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受かる!履歴書の書き方|看護師向けの状況別例文と基本マナー

看護師として新たな職場へ応募する際、履歴書の作成に戸惑う方は少なくありません。「医療業界特有の作法から外れていないか」「経験不足や早期退職が不利にならないか」といった悩みは、転職や就職活動において多くの方が直面する壁です。

履歴書は、単なる過去の経歴の羅列ではありません。公的文書としての正確性を担保しつつ、これまでの経験と応募先のニーズを論理的に結びつけ、自身の強みをアピールするための重要な資料となります。

この記事では、絶対に押さえておきたい正しい記入ルールから、採用担当者に「一緒に働きたい」と感じてもらうための具体的な作成手順まで、状況別の例文とともに分かりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 看護師特有の履歴書作成マナーと、一般企業との違い
  • 採用担当者に響く志望動機・自己PRの具体的な作り方
  • 封筒の書き方から提出までの正しいマナーと注意点
目次

1.採用される看護師の履歴書の書き方とは?全体像を把握しよう

採用される看護師の履歴書の書き方とは?全体像を把握しよう

看護師として新たな職場へ応募する際、履歴書は第一印象を決める非常に重要な書類です。まずは、作成の全体像と、選考を通過するための基本的な考え方を確認しておきましょう。

採用される看護師の履歴書の書き方とは?

看護職員の確保が急務とされ、多くの医療機関が人手不足を実感している売り手市場にあっても、採用担当者は書類を通じて人柄や仕事への誠実さを細かくチェックしています。そのため、正しい看護師の履歴書の書き方をマスターすることは、単に経歴を羅列するだけでなく、自身の価値を最大限にアピールするための第一歩となります。

まずは、公的文書としての正確なルールを理解し、その上で熱意が伝わる内容を構成していくという全体像を把握しておきましょう。

看護師転職を成功させる履歴書の書き方のコツ

特に中途採用を目指す看護師転職において、履歴書の書き方は合否を分ける大きな鍵となります。転職活動では、これまでの臨床経験や身につけたスキルを、応募先の医療機関が求めるニーズとどう結びつけるかが問われます。

自己分析をしっかりと行い、過去の経験から何を学び、今後どのように貢献したいのかを前向きな言葉で表現し、採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせるような説得力のある履歴書を作成しましょう。

2.看護師の履歴書作成:一般企業との違いと「減点」を防ぐ基本マナー

看護師の履歴書作成:一般企業との違いと「減点」を防ぐ基本マナー

看護師が履歴書を作成する際、一般企業の応募とは異なる独自のルールが存在します。採用担当者は、これらの基本的な作法が守られているかを通じて、社会人としての常識や業務に対する細やかさを確認しています。まずは、無用なマイナス評価を防ぐための必須ポイントを押さえていきましょう。

医療業界特有の言葉遣い(貴院・貴施設、入職など)

履歴書を作成する際、まず気をつけたいのが医療・福祉業界特有の言葉遣いです。一般企業では「貴社」「入社」「退社」という言葉を用いますが、病院に対しては「貴院」、クリニックや施設などには「貴施設」、医療法人や社会福祉法人などには「貴法人」と記載します。

また、就業を開始することを「入職」と表現するのが適切です。これらの用語を正しく使い分けることで、業界の基本的なマナーが身についていることを採用担当者に伝えることができます。

履歴書のサイズ(A4・B5)とフォーマットの選び方

履歴書のサイズには主にA4(見開きA3)とB5(見開きB4)があります。記載する情報量が多い場合や、志望動機をしっかり書き込みたい場合はA4サイズが適しています。

一方、経歴が浅い場合や、簡潔にまとめたい場合はB5サイズを選ぶと余白が目立ちにくくなります。フォーマットは、厚生労働省が推奨する履歴書様式(またはJIS規格に準拠したもの)や、医療従事者向けの項目が設定されたものを選ぶと記入がスムーズです。

絶対に避けるべきNG行動(修正液の使用、空欄など)

履歴書は公的な記録文書であるため、書き損じた場合の修正液や修正テープの使用は厳禁です。間違えてしまった場合は、新しい用紙に最初から書き直す必要があります。

また、空欄を作らないことも重要です。書くことがない項目でも「特になし」と記載し、すべての項目を埋めることで丁寧な印象を与えられます。

参考:スマイルナース|看護師の転職応援コラム

▼あわせて読みたい

こちらの記事では、修正液・修正テープが履歴書でNGな理由や、書き損じた際の正しい訂正方法を詳しく解説しています。なぜダメなのかを理解しておくことで、ミスを防ぐ意識が高まります。

