面接が終わった後、「お礼のメールは送ったほうがいいのかな」「かえって逆効果にならないか心配」と悩む人は少なくありません。結論から言うと、面接後のお礼メールは必ず送らなければいけないものではありません。
ただし、正しいマナーに沿って面接のお礼メール例文を参考にしながら送ることで、採用担当者に丁寧さや熱意が伝わり、好印象につながる傾向があります。
この記事では、転職活動や就職活動で今すぐ使えるお礼メールの例文を、状況や選考の段階に合わせてわかりやすく紹介します。送るタイミングやマナーも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
- 面接お礼メールが採用担当者に与える効果と正しい必要性
- 面接官に好印象を与えるメールを送るベストなタイミングとマナー
- コピペしてすぐに使える!選考段階別・シチュエーション別のメール例文
1.面接後のお礼メールは必要?採用への効果と人事の本音

面接終了後の24時間は、採用担当者が合否の評価を社内で集約・確定させる重要なタイムラグです。
この時間内にお礼メールが届くことで、選考に好影響を与える可能性が高まります。
採用にどのような影響があるのか、人事担当者の本音やデータを紹介します。
お礼メールに関する調査データ
実際にお礼メールがどれくらい効果があるのか、いくつかの調査データをまとめました。
マイナビ転職が転職活動経験者1,967名を対象に実施した調査によると、面接後にお礼メール・お礼状を送ったことがある人は20.8%と、約5人に1人にとどまっています。送っている人が少数派だからこそ、正しいマナーで送ることが他の候補者との差別化につながりやすいといえます。
また、実際に送った人のうち62.7%が「送って良かった」と回答しており、送ることへの満足度も高い傾向にあります。
特に、以下のような場面ではお礼メールが非常に有効です。
- 採用人数が少ない「中途採用(転職)」の場合
- 役員や社長が面接を行う「最終面接」の場合
- 他の候補者と実力や評価が同じくらいで、人事がどちらを採用するか迷っている場合
このように、お礼メールは選考において最終的な後押しとなる選択肢の一つになります。迷っているなら、ぜひ送るようにしましょう。
出典:【例文あり】面接後、お礼メール・お礼状は送るべき?基本の書き方・注意点|マイナビ転職
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面接自体でどのような質問をされるかを事前に把握しておくことも、当日の受け答えに余裕を持たせるうえで役立ちます。
「転職面接で聞かれること50選|質問の意図と回答例文も紹介」の記事では、頻出質問の意図と回答例について解説します。
2.お礼メールを送信する最適なタイミングとマナー

お礼メールは、送る内容だけでなく「いつ送るか」というタイミングがとても重要です。
採用担当者の記憶が新しく、評価を決める前にメールが届くようにしましょう。
タイミングの基本ルール
理想は「面接の当日中」
面接が終わってから2〜3時間以内に送るのが最も効果的です。
人事がその日のうちに評価をまとめることが多いため、良い印象を強めることができます。
遅くとも「翌日の午前中まで」
面接が夕方以降に終わり、当日中に送れなかった場合は、翌日の朝(8時〜9時頃)に送りましょう。
時間帯による対応の分け方
面接が終わった時間帯によって、送るタイミングを使い分けましょう。
- 午前中〜17時頃までに面接が終わった場合:面接の当日中に送ります。
- 20時以降など夜遅くに面接が終わった場合:夜中の連絡はマナー違反になる可能性があるため、その日の送信は避けます。翌朝の8時〜9時頃に送るのが無難です。
※翌日に送る場合は、メールの冒頭に「昨日は面接のお時間をいただき、ありがとうございました。遅い時間でしたので、本日ご連絡いたしました。」という一言を添えると、丁寧で気配りができる人だと思われます。
3.件名だけで人事が気づく!お礼メールの正しい件名の書き方

