「もっと違う言い回しはないかな?」と表現に悩んだ時に非常に便利です。
様々な角度からのアプローチを比較検討することで、あなたにフィットする伝え方が見つかるでしょう。

志望企業の最新動向を自己PRにどう盛り込むか悩んでいました。Geminiは、Webの新しい情報まで反映した文章を提案してくれて、話にぐっと深みが出ました。複数の切り口を見せてくれるので、自分では思いつかない表現が見つかるのが有難いです。
【サイトURL】https://gemini.google.com/
文章が苦手な人向け:穴埋め・テンプレート式ツール
質問に答えたり、空欄を埋めたりするだけで、自己PRの型(フレームワーク)に沿った文章が完成するツールです。論理的な文章構成を学ぶのにも役立ちます。
Digmee 自己PR作成ツール

「Digmee 自己PR作成ツール」は、多くの学生が日常的に使うLINEアプリ上で、手軽に自己PRが作成できるのが最大の魅力です 。
通勤時間や講義の合間といったスキマ時間に、スマホ片手にチャット形式の質問に答えていくだけで、あなた自身の経験に基づいた強みやアピールポイントを言語化する手助けをしてくれます。
「何から手をつけていいか分からない」という方でも、このツールが思考を整理し、自己PRの骨子を自然と組み立ててくれるでしょう。
そのままキャリアサポートに繋がる点も心強い、まさしく就活生に寄り添ったツールです 。

大学の授業で忙しく、自己PRに時間を割けずにいました。DigmeeはLINEで使えるので、通学中にサクッと質問に答えるだけで骨子ができ、本当に助かりました。何から書けばいいか分からない人におすすめです。
【サイトURL】https://digmee.jp/lp/37
マイナビ スカウト用「自己PR文」作成ツール

大手就職サイト「マイナビ」も、自己PR文作成ツールを提供しています。
サイト内のフォームに沿って、これまでのあなたの経験や、仕事に対する考え方を一つひとつ丁寧に書き出していくことで、自然と自己PRの骨格が完成するように設計されています。
特に、企業からのスカウトメールを意識した「見つけてもらう」ためのアピールポイントが盛り込まれているのが大きな特徴です。
マイナビという巨大なプラットフォームで、あなたの魅力が多くの企業担当者の目に留まるための、戦略的な第一歩として非常に有効なツールと言えるでしょう。

マイナビの公式ツールという安心感がありました。ただ文章を作るだけでなく、企業からスカウトされやすいポイントが分かるのが良いです。このツールで自己PRを登録してから、実際に企業からの連絡が増えました。
【サイトURL】https://job.mynavi.jp/conts/2027/scout_m/
キミスカ 適性検査

自己PR作成そのものではありませんが、「キミスカ 適性検査」は「あなただけの強み」を発見するための、非常に便利なツールです。
多角的な質問に答えることで、自分では意識していなかった意外な長所や、仕事選びで大切にしている価値観などを客観的なデータとして示してくれます。
「アピールできるような強みが見つからない…」と自己分析の段階でつまずいている方にとって、心強い味方となるでしょう。
この診断結果を核にして自己PRを組み立てることで、話全体に一貫性と説得力が格段に増します。

自己PRに書けるような強みが分からず困っていました。この検査で客観的に自分の長所を知れたおかげで、自己PRの軸が定まり、自信を持って面接に臨めるようになりました。自己分析が苦手な人には必須のツールです。
【サイトURL】https://kimisuka.com/
個人情報を入力したくない人向け:登録不要で今すぐ使えるツール
「まずは気軽に試してみたい」「個人情報を登録するのは少し不安」という方におすすめです。
サイトにアクセスすれば、誰でもすぐに利用できます。
My PR Maker

「My PR Maker」は、Webサイトにアクセスし、8つの質問に答えていくだけで、自己PR文を自動生成してくれる、シンプルさが魅力のツールです。
会員登録などの手間は一切不要で、誰でもすぐに利用を開始できます。
「ポータブルスキル」や「具体的なエピソード」といった、自己PRの骨子となる要素について順番に問われるため、質問に答えるプロセスそのものが、思考の整理に繋がります。
文章をゼロから考えるのが苦手な方や、まずは手軽に自己PRの完成形を見てみたいという方にとって、最適な第一歩となるでしょう。

体験談
異業種への転職で、職務経歴書にどう書けばいいか悩んでいました。このツールは質問に答えるだけで、自分の経験をポータブルスキルとして整理してくれて、自己PRの骨子がすぐに作れました。登録不要なのも手軽で良いです。
【サイトURL】http://anjstorage.web.fc2.com/myPrMaker/
キャリタスクエスト

「キャリタスクエスト」は、まるでゲームを攻略するような感覚で、楽しみながら自己分析ができるユニークなツールです。
RPG風のキャラクター診断のような形式で、わずか1分程度の簡単な質問に答えるだけで、あなた自身の強みや仕事における役割タイプを診断してくれます。
登録不要で気軽に試せるため、「自己分析って何だか難しそう…」と敬遠している方にこそ、ぜひ試していただきたいツールです。
このクエストで得られた結果は、自身のキャラクターの「ステータス」。それを基に自己PRという冒険の書を書き始めれば、きっとあなたらしい物語が紡ぎ出せるはずです。