書類に修正テープがダメな理由|履歴書でのNG理由と訂正方法
https://riretsuku.jp/media/contents/why-using-correction-tape-on-documents-is-not-allowed/

3.【項目別】看護師の履歴書の正しい書き方(記入見本・解説)

A4 / B5 履歴書全体見本

利列久 愛子

199X年 4月 1日生 (満2X歳)

〒123-4567
東京都〇〇区△△ 1-2-3

TEL: 090-XXXX-XXXX

Email: aiko.nurse@example.com

写真

学歴・職歴

201X年〇〇県立△△高等学校 卒業
201X年〇〇看護専門学校 卒業
201X年医療法人〇〇 総合病院 入職
(消化器内科病棟 配属)
現在に至る

免許・資格

201X年看護師免許 取得
202X年BLSプロバイダー 取得

志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど

貴院の「地域に根差した医療」という理念に深く共感し、志望いたしました。前職の急性期病棟での3年間の経験を活かし、患者様に寄り添った看護を提供したいと考えております。また、将来的には専門性を高め、チーム医療に貢献できるよう努めてまいります。

基本情報

【記入例】

氏名: 利列久 愛子 (りれつく あいこ)

連絡先: 090-XXXX-XXXX

※メールアドレスは読みやすいフリーメール(Gmailなど)がおすすめ。

完了 100%

学歴・職歴

【記入例】

201X年 3月 〇〇看護専門学校 看護学科 卒業
201X年 4月 医療法人〇〇 総合病院 入職
(消化器内科病棟 配属)
完了 100%

資格

【記入例】

201X年 3月 看護師免許 取得
202X年 8月 BLSプロバイダー 取得
完了 100%

志望動機・その他

【記入例】

貴院の「地域に根差した医療」という理念に深く共感し、志望いたしました。前職の急性期病棟での3年間の経験を活かし、患者様に寄り添った看護を提供したいと考えております。

完了 100%

履歴書の各項目には、それぞれ正しく記入するための定石があります。日付や写真などの基本情報から、学歴・職歴、資格欄に至るまで、虚偽なく正確な事実を分かりやすく記載することが求められます。ここでは、項目ごとの具体的な書き方と注意点を順番に解説します。

基本情報(日付・写真・氏名・住所等)の注意点

履歴書の基本情報欄は、採用担当者が一番最初に目にする「応募者の顔」となる部分です。以下のポイントを押さえ、正確で丁寧な印象を与えましょう。

  • 日付
    履歴書を記入した日ではなく、「履歴書を郵送する日」または「面接に持参する当日」の日付を記入します。年号は、履歴書全体で和暦(令和〇年など)か西暦(202〇年)のどちらかに統一してください。
  • 写真
    第一印象を大きく左右する重要な要素です。原則として3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用し、清潔感のあるスーツやジャケットを着用します(特別な指示がない限り、白衣やスクラブでの撮影は避けます)。
    万が一、履歴書から写真が剥がれてしまった場合に備え、裏面には油性ペンで氏名を記入してから貼り付けるのが確実な防衛策です。
  • 氏名と印鑑
    氏名は枠に合わせて大きく丁寧に記入します。「ふりがな」と平仮名で書かれているフォーマットなら平仮名で、「フリガナ」とカタカナで書かれている場合はカタカナでルビを振ります。印鑑が必要な場合は、かすれや斜め押しがないよう、まっすぐ綺麗に押印してください(インク内蔵型のスタンプ印は避け、朱肉を使います)。
  • 住所・連絡先
    都道府県名から書き始め、丁目・番地・号、マンション名や部屋番号まで一切省略せずに正確に記載してください。「1-2-3」といったハイフンでの省略は、公的文書である履歴書には不適切です。

学歴・職歴の書き方(和暦・西暦統一、短期間の経歴の扱い)