採用担当者には、毎日たくさんのメールが届いています。
そのため、メールの一覧を見ただけで「誰から」「どんな用件」のメールなのかがすぐにわかる件名にすることが大切です。
件名が「ありがとうございました」や「お世話になります」のように曖昧な場合、人事が一瞥して用件を識別できず、迷惑メールフィルタに誤配送されて未読スルーとなるリスクが高まります。
お礼メールの件名パターン
以下のフォーマットに合わせて件名を書きましょう。
日付、面接の用件、自分のフルネームをしっかり入れるのがポイントです。
転職活動(中途採用)の場合
件名:〇月〇日 面接のお礼【氏名】
例:10月15日 面接のお礼【山田太郎】
就職活動(新卒採用)の場合
件名:【〇〇大学 氏名】本日の面接のお礼
例:【〇〇大学 山田太郎】本日の面接のお礼
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件名だけでなく、宛名に使う敬称を正しく使い分けることも、ビジネスメールでは欠かせないマナーの一つです。
「「様」と「御中」の違いと使い分け!就活・実務で失敗しない書き方」の記事では、宛名の正しい使い分け方について解説します。
4.【選考ステップ別】コピペで使えるお礼メールの例文

選考の段階(一次、二次、最終面接)によって、採用担当者が見ているポイントは異なります。
それぞれの段階に合わせた例文を用意しましたので、参考にしてください。
一次面接のお礼メール例文(シンプルアピール)
一次面接は、現場の担当者が面接をすることが多いです。
仕事内容への理解や、前向きに頑張りたいという気持ちをシンプルに伝えましょう。
【件名】〇月〇日 面接のお礼【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 人事部 採用ご担当者様(※名前がわかる場合は「〇〇様」) お世話になっております。 本日、〇〇時の面接を受けさせていただきました、〇〇(氏名)です。 本日はご多忙の中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 面接を通じて、貴社の〇〇事業への取り組みについて詳しくお伺いでき、大変勉強になりました。 また、仕事内容についてお話を聞いたことで、働くイメージがより具体的になり、貴社で働きたいという気持ちが一層強まりました。 まずは面接のお礼を申し上げたく、ご連絡いたしました。 ご多忙かと存じますので、ご返信には及びません。 末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
二次面接のお礼メール例文(現場での仕事イメージ)
二次面接は、現場の責任者やマネージャーが担当することが多いです。
具体的な仕事にどう貢献できるかという意欲を伝えます。
【件名】〇月〇日 二次面接のお礼【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 〇〇部 〇〇様 お世話になっております。 本日、二次面接をしていただきました、〇〇(氏名)です。 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 〇〇様より、実際の業務内容やプロジェクトの進め方について詳しいお話を伺うことができ、入社後の仕事のイメージがより明確になりました。 特に「チーム全員で課題を解決していく」という方針に強く共感し、私もこれまでの〇〇の経験を活かして、貴社に貢献したいという気持ちがさらに強まりました。 取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。 ご多用かと存じますので、ご返信は不要でございます。 何卒よろしくお願い申し上げます。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
最終面接のお礼メール例文(経営ビジョンへの共感)
最終面接は、役員や社長などの経営陣が面接を行います。
企業のビジョンや理念に深く共感したことを伝え、入社への熱意を強くアピールしましょう。
【件名】〇月〇日 最終面接のお礼【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 代表取締役社長 〇〇様(※または「役員の皆様」) お世話になっております。 本日、最終面接の機会をいただきました、〇〇(氏名)です。 本日はご多忙の中、大変貴重なお時間を割いていただき誠にありがとうございました。 〇〇様から直接、これからの事業展開や創業の理念についてお話を伺うことができ、深く感銘を受けました。 選考を通じて社員の皆様の温かい雰囲気や仕事への高い熱意を感じ、貴社の一員として働きたいという思いがこれまで以上に強くなっております。 もしご縁をいただけましたら、これまでの経験を活かし、全力で貴社の発展に貢献する所存です。 まずは面接のお礼を申し上げたく、ご連絡いたしました。 ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。 末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
5.【シーン別】面接のトラブルをカバーするお詫びとお礼メール例文

