Web履歴書とは?選び方や作成手順を解説!採用担当者の本音もの画像

Web履歴書とは?選び方や作成手順を解説!採用担当者の本音も

現代の就職・転職活動は、もはやデジタル抜きには語れません。その中心にあるのが「Web履歴書」です。採用担当者の実に87%が、「今後パソコンやスマートフォンで作成するデジタル履歴書が一般的になる」と答えた調査結果もあります。

Web履歴書とは、Wordで作成した履歴書をメールで送ることだけを指すのではありません。専用のオンラインツールやサービスで作成され、採用担当者が管理・評価しやすいように最適化された応募書類のことです。

本記事では、WEB履歴書の選び方や作成手順を、採用担当者の本音なども踏まえわかりやすく解説します。

参照:「PR TIMES」採用担当者300人に聞いた!約7割が『履歴書で本当に必要なのは「基本情報」「職歴」の2つ』と回答!記載項目を必要最低限にしたシンプルな履歴書作成機能をミライトーチがリリース

この記事を読んでわかること
  • Web履歴書の基本や、採用担当者に評価される理由
  • 初めてでも失敗しないWeb履歴書の具体的な作り方
  • 写真や提出マナーなど、よくある疑問について
目次

1.Web履歴書とは?手書きやWord作成との違いを解説

Web履歴書とは?手書きやWord作成との違いを解説

「Web履歴書」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その定義や従来の方法との違いを正確に理解されている方はまだ少ないかもしれません。まずは基本から確認していきましょう。

Web履歴書とは「オンラインで作成・提出する応募書類」

Web履歴書とは、その名の通り、Webサイト上の作成サービスやツールを利用して作る履歴書のことです。フォーマットに沿って必要な情報を入力するだけで、誰でも簡単に見栄えの良い履歴書が完成します。

作成した履歴書は、PDFファイルとしてダウンロードしたり、企業によっては専用のURLを送付するだけで提出が完了したりと、その手軽さが大きな特徴です。

手書き・Word作成の履歴書との根本的な違い

Web履歴書は、手書きやWordファイルと何が違うのでしょうか。その違いは、単なる作成手段だけではありません。

比較項目Web履歴書手書きの履歴書Word作成の履歴書
作成効率
入力補助
複製が容易
×
一から手書き
修正が困難

テンプレート使用
正確性
誤字脱字
チェック機能
×
書き間違いの
リスク

自己チェックに
依存
管理・共有

データ管理
URL共有も可
×
物理的な保管
郵送や持参が必要

ファイル管理
採用側の視点

管理・比較が簡単
ITリテラシーを評価

熱意や人柄が伝わりやすいと感じる場合も

特にプラスにもマイナスにもならない
提出方法メール添付
URL共有
システム連携など
郵送
手渡し
メール添付

このように、Web履歴書は求職者と採用企業の双方にとって、効率性と正確性を格段に向上させるツールなのです。

2.Web履歴書が必須な理由|採用担当者の本音と3つのメリット

なぜ今Web履歴書が必須なのか?採用担当者の本音と3つのメリット

Web履歴書が急速に普及している背景は、単に「作るのが便利だから」という理由だけではありません。採用担当者・求職者の双方にとって、それぞれメリットがあるのです。

メリット1:効率&正確性が向上する

転職活動では、複数の企業に同時並行で応募することも珍しくありません。Web履歴書作成サービスを使うと、一度基本情報を作成すれば、あとは企業ごとに志望動機などを調整するだけで、質の高い応募書類をスピーディに量産できます。

手書きで一枚一枚仕上げる時間や、誤字脱字に神経をすり減らすストレスから解放されることで、企業研究や自己分析といった、より本質的な活動に時間を集中させることができるでしょう。

メリット2:適応力をアピールできる

現代のビジネスにおいて、ITツールを使いこなす能力は、職種を問わず必須のスキルです。Web履歴書を提出するという行為そのものが、基本的なITリテラシーを持ち、新しいテクノロジーや働き方に柔軟に対応できる人材であることの証明となるでしょう。