学歴と職歴は、これまでの歩みを証明する大切な記録です。読みやすさと正確性を両立させる書き方を確認しましょう。

  • 学歴の書き方
    一般的には「中学校卒業」から書き始めます。高校や専門学校、大学などは「〇〇県立〇〇高等学校」「〇〇看護専門学校」のように正式名称で記載します。「高校」といった略称は避けましょう。
  • 職歴の基本(医療業界のルール)
    時系列順に、勤務先の名称を省略せずに記載します。例えば「医療法人財団〇〇会 〇〇病院」のように、法人格から正確に書くのがマナーです。また、一般企業の「入社・退社」ではなく、医療機関への就業は「入職・退職」と記載します。
ポイント

短期間の経歴の扱い(※最重要ポイント)
「数ヶ月で辞めてしまった職場がある」「試用期間中に退職した」といった場合、印象が悪くなることを恐れて経歴を省略したくなる気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、、短期間であっても社会保険や雇用保険に加入していた経歴は、新しい職場での保険手続きの際に必ず発覚します。

経歴の省略(不実記載)は、単なる印象の低下にとどまらず、最悪の場合は「経歴詐称」として採用後に懲戒処分の対象となる重大なリスクをはらんでいます。短期間の経歴も正直にすべて記載した上で、「そこから何を学び、今回の転職にどう活かすか」という前向きな理由を面接で伝えられるよう準備することこそが、最も誠実で確実な対策となります。

資格欄の書き方(正式名称「看護師免許」と記載すべき資格)

医療従事者としての適格性を証明する資格欄は、正確な記載が絶対条件です。特に看護師免許は、業務独占資格(その資格がないと特定の業務を行えない資格)であるため、事実に基づき間違いのないように記入しましょう。

正式名称と取得年月の正確な記載

資格は取得した年月順に記載します。日常的に使われがちな「正看護師」といった呼称ではなく、必ず「看護師免許 取得」「准看護師免許 取得」と正式名称で記入してください。取得年月は、免許証に記載されている登録年月を正確に書き写します。

訪問看護などで必要となる普通自動車免許も、「普通自動車第一種運転免許 取得」と書くのが社会人としてのマナーです。

アピールに繋がる専門資格と、書かなくてよい資格

保健師や助産師といった国家資格はもちろん、BLSやACLSなどの一次・二次救命処置資格、認定看護師や専門看護師などの資格は、専門性の高さを示す強力なアピール材料となります。正式名称と認定機関を正確に記載しましょう。

一方で、業務に直接関係のない趣味の資格や、語学などの3級以下の資格は記載を省略するのが一般的です。限られた枠内で、応募先の医療機関にどのようなスキルで貢献できるかを示すことに注力してください。

本人希望欄の適切な書き方

本人希望欄は「自身の希望を自由に並べる欄」ではなく、「入職する上で絶対に譲れない条件(制約)を事前にすり合わせる欄」と認識してください。書き方を間違えると、選考の段階で「条件へのこだわりが強すぎる」と判断され、不本意な見送りとなるリスクがあります。

基本は「規定に従う」と記載する

特段の制約がない場合は、空欄にせず「貴院(貴施設)の規定に従います」と記載するのが最も無難で誠実な対応です。

もし応募先で複数の職種や雇用形態が募集されている場合は、「希望職種:看護師(常勤) その他は貴院の規定に従います」のように、対象を明確にした上で規定に従う旨を添えると非常に丁寧です。

譲れない条件(育児・介護など)がある場合の書き方

保育園の送迎や家族の介護など、やむを得ない事情で勤務時間や曜日に制限がある場合は、入職後の労務トラブルを防ぐためにも、この欄に必ず明記しておく必要があります。採用側もシフト調整の可否を事前に判断しなければならないからです。

その際、単に「17時以降は働けません」と書くのではなく、「保育園の送迎があるため、平日は17時までの勤務を希望いたします。なお、土曜日は規定通り出勤可能です」のように、客観的な理由と「可能な範囲での代替案」をセットで記載することで、働く意欲の高さと周囲への配慮が伝わります。

給与や待遇に関する要望は書かない

給与や休日数の細かな希望を履歴書に直接記載するのは避けるべきです。書面上の文字だけではニュアンスが伝わらず、一方的な要求と受け取られかねません。

待遇面での条件交渉は、面接の場で直接対話しながら慎重に行うか、転職エージェントを通じて客観的に調整してもらうのが、最も安全で確実なアプローチとなります。

▼あわせて読みたい

こちらの記事では、看護師免許以外に履歴書へ記載できる資格の一覧や正式名称の書き方、「資格なし」の場合の対処法まで網羅的に解説しています。資格欄で迷ったときに必ず役立ちます。