オンライン面接でのハプニングや、万が一遅刻をしてしまった時など、困った状況をリカバリーするためのお礼・お詫びメールの例文です。
面接に遅刻してしまった時のお詫びメール例文
遅刻は避けるべきですが、どうしても遅れてしまった場合は、お礼とともにとにかく誠実にお詫びの気持ちを伝えることが最も大切です。
【件名】〇月〇日 面接のお礼とお詫び【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 人事部 〇〇様 お世話になっております。 本日、〇〇時より面接をしていただきました、〇〇(氏名)です。 本日はご多忙の中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。 また、本日は私の不注意により、約束の時間に遅れて到着してしまい、大変申し訳ございませんでした。 貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 今後は二度とこのようなことがないよう、時間に余裕を持って行動いたします。 お忙しいところ、親切にご対応いただきましたことに心より感謝申し上げます。 取り急ぎ、面接のお礼とお詫びを申し上げたく、ご連絡いたしました。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
オンライン面接で回線トラブルがあった時のお詫びメール例文
ネットの不調で音声が途切れたり、接続が切れたりした場合のリカバリーメールです。
丁寧に対処してくれた面接官へ感謝を伝えましょう。
【件名】〇月〇日 オンライン面接のお礼とお詫び【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 人事部 〇〇様 お世話になっております。 本日、オンライン面接を受けさせていただきました、〇〇(氏名)です。 本日はお忙しい中、面接の時間をいただきありがとうございました。 また面接中、こちらのインターネット回線の不調により、音声が途切れるなどのご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。 接続の不具合にもかかわらず、丁寧にご対応いただきましたことに心より感謝申し上げます。 面接のなかで詳しいお話を伺うことができ、より貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。 本日は誠にありがとうございました。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
6.定型文をそのまま使わない!お礼メールにオリジナルの感想を入れるコツ

ネット上のテンプレートをそのままコピーして送ると、採用担当者に「熱意が感じられないな」「他の人と同じテンプレートだな」と見破られてしまい、逆効果になることがあります。
少し工夫するだけで、応募者の熱意がしっかり伝わる「自分だけのメール」にするコツを紹介します。
お礼メールに面接中の会話を1つだけ引用する
面接の中で、面接官が話してくれた言葉や、特に印象に残ったエピソードを1つだけメールに書きましょう。
これにより、採用担当者の応募者に対する印象が大幅にアップします。
面接の中で〇〇様がおっしゃっていた、新規プロジェクトにかける熱い想いのお話が大変心に残りました。
〇〇エリアでの事業展開について詳しくお伺いでき、非常にワクワクいたしました。
お礼メールで自分の経験と結びつける
印象に残った話に対して、「自分ならどう貢献できるか」を1〜2行程度で短く書きます。
これまでの〇〇での販売経験を活かして、貴社の新しいサービスをより多くのお客様に届ける一助となりたいと確信いたしました。
前職で培った〇〇のスキルは、貴社が進める〇〇の施策において即戦力としてお役に立てると考えております。
このように、面接での対話を踏まえて自身の言葉で感想を付け加えることで、他の候補者との差別化を図ることが可能です。
実際に、面接内での具体的な会話やエピソードに触れたお礼メールは、定型文のみのメールに比べて「熱意が伝わりやすい」「他の候補者との差別化になる」といわれています。特に、複数の候補者の評価が僅差で並んでいるような場面では、こうした一言が最終的な加点材料の一つになることもあります。
ただし、これによって選考結果が必ず変わるわけではなく、あくまで面接そのものでの評価が基本になる点には留意しましょう。
7.送る前にチェック!お礼メールのNGマナーと注意点