特にIT業界や新しい手法を積極的に取り入れる成長企業などでは、Web履歴書で応募することが「常識」と見なされるケースも増えています。

POINT

Web履歴書は、あなたの適応力やITスキルを示す、最初のプレゼンテーションなのです。

メリット3:選考を有利に進める

採用担当者は、毎日数多くの応募書類に目を通します。手書きの履歴書は個人の癖が出やすく、フォーマットもバラバラなため、情報を素早く正確に読み取るのが難しい場合があります。

その点、Web履歴書は統一されたフォーマットで情報が整理されているため、採用担当者は複数の候補者を客観的に比較・検討しやすくなります。また、社内の採用管理システムとの連携も容易です。

採用担当者が評価しやすい書類を意識することで、忙しい担当者にも伝わりやすくなり、結果的に良い印象につながることもあるでしょう。

3.知っておくべきWeb履歴書のデメリットと注意点

知っておくべきWeb履歴書のデメリットと注意点

多くのメリットがある一方、Web履歴書を利用する上で知っておきたいデメリットや注意点も存在します。以下で詳しくみていきましょう。

個性が出しにくい?デザインの画一化

多くのWeb履歴書サービスでは、見やすく整理されたテンプレートを使用するため、デザイン面での差別化は難しくなります。また、入力した文字は手書きのような個人差が出ず、仕上がりのイメージが画一的になりがちです。

文字から伝わる熱意や人柄を重視する採用担当者も、ゼロではありません。

しかし、最も重要なのは「内容」です。フォーマットが画一的である分、職務経歴や自己PR、志望動機といった中身であなたの個性や能力をしっかりと示しましょう。

通信環境やツールの操作に依存する

Web履歴書はオンラインサービスであるため、当然ながらインターネットに接続できる環境がなければ作成・編集ができません。また、パソコンやツールの操作に慣れていない方にとっては、最初は少し戸惑うこともあるでしょう。

とはいえ、ほとんどのサービスは直感的に操作できるよう設計されています。まずは無料で試せるツールから触ってみて、自分に合うものを見つけるのが良いでしょう。

企業によっては受け入れられない可能性も

非常に稀ですが、歴史の長い企業や特定の業界では、今でも手書きの履歴書を正式な応募書類として指定している場合があります。応募前には必ず企業の募集要項を確認し、「履歴書は手書きで郵送のこと」といった指定がないかをチェックしましょう。

POINT

指示がある場合は、それに従うのが社会人としてのマナーです。

4.【5ステップで完成】初めてでも安心!Web履歴書の基本的な作り方

【5ステップで完成】初めてでも安心!Web履歴書の基本的な作り方

「何だか難しそう…」と感じる必要はありません。Web履歴書の作成は、以下の5つのステップで誰でも簡単に始められますよ。

STEP1:自分に合った作成ツール・サービスを選ぶ

まずは、Web履歴書を作成するためのツールを選びます。無料で使えるシンプルなものから、転職サイトと連携した高機能なものまで様々です。

本記事の後半で選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

STEP2:基本情報を正確に入力する

以下のような基本情報を、画面の指示に従って入力していきます。

  • 氏名
  • 住所
  • 学歴
  • 職歴など

一度入力すればデータとして保存されるため、別の企業に応募する際に再度入力する手間が省けます

STEP3:証明写真のデータを準備・アップロードする

証明写真のデータをアップロードします。データがない場合は、写真館で撮影してデータをもらうか、スピード写真機でデータ転送サービスを利用しましょう。背景は白か青、服装はスーツが基本です。清潔感のある、イキイキとした表情の写真を使いましょう。

STEP4:自己PR・志望動機などを最適化する

ここが最も重要なステップです。学んだことや実績、入社への熱意などを、応募する企業に合わせて最適化します。単に情報を入力するのではなく「これまでの経験を、この会社でどう活かせるか」という視点で、あなたの価値を最大限にアピールする文章を練り上げましょう。

自己PRや志望動機は、企業ごとの特性やニーズに合わせて個別に作成してください。流用は避けましょう。

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STEP5:PDF形式でダウンロード、またはURLで共有する