履歴書に書ける資格一覧|正しい書き方と「資格なし」の対処法
履歴書に書ける資格一覧|正しい書き方と「資格なし」の対処法
この記事では、履歴書の資格欄のルールと、評価を高める戦略を、分かりやすく解説します。
https://riretsuku.jp/media/contents/list-of-qualifications-that-can-be-included-in-a-resume/

4.【状況別】採用担当者に響く志望動機・自己PRの作り方

基本的なマナーを押さえ、経歴を正確に記載した後は、採用担当者の関心を惹きつける「志望動機」と「自己PR」の作成に入ります。これまでの臨床経験を振り返り、応募先のニーズと結びつけることで、説得力のあるアピールが可能になります。状況や施設形態に合わせた作成のコツを見ていきましょう。

自身の経験を「強み」に変換する自己分析(Will-Can-Must)

Will 実現したいこと
Can できること
Must 求められていること
説得力のある
志望動機・自己PR
Will(実現したいこと)

あなた自身の希望や熱意、理想のキャリアビジョン。

Can(できること)

これまでの臨床経験や保有資格、活かせる強みなどの能力。

Must(求められていること)

病院の理念や現場が求めている役割など、施設側が必要とする要素。

重なり合う中心部分

3つが重なる部分が「説得力のある志望動機・自己PR」の核。自身の強みと病院のニーズを合致させることが重要です。

説得力のある志望動機を作成するには、頭の中だけで考えるのではなく、これまでの経験を客観的に整理する「自己分析」が欠かせません。そこで役立つのが、「Will(実現したいこと)」「Can(できること)」「Must(応募先が求めていること)」という3つの視点です。

  • Will(実現したい看護・キャリア像)
    「患者様とじっくり向き合いたい」「専門的な急性期ケアを極めたい」など、将来目指す姿や大切にしたい価値観を明確にします。これが志望動機における「熱意」の源泉となります。
  • Can(これまでの経験で培ったスキル)
    採血や点滴などの医療手技だけでなく、「急変時の冷静な優先順位づけ」「患者様のご家族への丁寧な説明」「スタッフ間の情報共有の工夫」といった、どの職場でも通用する能力(ポータブルスキル)も洗い出します。
  • Must(応募先が抱える課題・求める人物像)
    病院やクリニックの理念、求人情報を読み解き、「即戦力のスキル」なのか「周囲との協調性」なのか、相手がどのような人材を求めているかを把握します。

自己PRや志望動機は、この3つの円が重なる部分で構成します。「自身が持つスキル(Can)を活かして、応募先のニーズ(Must)に応えながら、自身の目指す看護(Will)を実現する」という論理的なストーリーを組み立てることで、採用担当者の心を打つ強力なアピールとなります。

経験が浅い・早期退職した場合のポジティブな伝え方

「経験年数が足りない」「短期間で退職してしまった」といった経歴に対し、過度に不安を感じる必要はありません。採用担当者が最も懸念しているのは「過去の短期間での退職」そのものではなく、「同じ理由で再び早期離職してしまわないか」という点です。したがって、過去の経験を「今後の成長の糧」として前向きに変換(リフレーミング)して伝えることが極めて重要です。

例えば、多忙すぎる業務や人間関係の悩みが退職理由だったとしても、履歴書に不満をそのまま記載するのは避けるべきです。これを「チームワークを重んじ、スタッフ同士が連携して質の高い看護を提供できる環境で働きたい」「一人ひとりの患者様により深く寄り添う時間を持ちたい」といった、前向きな目的意識に変換して伝えます。

早期退職の経験も、「自身の適性や、本当にやりたい看護分野(例えば、急性期ではなく慢性期でのケアなど)に気づくための貴重なプロセスだった」と意味づけることができます。「この経験を踏まえ、貴院の〇〇という環境で今度こそ長く腰を据えて貢献し、専門性を高めていきたい」と、強い学習意欲と定着への意志をセットで提示することで、誠実さと今後の成長性を十分にアピールすることが可能です。

