面接マナーは、受付での対応から入退室の作法、話し方まで、意外と細かいところまで気を配る場面が多いものです。
「これで合っているのかな」と不安になりがちな部分でもありますが、基本の流れさえ押さえておけば、当日は落ち着いて面接官とのやりとりに集中できます。
この記事では、受付から退室までの流れに沿って、押さえておきたい面接マナーのポイントをまとめました。
- 面接当日の流れ(受付〜退室)に沿った基本マナー
- 面接官が重視しているポイントと採用担当者調査の結果
- 服装・身だしなみのポイントと対面・オンライン面接それぞれの注意点
1.面接官が見ている面接マナーの本質は「立ち居振る舞い」全体

面接官は、回答内容だけでなく、受付から退室までの一連の振る舞いを見ています。
ある調査では、面接官の97%が第一印象を重視すると回答しており、そのうち「非常に大事」と答えた割合は53%にのぼります。一方で、別の調査における評価ポイントは、75.9%が挙げた「回答の具体性と一貫性」と、51.7%が挙げた「真摯に話を聞く姿勢」です。
この2つの調査を重ねると、第一印象(マナー)と対話の内容は、面接官にとって別々の評価軸として意識されていると考えられます。
マナーは会話の土台であり、そのうえで回答の具体性や一貫性が問われる、という二段構えで準備しておくと安心です。
参考:人事部採用担当者100人に聞く「就活生の面接時の印象」調査|Mpac
参考:就活の面接マナー解説|採用担当586名に調査して服装や心構えを紹介|dodaキャンパス
2.面接当日の流れで押さえたい基本の面接マナー

面接マナーは、当日の時系列に沿って整理すると把握しやすくなります。
ここでは、会場到着から退室までの流れに沿って確認します。
会場到着・受付での基本マナー
面接会場には、面接開始の15〜20分前を目安に到着し、受付は10分前を目安に済ませておくとよいとされています。
早く着きすぎた場合は、建物の外や周辺で時間を調整し、受付ぎりぎりの到着や遅刻は避けたいところです。
控え室で待機する際は、スマートフォンの操作を控え、落ち着いた姿勢で過ごすことが望ましいとされています。
入室時のマナーと基本動作(ノック・挨拶・着席)
入室時の基本動作は、以下の流れで進めます。
- ①ドアを3回ノックする(2回のノックは空室確認の意味合いで使われることが多いため、面接時は避けたほうがよいとされる)
- ②「どうぞ」の声かけを受けてから入室し、ドアを閉めたら面接官の方を向いて一礼する
- ③一礼の角度は、入室時であれば30度程度の「敬礼」を目安にする(会釈は15度程度、最敬礼は45度程度が目安とされる)
- ④一礼のあとは、指示に従って着席する
このとき、持ち物の扱いにも注意が必要です。着席までの流れとあわせて、以下のポイントも確認しておきましょう。
- カバンは自立するタイプを選び、着席後は椅子の横の床に置く
- コートやマフラーなどの防寒具は、建物に入る前に脱いでおく
- 長傘を持ち込む場合は、水滴を拭き、持ち手を面接官側に向けて置く
面接中に意識したい姿勢と話し方のマナー
面接中は、背筋を伸ばし、相手の目を見て話すことが基本とされています。
面接官の印象調査や、面接での評価ポイントに関する資料でも、共通して重視されているのが「相手の目を見て話す」ことです。
社会人8,000人以上を対象にした調査では、98%が「ビジネスマナーが必要」と回答しており、重視されるマナーの第1位は「言葉遣い」という結果が出ています。
お辞儀や入退室の所作と同じくらい、敬語表現や話し方にも意識を向けましょう。敬語の使い分けに不安がある場合は、面接前に基本的な言い回しを確認しておくと安心です。
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話し方や言葉遣いに不安がある方は、敬語表現を事前に確認しておくと安心です。
「【保存版】敬語一覧と正しい使い分け|すぐに使える実践リスト」の記事では、面接やビジネスシーンで使える敬語の一覧と正しい言い換え表現について解説します。
退室時のマナーと最後の作法
面接終了後は、着席したまま面接官にお礼を伝え、椅子の横に軽く立ち上がったあと一礼してから退室するのが一般的な流れです。
ドアの前でも一礼し、静かにドアを閉めます。
面接室を出たあとやビルを出るまでの間も、気を抜かず、スマートフォンの操作や雑談は控えたほうがよいとされています。
3.服装・身だしなみのマナーで気をつけたいポイント