全ての入力が完了したら、完成した履歴書をプレビューで確認します。誤字脱字がないか最終チェックを行った後、PDF形式でダウンロードしてください。

企業によっては、作成されたWeb履歴書の専用URLをコピーして送るだけで提出が完了する場合もあります。

5.【目的別】おすすめWeb履歴書作成サービス・ツールの選び方

【目的別】おすすめWeb履歴書作成サービス・ツールの選び方

数あるサービスの中から、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、あなたの目的や状況に合わせた選び方のポイントをご紹介します。

手軽に素早く作りたい方向け

「とにかく今すぐ履歴書が必要!」という方は、会員登録不要で、すぐに作成・ダウンロードできるシンプルなサービスがおすすめです。「Web履歴書 無料」などで検索すると、多くのツールが見つかります。

豊富なテンプレートから選びたい方向け

JIS規格、経歴欄が多いもの、自己PR欄が広いものなど、豊富なテンプレートから自分に合ったフォーマットを選びたい方は、大手の転職情報サイトが提供している履歴書作成機能が良いでしょう。

POINT

転職情報サイトが提供しているサービスは、職務経歴書のテンプレートもセットで用意されていることが多いです。

転職エージェントのサポートと連携したい方向け

転職エージェントを利用している場合、そのエージェントが独自の作成ツールを提供していることがあります。これを使えば、作成した履歴書をキャリアアドバイザーに直接添削してもらえるなど、手厚いサポートを受けながら応募準備を進めることが可能です。

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6.Web履歴書の写真・印刷・提出方法の疑問を解消Q&A

Web履歴書の写真・印刷・提出方法の疑問を解消Q&A

ここでは、Web履歴書に関して多くの方が抱く、細かいけれど重要な疑問についてQ&A形式でお答えします。

Q. 証明写真はスマホで撮ったものでも大丈夫?

A. 可能ですが、細心の注意が必要です。

スマホで撮影する場合、写真館で撮影したものに見劣りしないクオリティが求められます。無地の背景や明るさの確保、撮影に協力してくれる第三者などが必要となるでしょう。自撮りやスナップ写真の切り抜きは、真剣さが疑われるため絶対に避けましょう

不安な方は、写真館や証明写真機で撮影するのが最も確実で安心です。

Q. 印刷して提出する場合の注意点は?

A. 用紙の質と印刷品質にこだわりましょう。

Web履歴書を印刷して持参・郵送する場合は、一般的なコピー用紙ではなく、少し厚みのある上質な紙(履歴書用の印刷用紙など)を使ってください。サイズはA4かB5が一般的ですが、企業からの指定がなければA4で印刷し、二つ折りにしてA3サイズで提出するのが見やすいでしょう。

印刷時にかすれや汚れがないか、必ず確認してください。

Q. メールで送る際の正しいマナーは?

A. 件名と本文を簡潔で分かりやすくすることが重要です。

PDF化した履歴書をメールで送る場合、件名は「【履歴書送付の件】氏名(フルネーム)」のように、一目で内容と差出人が分かるようにします。本文では、簡単な挨拶と応募職種、履歴書を添付した旨を記載し、署名を忘れずに入れてください。

ファイル名は「履歴書(氏名).pdf」のように、誰の何の書類か分かるように変更しておくと、採用担当者への配慮が伝わります。

7.Web履歴書を戦略的に活用し、未来のキャリアを切り拓こう

Web履歴書は、もはや単なる応募書類のデジタル版ではありません。あなたのITスキルと時代への適応力を示す「最初のプレゼンテーション」であり、転職活動を効率的かつ戦略的に進めるための強力な武器です。

手書きの温かみも素晴らしい文化ですが、現代のビジネスシーンで求められるスピード感と合理性に応えるWeb履歴書を使いこなすことは、あなたの市場価値を高め、新しいキャリアの扉を開くための重要な一歩となります。

この記事を参考に、ぜひあなたもWeb履歴書の作成に挑戦し、自信を持って次のステージへと進んでください。

記事を書いた人
nakao
中尾歩

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