【施設形態・状況別】アレンジして使える志望動機例文集

応募先の施設形態や、これまでの経歴に合わせてアレンジできる志望動機の例文を紹介します。以下の例文をベースに、ご自身ならではの具体的なエピソード(どんな患者様と関わったか、どんな気づきがあったか)を少し交えることで、一気にオリジナルで説得力のある文章へと変化します。

■ 例文1:急性期から療養型・回復期へ転職する場合

【ポイント】前職で培ったスキルを提示しつつ、「より長期的に寄り添いたい」という前向きな理由へ繋げます。

「前職の急性期病棟では、多様な疾患や急変対応を通じて、迅速なアセスメント能力と多重課題への対応力を培ってまいりました。一方で、日々の業務の中で『退院後の生活まで見据え、患者様一人ひとりとより長く、深く関わる看護を実践したい』という思いが強くなりました。患者様の個別性を重視する貴院の理念に深く共感しており、これまでの臨床経験を活かしながら、患者様のQOL向上に貢献したいと考え志望いたしました。」

■ 例文2:総合病院からクリニックへ転職する場合

【ポイント】病院での経験を活かしつつ、地域医療や患者様との対話への意欲を強調します。

「これまで総合病院の〇〇科にて〇年間、幅広い看護業務と患者様指導に従事してまいりました。その経験を通して、病気の治療だけでなく、日常的な健康管理や予防医療など、より生活に密着した地域医療に携わりたいと考えるようになりました。地域に根差し、患者様との対話を大切にされている貴クリニックにおいて、これまでの経験やコミュニケーション能力を活かし、地域の皆様に安心していただける看護を提供したいと強く希望しております。」

■ 例文3:病棟勤務から訪問看護ステーションへ挑戦する場合

【ポイント】未経験分野であっても、病棟での観察力や他職種連携の経験が活かせることを論理的に伝えます。

「病棟で退院支援に関わる中で、患者様が住み慣れたご自宅で自分らしく暮らせるようサポートする『訪問看護』の分野に強い関心を抱きました。在宅の現場は未経験ですが、これまでの病棟勤務で培った観察力や、他職種と連携してケアにあたる姿勢は、訪問看護の現場でも必ず活かせると考えております。教育体制が充実している貴施設で専門知識を貪欲に学び、利用者様とご家族を地域で支える力になりたいと考えております。」

■ 例文4:経験が浅い場合や、早期退職の経歴がある場合

【ポイント】過去の短期間の経験も「学び」として捉え、次の職場での定着意欲と学習意欲を真摯にアピールします。

「前職の〇〇病院では、〇ヶ月という短い期間ではありましたが、基礎的な看護技術に加え、チーム内で正確に情報共有を行うことの重要性を学ばせていただきました。今後は、貴院のように〇〇分野の教育プログラムが充実した環境で腰を据えて学び直し、専門性を高めていきたいと強く決意しております。初心に帰り、一つひとつの業務に誠実かつ真摯に取り組むことで、一日も早く貴院の戦力として貢献できるよう努めます。」

志望動機を作成する際は、必ず応募先のホームページ等で理念や特徴を事前にリサーチし、ご自身のキャリアプランと合致するキーワードを盛り込むように意識してみてください。

【経歴・応募先別】履歴書作成のさらなるポイント

応募する方の経歴や志望先によって、アピールすべきポイントは変わってきます。状況別の要点を整理しました。

■ 新卒と中途(転職)でのアピールポイントの違い

まず、看護師の新卒における履歴書の書き方としては、臨地実習で得た学びや、将来の目標に向けた熱意を伝えることが中心となります。

一方で、履歴書の書き方で看護師が転職を目指す場合は、これまでの臨床経験や即戦力としてのスキルが重視されます。基本的な履歴書の書き方は、転職する看護師であっても共通のルールが多いものの、採用側のニーズに合わせて自身の強みを言語化することがより重要になります。

初めての転職における履歴書の書き方で、看護師の方が迷った際は、まず過去の業務経験を振り返る「キャリアの棚卸し」から始めてみてください。Web上には様々な看護師履歴書の書き方の見本が存在しますが、例文をそのまま丸写しするのではなく、自身の言葉でオリジナルのエピソードを添えることが大切です。

■ 施設形態(病院・クリニック)による違い

大規模な病院の看護師採用試験における履歴書の書き方では、法人の理念を深く理解し、専門性をどう高めたいかを論理的に示すことが求められます。

対照的に、履歴書の書き方として看護師がクリニックを志望する際は、地域医療への貢献意欲や、少人数のスタッフと円滑に連携できるコミュニケーション能力を強調すると良い印象に繋がります。