自己分析が苦手でしたが、これはゲーム感覚で楽しめました。RPGのキャラ診断みたいで、自分の意外な強みや役割が分かり、自己PRの方向性が決まりました。楽しみながら気軽に自己分析したい人には、本当におすすめです。
【サイトURL】https://quest.career-tasu.jp/
就活市場 自己PR作成ツール

「就活市場 自己PR作成ツール」は、単に文章を生成するだけでなく、その前段階である「強みの発見」から一貫してサポートしてくれるのが大きな特徴です。
Webサイト上で提供される診断ツールを活用することで、まずはあなた自身のアピールポイントを客観的に把握し、その結果を基に自己PRを作成していくという、非常に論理的なアプローチを採ることができます。
「自分の何をアピールすれば良いかすら分からない…」という方でも、このツールを使えば、自己分析から文章作成までをシームレスに進めることが可能です。

自分の強みが曖昧で、職務経歴書の作成に困っていました。このツールは診断から文章作成まで一貫してサポートしてくれるので、ブレない自己PRが完成。転職活動の心強いパートナーになりました。
【サイトURL】https://shukatsu-ichiba.com/lp/3350
自己PR作成アプリ

「自己PR作成アプリ」は、スマートフォンやPCのブラウザから、会員登録不要・完全無料で利用できる、非常に手軽なツールです。
このアプリの特徴は、まず「決断力」「柔軟性」「向上心」といった14種類の強みの中から、自分に最も近いものを3つ選ぶことから始める点です。
強みをキーワードとして先に提示してくれるため、自分のアピールポイントを言語化するのが苦手な方でも、直感的に自己PRの方向性を定めることができます。
その後、選んだ強みに関連する具体的なエピソードを書き込むだけで、論理的に構成された自己PRが完成します。

自分の強みを言葉にするのが苦手でしたが、このアプリは最初にキーワードから強みを選べるので、自己PRの方向性を決めやすかったです。エピソードを書き加えるだけで、説得力のある文章が完成して驚きました。
【サイトURL】https://hiroshiapp.com/jiko-pr-make/
2.自己PR作成ツールを使う本当のメリットと注意点

ツールは非常に便利ですが、そのメリットとデメリットを正しく理解して使うことが重要です。
ここでは、ツールの効果的な使い方について解説します。
メリット:時間短縮だけじゃない!客観的な視点と構造化のヒントが得られる
自己PR作成ツールの最大のメリットは、もちろん「時間短縮」です。しかし、それだけではありません。
自分では気づかなかった強みや経験の価値を、ツールが客観的に示してくれることがあります。これは、他者からのフィードバックを通じて自己理解を深める「ジョハリの窓」の効果に似ています。
参考:カオナビ ジョハリの窓とは?【わかりやすく解説】具体例、ワーク、4つの窓
また、多くのツールはPREP法など、伝わりやすい文章構成(フレームワーク)を基に作られているため、論理的な文章の作り方を自然に学ぶことができます。
注意点:AIはバレる?「自分らしさ」を加えなければ意味がない
「ツールで作った文章は、採用担当者にバレませんか?」という質問をよく受けます。
結論から言うと、修正なしの文章は、高い確率で見抜かれます。 なぜなら、そこには「個性」や「熱意」といった、人間的な要素が欠けているからです。
AIが生成した文章は、あくまでもアイデアであり、気づきを得るための「たたき台」です。
それを基に、あなた自身の具体的なエピソードや感じたこと、そしてその会社でなければならない理由を付け加えなければ、誰にでも当てはまる空虚な文章になってしまいます。

「ツール利用がバレるか」を心配するのではなく、生成された文章を「自分らしく修正する」ことに全力を注ぎましょう。
ツールを使わずに自己PRを書く場合でも、気を付けなければいけない点はいくつもあります。詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
3.ツールで作った自己PRを「最強」にするための3ステップ
ツールで作成した「たたき台」を、採用担当者の心に響く「最強の自己PR」に進化させるための、具体的な3つのステップをご紹介します。

ステップ1:まずは「強みの棚卸し」から始めよう(自己分析ツール活用)
魅力的な自己PRの根幹にあるのは、深い自己分析です。
ツールを使う前に、まずは「自分は何ができるのか(Can)」「何をやりたいのか(Will)」を明確にしましょう。
自分では「当たり前」だと思っている経験の中にこそ、アピールできる強みが隠れているものです。
客観的に自分を見つめるために、キミスカの適性検査のような自己分析ツールや、厚生労働省が提供する「ジョブ・カード」などを活用して、キャリアの棚卸しを行うことを強くお勧めします。
ステップ2:PREP法で論理的な構成に整える
あなたの強みが企業の求めるもの(Must)と合致していることを、論理的に伝える必要があります。
そのために有効なのが「PREP法」というフレームワークです。