どれだけ素晴らしい内容のメールでも、基本的なマナーが守れていないと、かえって印象を悪くしてしまいます。
送信ボタンを押す前に、以下のチェックリストで最終確認をしましょう。
お礼メールのNGマナーチェックリスト
- 私用のプライベートなアドレスを使っているか
在職中の会社のメールアドレスから送るのは絶対にNGです。現職のモラルが疑われ、重大なマナー違反となります。必ず個人のメールアドレス(Gmailや、新卒であれば大学のアドレスなど)を使いましょう。 - 「ご返信には及びません」の一言が入っているか
多忙な採用担当者に「返信しなくては」という負担をかけないよう、メールの後半に「ご多用かと存じますので、ご返信には及びません」や「お返事はお気になさらないでください」という配慮の言葉を入れておきます。 - 誤字脱字、他社の名前が残っていないか
複数の企業を同時に受けている場合、他社の社名や面接官の名前をコピペで間違えて送ってしまう失敗がとても多いです。送信前に必ず確認しましょう。 - ビジネスで正しい言葉遣いになっているか
メールなどの書き言葉(書面)では、口頭で使う「御社(おんしゃ)」ではなく、「貴社(きしゃ)」と書くのが基本的なビジネスルールです。 - 署名が正しく入っているか
メールの最後には、自分の名前、電話番号、メールアドレス、郵便番号、住所を漏れなく明記した「署名ブロック」を必ず設置しましょう。
※相手に対する正しい敬称や言葉遣いに迷った際は、文化庁が提示している「敬語の指針」などの公的な規約を基準にすることをおすすめします。
8.企業からお礼メールの返信が来たら?やり取りを終わらせる方法と例文

送ったお礼メールに対して、企業から「返信」が届くことがあります。
この場合、返信に対してさらに返信(返信の返信)を送るべきか迷う人は多いです。
お礼メールの返信の返信に関する基本ルール
メールのやり取りは自分(応募者)側で終わらせる
ビジネスメールは、基本的に連絡をした側(応募者)のメールでやり取りを終えるのがマナーです。
そのため、返信が来たら必ず簡単な確認とお礼のメールをもう一往復送りましょう。
件名は変えない
件名の頭に「Re:」がついた状態のままで返信して問題ありません。
用件がすぐにつながっていることが相手にわかります。
24時間以内に返信する
企業から返信が届いたら、できるだけ早く、その日のうちに返事を出しましょう。
お礼メールの返信の返信用の例文
【件名】Re: 〇月〇日 面接のお礼【氏名】 【本文】 株式会社〇〇〇〇 人事部 〇〇様 お世話になっております。 〇〇(氏名)です。 大変お忙しい中、ご丁寧にお返事をいただき誠にありがとうございました。 それでは、選考の結果を心待ちにしております。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 -------------------------------------------------- 〇〇 〇〇(氏名) 電話:090-xxxx-xxxx メール:xxxx@xxxx.com --------------------------------------------------
9.面接のお礼メールに関するよくある質問
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面接後のお礼はメールではなく手紙で送ってもいいですか?
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一般的には、スピード感を重視できるメールでの送付が推奨されます。手紙は届くまでに数日かかるため、評価が固まった後に届いてしまう可能性がある点に注意が必要です。
どうしても手紙で気持ちを伝えたい場合は、まずメールを送ったうえで補足的に活用するとよいでしょう。
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面接日程が確定した段階でもお礼メールは必要ですか?
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必須ではありませんが、日程調整の連絡をもらった際に簡潔な返信を送ることは一般的なビジネスマナーとされています。長文の感謝を伝える必要はなく、「日程を確定いただきありがとうございます。当日はよろしくお願いいたします」といった一文で問題ありません。
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企業側から先に「本日はありがとうございました」とお礼のメールが届きました。返信すべきですか?
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一般的には、いただいたメールに対して簡潔にお礼を返すのが丁寧な対応とされています。長い文面にする必要はなく、感謝の言葉と選考を心待ちにしている旨を一言添える程度で十分です。
10.感謝と熱意を伝えて面接のお礼メールで選考を一押ししよう
面接後のお礼メールは、必ず送らなければいけないものではありません。しかし、正しいマナーとタイミングを守って送ることで、採用担当者に応募者の熱意や誠実さを伝える強力な武器になります。
最後にお礼メールを送る際の重要なポイントをおさらいしましょう。
- タイミング:面接の当日中(できれば2〜3時間以内)に送るのがベスト
- オリジナリティ:面接の中で印象に残った会話を1つだけでも盛り込む
- 気配り:メールの最後には「返信不要」という思いやりの一言を忘れずに
面接が終わった後も、応募者の丁寧な対応一つで企業からの印象をより良くすることができます。
ぜひこの記事の例文を参考に、感謝の気持ちを込めたお礼メールを送ってみてください。