■ 経験年数が浅い場合

最後に、看護師の履歴書の書き方で、既卒(経験年数が浅い方)の場合は、前職での期間が短くても「そこから何を学び、次にどう活かすか」を前向きに記載し、学習意欲の高さをアピールしましょう。

▼あわせて読みたい

こちらの記事では、自己分析のやり方がわからない方向けに、5ステップで自分の強みや方向性を明確にする方法を解説しています。志望動機や自己PRを書く前の土台づくりに活用できます。

やりたい仕事がない?その悩み「自己分析5ステップ」で解決!
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「やりたい仕事がない」と悩んでいませんか?原因を解明し、自己分析から始める仕事の見つけ方を5ステップで分かりやすく解説します!
https://riretsuku.jp/media/contents/i_dont_have_a_job_i_want_to_do/

5.提出前の最終確認:封筒の書き方と郵送・持参時のマナー

充実した内容の履歴書が完成しても、提出時のマナーがおろそかになってはせっかくの好印象を損なう恐れがあります。郵送する場合も、面接当日に直接持参する場合も、それぞれに守るべき正しい手順があります。提出前に必ず確認しておきたい、封筒の準備や渡し方のマナーを解説します。

封筒の選び方と宛名の正しい書き方

切手
東京都〇〇区△△一ー二ー三
医療法人〇〇 総合病院
採用ご担当者 様
履歴書在中

表面のポイント

  • 宛先住所は都道府県から省略せずに正確に書きます。
  • 宛名は封筒の中央に、一番大きな文字でバランス良く配置します。
  • 左下には赤いペンで「履歴書在中」と記載し、定規を使って四角く囲みます。
令和〇年 〇月 〇日
東京都〇〇区△△一ー二ー三
利列久 愛子

裏面のポイント

  • 左上には、履歴書の提出日(投函日)を記載します。
  • 左下(継ぎ目の左側)に、自分の住所と氏名を書きます。
  • 封をのり付けしたら、フラップとの境目の中央に「〆」マークを書きます。

履歴書を折らずに入れられる角形2号(角2)の白色封筒を使用するのが基本です。茶封筒は事務的・略式な印象を与えるため、応募書類には適していません。

宛名を記入する際は、黒のサインペンや太めのゲルインクボールペンを使用し、かすれのないよう丁寧に書きます。表面には、応募先の郵便番号、住所(都道府県から)、医療法人名、病院名・施設名、部署名、担当者名を正確に記載します。宛名が部署や施設の場合は「御中」、個人の場合は「様」を使用し、併用(「〇〇病院御中 採用担当様」など)は避けてください。

また、表面の左下には赤字で「履歴書在中」または「応募書類在中」と記入し、定規を使って四角で囲みます(市販の専用スタンプでも問題ありません)。裏面の左下には、自身の郵便番号、住所、氏名を正確に記載し、書類を入れてのり付けした後は、封の境目に「〆」のマークを書くのが正式なマナーです。

添え状(送付状)の同封と書類を入れる順番

〒 枠
⑤ 封筒

③ 職務経歴書

② 履歴書

① 添え状 (送付状)

④ クリアファイル
1

添え状(送付状)

一番上に重ねます。誰から何の書類が送られてきたかを示す挨拶状の役割を果たします。

2

履歴書

添え状の次に重ねます。顔写真が貼ってあるため、採用担当者が一番初めに目を通す重要な書類です。

3

職務経歴書

履歴書の下に重ねます。これまでの具体的な経験やスキルを伝える書類です。

4

透明なクリアファイル

書類が折れ曲がったり、雨などで濡れたりするのを防ぐため、3つの書類をまとめて新品のクリアファイルに挟みます。

5

封筒(角形2号)

クリアファイルごと、折らずにそのまま入るA4対応の封筒(角形2号など)に入れます。

郵送する場合、履歴書だけを単体で封筒に入れるのはビジネスマナーとして不適切です。誰から何の書類が何通送られてきたのかを示す挨拶状である「添え状(送付状)」を必ず同封します。パソコンでA4サイズ1枚に簡潔にまとめるのが一般的です。