服装は、企業の指定がある場合はそれに従い、指定がない場合はTPO(時間・場所・場合)を意識した服装を選ぶことが基本です。派手すぎるアクセサリーや強い香水は避けましょう。
スーツの色・丈の目安
男性はネイビーやダークグレーなど落ち着いた色の無地スーツ、女性は黒・紺・グレー系の無地スーツで、膝が隠れる丈のスカートやパンツスタイルを選ぶという考え方が一般的です。
靴・身だしなみのチェックポイント
靴は黒を基調としたシンプルな革靴やパンプスを選び、汚れや傷、かかとのすり減りがないか確認しておきましょう。
ある調査では、面接でNGだと感じる服装として「シワや型崩れのある服」を挙げる回答が約半数にのぼっており、清潔感は身だしなみ全体を通して意識しておきたいポイントです。
参考:就活の面接マナー解説|採用担当586名に調査して服装や心構えを紹介|dodaキャンパス
参考:「面接マナー・身だしなみチェックガイド」|厚生労働省(山形労働局)
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服装のより詳しいルールを知りたい方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。
「面接の服装マナー完全ガイド|スーツ・私服の選び方を解説」の記事では、服装自由やオフィスカジュアル指定時の具体的な選び方について解説します。
4.オンライン(Web)面接特有のマナーとエチケット

対面の面接マナーに加えて、オンライン面接では通信環境や画面越しの見え方に配慮した準備が必要です。
接続・カメラ・背景の準備
開始5分前を目安にログインし、通信環境や音声・映像の確認を済ませておくと安心です。ツールの操作に不慣れな場合は、事前に接続テストをしておくとトラブルを避けやすくなります。
カメラの位置は目線と同じ高さに調整し、背景はできるだけシンプルに整えます。ある調査では、採用担当者の51%が「背景は気にしない」と回答しており、過度に神経質になる必要はないとされていますが、物が少ない壁面やカーテンなどを背景にすると、より安心して臨めます。
参考:就活の面接マナー解説|採用担当586名に調査して服装や心構えを紹介|dodaキャンパス
服装・話し方・退室のマナー
服装についても、画面に映る上半身だけでなく、立ち上がる場面もあり得ることを考え、対面と同様に整えておくのが基本です。
発言する際は、対面よりもやや大きめのリアクションを意識すると、伝わりやすくなるとされています。照明や通信環境と合わせて、以下の点も確認しておきましょう。
- 照明は正面または斜め上から当たるようにし、逆光を避ける
- マイクのミュート切り替えのタイミングを事前に確認しておく
- 面接終了後は、面接官の退室を確認してから自分も退室する
対面の面接と同じく、Web面接も画面をオフにするまでが選考の一部です。最後の挨拶まで、気を抜かずに対応しましょう。
5.印象を下げやすい面接のNGマナー

意識していなくても、印象を下げてしまう行動があります。
次の行動は事前に確認しておきたいポイントです。
| NG行動 | 注意したい理由 |
|---|---|
| 到着が早すぎる・遅刻する | 受付前の待機時間の調整も含めてマナーとみなされる |
| 控え室でのスマートフォン操作 | 集中していない印象や気の緩みと受け取られやすい |
| 声が小さい・挨拶が曖昧 | 第一印象を左右する要素として重視されやすい |
| 面接室を出た後の気の緩み | 建物を出るまでが選考として見られている可能性がある |
6.面接マナーに関するよくある質問

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面接に遅刻しそうなときはどうすればいいですか?
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遅刻が判明した時点で、できるだけ早く企業の採用担当窓口へ電話で連絡することが一般的とされています。到着予定時刻とお詫びを伝え、担当者の指示に従うようにしましょう。
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面接後のお礼メールは必要ですか?
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必須ではありませんが、選考への意欲を伝える機会として送る方も多いとされています。当日中や翌営業日までを目安に、簡潔な内容で送るとよいでしょう。
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面接で「服装自由」と言われた場合、私服で行ってもいいですか?
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「服装自由」と案内された場合でも、清潔感やTPOを意識したビジネスカジュアル程度の服装を選ぶという考え方が一般的です。判断に迷う場合は、スーツで参加しても問題ないとされています。
7.面接マナーを味方につけて、自信を持って本番に臨もう
面接マナーは、受付・入室・面接中・退室という一連の流れの中で確認しておくと整理しやすくなります。
今回の内容を整理すると、押さえておきたいポイントは次の3つです。
- ①流れで覚える
受付から退室まで、当日の流れに沿って一つずつ確認しておくと、当日も落ち着いて対応できます。 - ②所作だけでなく言葉遣いも意識する
お辞儀や入退室の作法と同じくらい、言葉遣いや話し方も重視されているポイントです。 - ③対面とオンラインの違いを押さえる
対面とオンラインでは注意点が異なるため、それぞれの準備を分けて確認しておきましょう。
これらを踏まえて、当日に備えておきましょう。