- Point(結論): 「私の強みは〇〇です」
- Reason(理由): 「なぜなら、〇〇という経験で〇〇という課題を解決したからです」
- Example(具体例): 「具体的には、〇〇の状況で…(STARメソッドで語る)」
- Point(結論): 「この強みを活かし、貴社で〇〇のように貢献したいです」
この構成を意識するだけで、あなたの話の説得力は格段に上がります。
ステップ3:平凡なエピソードを魅力的に見せる「自分らしい言葉」で磨き上げる
「すごい経歴がない」と悩む必要は全くありません。大切なのは、経験の大小ではなく、その経験から何を学び、どう行動したかです。
例えば、「アルバイトで売上を上げた」という事実だけでなく、「お客様の些細な会話からニーズを汲み取り、〇〇を提案した結果、リピート率が〇%向上し、売上に繋がりました」のように、具体的な行動と結果を、あなた自身の言葉で語ることが重要です。
ツールが作った無機質な文章に、あなたの体温と感情を吹き込む作業こそが、ライバルと差をつける最大のポイントです。
4.【例文】強み・業界別 自己PRサンプル集

ここでは、ツールのたたき台を基に、自分らしい言葉で磨き上げた自己PRのサンプルをいくつかご紹介します。
あくまで一例として、構成や表現の参考にしてください。
強み別(課題解決能力)
例文
私の強みは、現状を分析し、課題解決に向けて主体的に行動できる点です。前職の営業事務では、毎月の請求書発行に手作業で3時間かかっていたことがチームの課題でした。
私はまず、作業工程を全て洗い出し、どこに時間がかかっているのかを分析しました。その結果、VLOOKUP関数と簡単なマクロを使えば、多くの作業を自動化できることに気づきました。
独学でExcelのスキルを習得し、新しいフォーマットをチームに提案・導入した結果、これまで3時間かかっていた作業を30分に短縮することに成功しました。この経験で培った課題発見力と実行力を活かし、貴社の業務効率改善に貢献したいと考えております。
業界別(IT業界向け)
例文
私は、常に新しい技術を学び、それをチームに還元する学習意欲の高さが強みです。現在、独学でPythonとSQLを学習しており、資格取得に向けて勉強中です。
ツール頼りの自己PRでは、この学習への熱意や、貴社の〇〇というプロダクトに惹かれた具体的な理由までは伝えきれません。私が貴社を志望するのは、〇〇という技術を積極的に活用し、社会の課題解決に取り組む姿勢に深く共感したからです。
これまで培ってきた〇〇の経験と、現在進行形で学んでいる新しい技術力を掛け合わせ、貴社の開発チームの一員として貢献していきたいです。
強みや職種別の自己PR例文は、こちらの記事でもご紹介しています。
5.自己PR作成ツールに関するよくある質問(FAQ)

自己PR作成ツールの活用法について解説してきましたが、「本当に使っても大丈夫?」「うまく書けない時はどうするの?」といった、まだ解消しきれない不安や疑問もあるかと思います。
ここでは、多くの就活生・転職者の皆さんから寄せられる特に多い質問に、Q&A形式で分かりやすくお答えします。最後の不安を解消し、自信を持って書類選考に臨みましょう。
ツールで作った自己PRは企業にバレますか?
先述したように、ツールが生成した文章をそのままの状態で提出すれば、見抜かれる可能性は非常に高いです。 その理由は、単に「個性が感じられないから」というだけではありません。
近年、AIが生成した文章を判定するための「AIチェックツール」も登場しています。採用選考の公平性を期すために、企業側がこうしたシステムを導入する可能性は十分に考えられます。
大切なのは、ツールを悪者にするのではなく、「思考を深めるパートナー」として使いこなすこと。ツールが作った骨子に、あなただけのエピソードという血肉を通わせる作業こそが、何よりも重要です。
無料で登録なしで使えるツールはありますか?
はい、あります。本記事で紹介した中では、「My PR Maker」や「就活市場 自己PR作成ツール」などが、登録不要で手軽に試せるツールとして挙げられます。まずはこうしたツールで感触を掴んでみるのも良いでしょう。
自己PRに書くエピソードがありません。どうすればいいですか?
「特別な経験がない」と感じる方は非常に多いですが、心配いりません。華々しい成功体験である必要はないのです。
大切なのは、日常の業務や学業の中で、あなたが何を考え、どう工夫し、どのように行動したかです。
自己分析ツールを使ったり、信頼できる友人に自分の長所を聞いてみたりすることで、自分では気づかなかった価値あるエピソードが見つかるはずです。
6.ツールを賢く使いこなし、自信を持って選考に臨もう
自己PR作成ツールは、あなたの思考を整理し、文章の骨格を作るための強力なパートナーです。
しかし、最終的に採用担当者の心を動かすのは、あなた自身の経験に基づいた「生きた言葉」に他なりません。
ツールを賢く活用してあなただけの物語を紡ぎ出し、自信を持って次のキャリアへの扉を開きましょう。この記事が、その一助となれば幸いです。