封筒に入れる際は、書類を無造作に重ねるのではなく、必ず透明な新品のクリアファイルに挟みます。これにより、郵送中の折れや雨水による水濡れを防ぐことができ、採用担当者に「書類を大切に扱う丁寧な人物」という印象を与えられます。

クリアファイルに挟む書類の順番は、上から「添え状」「履歴書」「職務経歴書」「その他求められた書類(資格証明書のコピーなど)」の順に重ねます。採用担当者が封筒を開けた際、まず添え状で全体像を把握し、次にメインとなる履歴書に目を通せるようにするための配慮です。

面接時に手渡しする際のマナーと声の掛け方

面接官
面接官側が正面(相手が読める向き)
封筒 (下敷き)
クリアファイル
履歴書
写真
あなた
1

封筒を下敷きにする

一番下に封筒、その上に書類を入れたクリアファイルを重ねます。(すぐ取り出せるようにするため)

2

両手で丁寧に渡す

書類の両端を両手で持ち、相手の胸元へ丁寧に差し出します。

3

相手が読める向きにする

受け取ってすぐ読めるよう、書類の正面を相手側に向けて渡します。

4

一言添える

「本日はよろしくお願いいたします」など、明るく挨拶を添えて渡しましょう。

面接当日に応募書類を持参する場合、郵送時とは異なる作法が求められます。

まず、直接手渡すため、封筒の表面に宛名(住所や施設名など)を記載する必要はありません。裏面の左下に自身の住所と氏名のみを記入し、封も開けたままにしておきます。これは面接官がその場ですぐに書類を取り出せるようにするためです。持参する際も、書類の折れや汚れを防ぐため、必ずクリアファイルと封筒に入れて持ち運びます。

面接室に入り、面接官に直接書類を手渡すタイミングが来たら、封筒のまま渡すのはNGです。必ず封筒からクリアファイルごと書類を取り出します。そして、一番下に封筒、その上に書類が入ったクリアファイルを重ねて持ちます。

渡す際は、面接官から見て文字が正しく読める向き(相手の正面)に持ち替え、「本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。こちらが応募書類です。よろしくお願いいたします」と丁寧な挨拶を一言添え、両手で差し出します。無言で差し出したり、片手で渡したりするのは厳禁です。

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こちらの記事では、送付状の基本的な書き方からマナー、採用担当者に好印象を与えるコツまでテンプレート付きで解説しています。郵送前に必ず確認しておきたい内容が凝縮されています。

【例文あり】履歴書に添える送付状の書き方・マナーを徹底解説
履歴書に添える送付状の書き方・マナーを解説【テンプレートあり】
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6.看護師の履歴書作成に関するよくある質問(FAQ)

よくある質問

履歴書を作成していると、「このような経歴の場合はどう書けばよいのだろう?」と迷う特殊なケースに直面することが少なくありません。ここでは、看護師の転職・就職活動において多く寄せられる、履歴書記入時のよくある疑問とその回答をまとめました。

パート・アルバイトの経歴はすべて記載するべきですか?

原則として、雇用保険に加入していた期間のあるパート・アルバイトの経歴は記載する必要があります。短期間のものであっても、医療関連の業務であればアピール材料になる場合があります。記入スペースが限られている場合は、主要な経歴を優先しつつ、職務経歴書で詳細を補足するとよいでしょう。

同じ病院内での病棟・部署異動はどのように書きますか?

同じ病院内で異動があった場合は、履歴書の職歴欄に「〇〇病院 入職」と書いた次の行に、「〇〇病棟へ配属」や「〇〇科へ異動」と記載します。これにより、どのような経験を積んできたのかが採用担当者に一目で伝わり、幅広い対応能力のアピールに繋がります。

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看護師の職務経歴書はもう悩まない!採用担当に響く書き方見本
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7.採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせる説得力のある履歴書へ

看護師の履歴書作成において、医療業界特有のマナーを守り、経歴を正確に記載することは、社会人としての信頼を築く第一歩です。その上で、これまでの臨床経験や身につけたスキルが、応募先の求めるニーズとどのように合致するのかを論理的に言語化することが重要になります。

履歴書は単なる過去の記録ではなく、自身の強みを証明し、熱意を伝える重要な公的文書です。今回解説した基本ルールや状況別のポイントを振り返りながらキャリアの棚卸しを行い、自身の価値を最大限にアピールできる履歴書を完成させましょう。

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